トラストバンク地域創生ラボ【公式】

日本や地域を次世代に残すために、さまざまな調査・研究を行っています。調査を通じて得た結…

トラストバンク地域創生ラボ【公式】

日本や地域を次世代に残すために、さまざまな調査・研究を行っています。調査を通じて得た結果を社会に広く発信することで、情報による地域活性化を促し、持続可能な日本社会の実現に貢献していくことをミッションに活動中です。運営:株式会社トラストバンク

マガジン

  • 挑戦者が見つけた地域活性のヒント

    さまざまな工夫から生まれた新たな名物、優れた技術、未来を変えようとする人々の想い――地域のチャレンジを応援し、新しい取り組みを伝える連載です。

  • 地域に眠るソーシャルビジネス探検記

    1人の学生研究員が発足させ、自ら運営しているマガジン。 企業の営利活動と社会課題の解決を両立させる「ソーシャルビジネス」は地域に眠っている!?一緒に”探検”してみましょう!

  • ファーストフォロワーとの出会い方

    地域で活躍する開拓者「ファーストペンギン」と、 その思考・熱意にいちはやく気づき、海に飛び込み、成長した人たち「ファーストフォロワー」、2人の関係性を紹介します。

  • 専門家コラム

    トラストバンク地域創生エバンジェリストをはじめ、地域創生に関する様々な分野の専門家たちが執筆したコラムをまとめました。

  • Research Report

    The theme is "Prosperity to be Preserved for Local Communities and Future Generations."

最近の記事

  • 固定された記事

「伝統工芸=オワコン」のイメージ払拭へ 喧嘩もしながら信頼を築いた共同創業者〈ファーストフォロワーとの出会い方〉

「ファーストペンギン」という言葉がある。主にビジネス分野で使われるもので、ペンギンの行動習性からきたものである。普段、陸上で過ごすペンギンだが、危険を顧みず魚を獲るため、最初に海に飛び込む者を指す。ビジネス分野では新しい領域を切り開く人を「ファーストペンギン」と呼び、彼らは、リスクを負いながらも大きなリターンを獲得している。   「私がむしろ重要だと思うことは、そのファーストペンギンに続いて、集団全体が海に飛び込み、皆が成長していく点」   こう語るのは、宇宙航空研究開発機構

    • 「古民家ホテルを目指していない」NIPPONIA 秩父が提供する“体験”

      関東圏の観光地として人気が高い埼玉県秩父エリア。西武鉄道が走る秩父市は東京からのアクセスもよく、気軽に訪れることができる。ところが秩父地域おもてなし観光公社のCMO(マーケティング責任者)である竹内則友さんによると、秩父は日帰り観光客の割合が高く、滞在型の観光客が少ないのが課題だという。ぐるなび創業メンバーという経歴を経て、地域活性のために秩父へやってきた竹内さん。2022年にオープンした「NIPPONIA 秩父 門前町」を起爆剤に、秩父がこれからどんな観光地へと変わっていく

      • 「イチローズ・モルトを正直に」アンバサダーが譲れないスタイル【ベンチャーウイスキー】

        秩父市に希少なウイスキーを生産する酒造会社ベンチャーウイスキー(代表:肥土伊知郎)がある。世界最高峰のウイスキーの品評会「ワールド・ウイスキー・アワード」では5年連続世界最高賞を受賞。同社の代表作「イチローズ・モルト」は国内外に多くのファンを擁する名品だ。同社で「グローバルブランドアンバサダー」を務める𠮷川由美さんに、ベンチャーウイスキーで働く人々のウイスキー愛や蒸留所としての在り方を伺った。 ベンチャーウイスキーが切り拓く新しい歴史ベンチャーウイスキーは、ウイスキーが好き

        • 持ち主にしか開けられないタンス?伝統工芸「からくりたんす」【浅野タンス】

          新潟県のほぼ真ん中に位置し、「北越の小京都」と呼ばれる加茂市。たんすや屏風、建具といった木工和家具の産地であり、特に桐たんすは日本一の生産量を誇る。大正時代から桐一筋、桐たんすをはじめとして桐製品を手がけてきた「浅野タンス」は、オーセンティックな桐たんすを作りつつ、仕掛けと遊び心いっぱいの「からくりたんす」も製作する。数年前からつくるようになったという「からくりたんす」とは一体なんなのか。なぜつくり始めたのか。専務で次期社長の浅野克也さんに話を伺った。 持ち主にしか開けるこ

        • 固定された記事

        「伝統工芸=オワコン」のイメージ払拭へ 喧嘩もしながら信頼を築いた共同創業者〈ファーストフォロワーとの出会い方〉

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        • 挑戦者が見つけた地域活性のヒント
          35本
        • 地域に眠るソーシャルビジネス探検記
          0本
        • ファーストフォロワーとの出会い方
          3本
        • 専門家コラム
          6本
        • Research Report
          17本
        • 調査結果
          23本

