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#12【解説】月100万タクシードライバーの1日の流れ(前半)

みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェントの活動をしています。

本日は最近、タクシードライバーの1日の流れはどんな感じなんですか?と
ご質問を頂くことが多いので、どんなタイミングで休憩をしているのか。どんなタイミングでご飯を食べているのかなど含めてご紹介したいなと思います。


■月間100万タクシードライバーの1日の流れ

先に1日の流れについて、結論を図で張りたいと思います。

私の1日の流れ

私は8時出庫で26時が定時、28時までに残業を含めて帰庫してくださいというルールですので、出庫から帰庫まで20時間あります。実際は日によりますが19時間前後で帰庫することが多いです。また休憩時間も2時間以上は必ず取ってくださいというルールが会社であります。私はだいたい2時間半~3時間くらい取っています。

詳細を書いていきたいと思いますが、今回の記事では図の黄色の部分と緑色の部分である、出庫準備と帰庫作業についてと休憩時間の取り方について解説したいと思います。また次回の記事で赤色の部分である仕事部分について解説します。

・出庫準備と帰庫作業について

上の図の黄色い部分について解説をしたいと思います。

タクシードライバーはまずはじめ出庫する前に出庫の準備をしなくてはいけません。アルコールチェックをしたり、車両の点検をしたり、業務で使う道具などを社内に設置したり、接客のロールプレイングをしたりと30分くらい準備に時間がかかります。また朝礼があり、前日の違反や事故の共有がなされたり、注意事項を内勤の方から聞いて出庫に備えたりします。およそ40分~1時間くらい時間がかかります。

また帰庫したら(会社に戻ってきたら)再びやらなければいけない作業がいくつかあります。まずは洗車です。次の方が同じ車両を使用するため洗車をしなくてはなりません。営業所によるのですが、洗車屋さん在中しており、洗車屋さんに決まった額をお渡しすると自分の代わりに洗車をしてくれます。もちろん洗車を自分で行う方もおります。私は疲れて戻ってくることが多いので洗車屋さんにお任せしてしまうケースがほとんどです。また車両の中で使った自分に荷物や備品を片付けて、アルコールチェックも再び行います。そして最後に納金作業をします。1日の売上を集計して会社にお金を収める作業です。集計が終わったら内勤さんに集計結果を渡して、確認してもらってOKがでたら帰ることができます。納金を早く終わらせる方法はいくつかあるので、機会がありましたら記事にしたいと思っていますが、だいたい帰庫してからの作業は洗車をしなければ30分くらいで終わります。洗車をするとトータル1時間くらいかかるイメージです。

・休憩のタイミングとその意図について

上の図の緑色の部分について解説をしたいと思います。

緑色の部分についてですが、こちらは休憩を意味しています。休憩に関しては会社によって必ずこの時間以上は取ってくださいという時間制限は違うのでタクシー会社さんを選ぶ際には重要な要素となります。2時間以上でという会社さんもあれば、3時間以上取らなければいけない会社さんもありますのでかなりの稼働時間の差が出てきます。このあたりは会社のホームページにも載っていないことがほどんどですので、転職エージェントさんに聞いてみた方がよい項目になります。

脱線しましたが私の会社では2時間以上で大丈夫な会社ですが、私は上記の画像のように3時間前後取得することが多いです。またこの休憩時間は必ずこの時間とは決めていません。ただ基本的にはこの時間のサイクルで休憩をとるようにしています。日によるズレは前後1時間くらいです。

まず8時に出庫をし、途中トイレは必ず行きたくなることが多いのでトイレ休憩を10分くらい取るものの12時くらいまで仕事をします。ここでだいたいお腹が空いてくるので妻が作ってくれたお弁当を頂きます。

