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テレワークゆり物語 (115)『三人三花』三人娘の命名物語

「生まれてくる子の名前、本当に私が決めてええん?」

子どもに名前をつけるのは、親にとって一大イベント。夫婦二人であれやこれやと考え抜いて決めるものだ。ところが、私のダンナは、「お前が考えたらええで」と、私に命名権を丸投げしてくれた。
これはラッキーとばかりに、三人の娘の名前は、全部私が考えた。
そして、ダンナに提案すると、三回とも「それで、ええんちゃう」で決まった。笑

長女は「優花(ゆうか)」。
「優香」や「優華」という漢字を使うことが多い中、「花」を使うのが、私にとっては、ちょっとした「ひねり」だった。今でこそ「優花」を見かけることが増えたが、30年前はほとんどなかったと思う。
優しい子になってほしい。そして、優花なりの人生の「花」を咲かせてほしい。

次女は「明日花(あすか)」。
「Tommorow is another day.」私の好きな大好きな映画「風と共に去りぬ」のラストの台詞だ。どんなにつらいことがあっても「明日は、また別の一日が始まる」。自分の人生の中の基本となっている。
明日を見つめて生きてほしい。そして、明日花なりの人生の「花」を咲かせてほしい。

三女は「窓花(まどか)」。
女の子だとわかったときから「花」を使うことは決めていた。
「まどか」だと普通は「円」を使うところ。しかし、明るい陽射しを部屋に注ぐ「窓」のイメージが浮かんだ。
明るく強く生きてほしい。そして、窓花なりの人生の「花」を咲かせてほしい。
 →ちなみに、当時はWindows全盛期。自分の人生を変えた「窓」も意識していたことは否定しない。

同じように育てたつもりだが、三人娘たちは、性格はもちろん、得意なことも、考え方も、歩もうとしている道も、違っている。

『三人三様』という言葉があるが、娘たちは『三人三花』。

おかげで母は「命名」の楽しみだけでなく、子育て人生も三倍楽しませていただいた。

そして、子育てが終わった今も楽しみが続いている。

2020年 12月。次女が出産し、私は念願の「おばあちゃん」になった。
初孫の名前は、娘夫婦が決めた。

「お父さん、お母さん、赤ちゃんの名前は、『雪月花(ゆづか)だよ」

雪月花と書いて「ゆづか」と読む

「花」という文字を見たとき、体が震えた。

また、これから咲いてく「花」を楽しませてもらえるのか。

私は本当に幸せものだ。

※冒頭の写真は、北見に引っ越してきた1997年11月。長女5歳、次女2歳、三女は生まれて半年の子育て真っ盛り。


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