        記事

          いつか「柏崎にはバナナがある」へ 排熱から誕生のおいしいバナナ【越後バナーナ】

          明るい光が差し込むビニールハウスで、たわわに実るバナナの房。バナナの大きな葉っぱが生い茂る様子は南国さながら、しかしここは雪国・新潟県の柏崎市。「シモダ産業」のバナナ農園だ。同社は、主事業のひとつである産業廃棄物処理で発生する排熱を利用して「越後バナーナ」を栽培している。なぜ新潟でバナナを育てるのか? 本業とはまったく異なる事業に取り組む意味は? バナナの事業を立ち上げたシモダ産業常務の霜田真紀子さんに、その想いを伺った。 排熱を生かしてバナナを育てる「越後バナーナ」を食べ

          いつか「柏崎にはバナナがある」へ 排熱から誕生のおいしいバナナ【越後バナーナ】

          「麹や発酵の敷居はまだまだ高い」ガラス張りの麹室でひらく発酵文化【梅小路醗酵所】

          京都駅のすぐ西。人気のレジャースポットが集まる梅小路エリアを歩いていると、「梅小路醗酵所」と書かれたガラス越しに、座布団のようなものが入った木箱が並んでいる。米麹作りを行う、麹室(こうじむろ)と呼ばれる部屋だという。その奥には、カフェやショップのような空間が続く。ここは、麹をはじめとする発酵の魅力を五感で感じられる複合施設。運営するのは、昭和10年創業の大阪の酒屋「上田酒店」だ。発酵文化をベースに、一体どんな仕掛けを作っているのか?上田酒店のデザインチームであり、醗酵所の企画

          「麹や発酵の敷居はまだまだ高い」ガラス張りの麹室でひらく発酵文化【梅小路醗酵所】

          「職人は裏方ではなくスターに」クリエイター集団・屋雲万次郎の気概【富永ジョイナー】

          徳島市福島の助任川沿いに立つ無骨な建物。「Tominaga Joiner(富永ジョイナー)」と書かれた扉を開けると、DIY感たっぷりのパーティクルボードで仕切られた長細い空間が現れる。木材や工具や試作品、また建築関係の書籍などが手に届く位置に置いてあり、すぐさま“秘密基地”というワードが浮かぶ。ここを拠点に活動するのが、徳島のクリエイター集団「屋雲万次郎」だ。大工、藍師、ビデオグラファーなど、異分野で個々に活動してきた彼らだが、チームで活動する意味は一体どこにあるのか。202

          「職人は裏方ではなくスターに」クリエイター集団・屋雲万次郎の気概【富永ジョイナー】

          「国が目指す循環型社会を高校で」学生開発のバイオバジルオイル【県立相可高校】

          自治体の個性が光るふるさと納税返礼品の中でも、ひと際異彩を放っているのが三重県多気町のとある返礼品。県立相可高校の生徒が開発した「バイオバジルオイル」をご存じだろうか。相可高校は、ドラマ『高校生レストラン』のモデルにもなった学校。普通科、生産経済科、環境創造科、食物調理科があり、地域密着型の特色ある教育制度を充実させている。今回お話を伺ったのは、生産経済科で愛情豊かに生徒を育ててきた新谷和昭先生。相可高校農業クラブの学生にも登場してもらいながら、2018年に3R内閣総理大臣賞

          「国が目指す循環型社会を高校で」学生開発のバイオバジルオイル【県立相可高校】

          「街に戻った人たちの仕事場を」、活性化を使命とするうきは市の古民家宿【みなも】

          福岡市から車で約1時間のところにある福岡県うきは市。2005年に浮羽町と吉井町が合併して誕生した街で、平地には田んぼが広がり、ぶどうや桃、梨などの果樹園が多いことでも有名である。あわせて、うきは市は歴史的建造物が多いのも特徴。中心部である筑後吉井地区は、大正期までにつくられた白壁土蔵造りの商家や屋敷群約250軒がほぼ当時の姿のまま残されており、1996年より重要伝統的建造物群保存地区となっている。 2022年夏、この地に古民家を改修した「みなも」がオープンする。うきはの歴史

          「街に戻った人たちの仕事場を」、活性化を使命とするうきは市の古民家宿【みなも】

          一度の失敗で人生は終わらない。出所後の若者を支える自立準備ホーム【なんとかでき荘】

          少年院や刑務所を出所したあと、帰る場所がなく、お金も住む家も持てない若者たちがいる。 若くして過ちを犯してしまったら。もし彼らに頼る人や帰る家がなかったら。その後、彼らはどうやって生きていくのだろうか? 彼らの未来のために、大人や社会は何ができるのだろうか? そんな彼らを一時的に受け入れる民間施設、自立準備ホーム。今回、2021年12月に横須賀市初の自立準備ホームとして登録された『なんとかでき荘』に訪問。施設を運営する『認定NPO法人なんとかなる』に所属する、寮母・宮入真