ある日のお弁当

45分ほどで食事とトイレを終わらせます。ここで大事にしているのは車を停車させる場所です。結論ですが、トイレがある場所を選んでいます。コンビニですとか公園横のパーキングがある場所などです。なぜなら食事だけを休憩で終わらせるのではなくて、トイレに行くというタスクも1回の休憩で終わらせたいからです。別々にしてしまうと、せっかく食事が終わって再始動したとしても、またそのうちトイレが行きたくなって、またトイレがある場所まで行かなきゃいけないというロスが発生するからです

その後再始動しましたらだいたい16時くらいまでぶっ通しで仕事をします。ちょうどこのタイミングで昼休憩から3時間くらい経過しているのでこのあたりで再びトイレに行きたくなります。なのでだいたいこの時間帯にトイレ休憩を済ませます。そして17時くらいから始まる帰宅ラッシュに備えます。
このタイミングで眠かったら仮眠もすることもあります。30分くらいがおすすめです。

そこからは19時すぎくらいまではまたひたすら帰宅ラッシュを意識してお客様をできる限りお乗せします。そしてその日の雰囲気を見て19時半くらいから夕食の時間を取ります。1回の乗務で昼食も夕食も食べる人は意外にも珍しいみたいなのですが、私はロードバイクをやっていたのもあるのか、お腹が空きやすい体質かつお腹が空くとパフォーマンスが落ちるのでしっかり食べます。だいたい夕食はお店で頂くようになるべくしています。タクシーから一回頭を離して、リセットしたいからです。完全に別空間に移動することでメンタル的にもかなりリフレッシュされます。だいたいはラーメン屋さんか牛丼チェーン店、マクドナルド、定食屋さんなどが多いです。

麺匠 克味さん(新宿にある良く行くラーメン屋さんです)

もちろん食べ終わった後は眠くなってしまうのですが、これは私は副作用だと思って許容範囲にしています。眠くなってしまって集中力がなくなってしまうのが嫌ですという方は軽食で済ましたり、お菓子で空腹を紛らしている人も多いみたいですので、このあたりは自分のスタイルかなと思っています

夕飯を済ますとだいたい20時近くなっていますので、1次会で飲み終わる方々やこれから2次会へと移動する方々の需要が高まりますので、そういったお客様を意識しながらお乗せしていきます。詳しくは次回の記事、月間100万タクシードライバーの1日の流れ(後半)で述べたいと思います。

そうこうしていると、あっという間に21時半くらいになります。この時間帯あたりから私はかなり目が重たくなってきます。または睡魔が襲ってきます。なので深夜料金になる前の21時半から、タイミングによっては深夜料金の22時を過ぎたていたとしても仮眠をここで取ります。だいたい45分くらい取ります。もちろんこのタイミングでもトイレは済ませます。先ほども述べましたがトイレは必ずセットです。後部座席で横になると5分もしないうちに私は意識が飛びます。そしてあっという間にアラームが鳴るのです。ただ1時間以上寝てしまうとかえって疲れが溜まりますので最大で40分くらいにして5分でトイレに行って合計45分が最大です。ここで仮眠を取るのと取らないのとでは、その後の集中力が違う。当然事故違反リスクも下がるので一石二鳥であります

仮眠した後は帰庫の時間まで一気に頑張る。途中コンビニによって、シュークリームを食べたり、トイレ休憩をしたりはありますが基本は通しで仕事をします。先ほど仮眠をしているので集中力は持つことが多いです。定時までなら26時で、残業するのであれば28時に会社に戻ってくるといった流れです。

・出勤時間と帰宅時間について

上の図の通りですが行きも帰りも15分くらいしか時間を要しません。しかも徒歩です。自転車を使えば5分ちょっとで到着します。最近は健康を意識して歩いています。入社してから1年間くらいは別のところに住んでいて、実は片道30分以上かかっていました。しかも自転車で片道8キロという距離でしたので会社に到着するころには体が疲れていました。これだとパフォーマンスが上がらないと思い、2年以上前に会社の近くに引っ越しました。あの時の決断は吉だったと思っています。圧倒的に楽です。このあたりも今度、記事にしたいと思います。

いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

後半は下記の記事になります。ぜひ続きもお楽しみくださいませ。


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