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テレワークゆり物語(123) ワーケーション企画へのこだわり

地域が『旅費交通費』を出すワーケーションは企画したくない

北海道北見市に住み、テレワークを推進する私は、「ワーケーション」という言葉が広がるずっと前から、地方でテレワークをすることで、仕事以外の時間をエンジョイできる企画を何度も立ててきた。

一方、国も「地方創生テレワーク」を推進し、自治体に交付金を出し、地方のサテライトオフィス設置や、ワーケーション企画の実施を支援してきた。私も交付金の審査員をさせていただいたりして、たくさんの事例を見てきた。

地域が予算を確保し、企業の社員の旅費交通費を出すことで、地域に人が来て、その魅力を伝えることができる。
それは間違いない。
しかし、それは「きっかけ」に過ぎない。

結局のところ、観光資源の魅力、テレワークのための施設の充実度、地域の人とのつながり等、さまざまな要素から、企業や人はその地域とのつながりを深めるかどうかを判断する。

もちろん、実訪問によって、地方創生につながるのが理想だが、「旅費交通費を出してもらえるなら行くが、自腹なら行かない」という企業や人が少なくないのも事実だ。

しかし単年度予算で動く自治体は、来年も再来年も「旅費交通費」を出し続けることはできない。

では、今すべきことは何か?

「社員の旅費交通費を出しててでも、出張させたい企画を用意する」
企業は、社員の研修費も出張旅費も、毎年、予算として持っている。

〇〇市が毎年やっている、△△の企画は、出張旅費を出してでも、社員を行かせたい。企業がそう思える企画を、地域で用意したい。

・・・という独自理論のもと、私が参画する「地方創生テレワーク」や「ワーケーション」の企画は、参加者の旅費交通費を負担しないことをお勧めしている。
その代わり「テレワーク時の生産性の向上」「社員の知識と経験の獲得」そして「かけがえの無い人脈づくり」を実現して、企業に価値を見出してもらえるよう、頑張って知恵を絞る。

旅費交通費を負担しないのであれば、参加人数に予算が左右されない。魅力的な企画で、参加者(来訪者)が増えても、自治体の負担は最小限で済む。毎年、とっかえひっかえ、あるいは、リピートしてくれる企業があれば、継続予算も取りやすくなる。

・・・ということで、今年も、テレワーク合宿を北見市で開催する。今年のテーマは、

テレワーク合宿 in 北見
「テレワークを推進するデジタル人材の育成」

企業へ伝えたい「魅力」は、以下の5つだ。

2022年のテレワーク合宿in北見の魅力

「旅費交通費は出張できてね」「1社1名のみ」という、偉そうな募集にもかかわらず、10社の申し込みをいただいた。(締切済み)

ちなみに「ワーケーション」としての魅力も忘れてはいない。合宿の後の土曜日は、田澤の超おすすめ「ナキウサギの森」プランをご用意した。

通常の観光では入れない「自然のままの森」に(特別許可をもらって)足を踏み入れる。そこは、まさにジブリの世界。私も秋に行くのははじめてなので、紅葉でどんな世界になってるのか、楽しみだ。
ナキウサギに会えるかどうかは運しだいだが、私は「持っている」と信じている。笑
 
(追記)会えませんでした・・・でも、得たものがいっぱいの報告は、
↓こちら


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