          一度の失敗で人生は終わらない。出所後の若者を支える自立準備ホーム【なんとかでき荘】

          学校給食ではなく「学校食」へ!感染症・戦争のある時代に育てるを学ぶ【まちの食農教育】

          徳島県の中山間地域に、5000人程が暮らす神山町。山間には田畑が点在し、一年を通じて農作物がとれる豊かな地。そんな同町で、2022年3月にNPO法人「まちの食農教育」が設立。その取り組みでは、農体験・食育・学校給食をひとまとまりとして「学校食」と呼び、食育とも違う「食農教育」に力を入れているという。学校食とは? 食農教育とは? 給食に一体何が起きている? 同NPO代表の樋口明日香さん(写真下左)と、同町の児童・生徒200人超の給食を管理する栄養教諭の奥田香里先生(写真下右)に

          学校給食ではなく「学校食」へ!感染症・戦争のある時代に育てるを学ぶ【まちの食農教育】

          人口1万4千人の町に9億以上の寄付!ふるさと納税で強まる町の力【多気町役場】

          2021年、ふるさとチョイスを運営するトラストバンク社に寄付の相談が舞い込んだ。愛知県在住者からの「地元の児童養護施設に100万円分の寄付をしたい」という内容だった。トラストバンク社はせっかくの寄付金を最大限に活用するため、ふるさと納税に精力的な三重県多気町に協力を依頼。多気町役場 農林商工課・青木和之さんを中心に、寄付金の使い道を考えるプロジェクトが始動した。 急スピードで発展した多気町ふるさと納税返礼品ふるさと納税の制度がスタートしたのは2008年。納税意識の向上や地方

          人口1万4千人の町に9億以上の寄付!ふるさと納税で強まる町の力【多気町役場】

          「地域の人が活躍する場所として」リゾート施設の先駆的なチャレンジ【VISON】

          三重県多気町に誕生した、日本最大級の商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」。2021年7月のオープンから一年が経ち、約75施設や店舗が賑わいを見せている。VISON代表の立花哲也さんによると「VISONは地域の人が活躍できる場所」だという。地域の山の恵みや海の恵みを味わえる店舗のほか、林業がさかんな三重ならではの木工体験施設、発展を続ける農園エリアなども充実。全国的にその名が知られつつあるVISONの先駆的なチャレンジについて、立花さんにお話を伺った。 何度も訪れたくな

          「地域の人が活躍する場所として」リゾート施設の先駆的なチャレンジ【VISON】

          「湿度で育てる」技術が世界を変える!農業危機を救うポモナファームの視座【ポモナファーム】

          三重県多気町丹生地区の農業生産法人ポモナファームで今、農業の未来を切り拓く技術の実証実験が進められている。その技術とは、野菜を「湿度で育てる」特許栽培技術「Moisculture」。低エネルギー・超節⽔・廃液ゼロを実現するこの特許技術が、気候変動による農業の危機を救うという。ポモナファーム代表取締役CEOの豊永翔平さんは、大学で考古学を専攻してきた経歴の持ち主。考古学的視点から見た農業の課題やアグリテックベンチャー創立のお話を交えながら、豊永さんの目に映る農業の未来をシェアし

          「湿度で育てる」技術が世界を変える!農業危機を救うポモナファームの視座【ポモナファーム】

          築180年の町家が農家民宿三重県多気町にある必然【農家民宿つじ屋】

          三重県多気町を流れる清流櫛田川のほど近く、山々が広がる旧街道沿いに「農家民宿つじ屋」がある。築180年の町屋をリノベーションした宿で、宿泊客は一日一組限り。レトロでのどかな風情に引かれ、外国人観光客も訪れるという。つじ屋を営むのは、多気町で自給農生活を送る高梨英子さん夫婦。神奈川県の大根農家だった高梨さんが多気町に移住し、農家民宿を開くまでの道のりに、どんな発見やこだわりがあったのかお話を伺った。 東日本大震災で揺らいだ農家としての生き方以前は神奈川県三浦市で農園を営んでい

          築180年の町家が農家民宿三重県多気町にある必然【農家民宿つじ屋】

          「女の子が初めて体験する日本の伝統」雛人形の衰退を食い止める30代夫婦【ひととえ】

          女の子の健やかな成長を祈り、3月3日の初節句に贈る〈お雛さま〉。しかし、少子化の加速に伴い、節句人形の市場は年々縮小している。厚生労働省の発表によると、出生数は約81万人。前年より3万人近く減少し、過去最少を記録した。(参考:「令和3年(2021)人口動態統計月報年計」) 少子化による雛人形の売り上げの落ち込みもさることながら、高齢化による作り手の引退、売り手となる人形専門店の後継者不足も顕在化し、業界全体が深刻になっているという。 そうした現状を打破しようと、情熱を注い

          「女の子が初めて体験する日本の伝統」雛人形の衰退を食い止める30代夫婦【ひととえ】