僕は、その時きっと『別れたくない』って思う。
あの日。めっちゃ寒い12月の夜。
一緒に夕飯を食べ終わって、河川敷まで散歩した。
途中温かい飲み物を2人で買って飲みながら歩いた。
河川敷にある、土のサッカーコートの中で、
貴方と一緒に夜空を見あげた。
その時、本当に偶然、流れ星が流れた。
そして、突然にどこか遠い所で上がった花火も見れた。
その時の光景が脳裏に刻まれている。
全てが祝福されている気がした。
それ以来、僕は毎晩、夜空を見るだけで貴方の事を考える。
夜空は毎日あって、
貴方は毎日、夜空を通して僕の中に現れる。
いつか、別々の道を進むことになったとして。
今、僕の部屋に置いてある貴方の服。
貴方はどんな顔して、それを回収しますか。
僕はどんな顔をして、それを見つめますか。
それを考えると涙が溢れてしまう。
一緒に過ごしていれば嫌な事の一つや二つあって当たり前。
2人がどうしようもない事もあるかもしれない。
でも、僕は想像する。
思い出の場所に1人で来た時。
貴方の好きな番組が流れた時。
貴方が良く聴いていた曲が流れた時。
貴方がよく弾いていたピアノの曲が流れた時。
貴方との写真を見つける時。
1人で起きる朝。
1人で食べるご飯。
貴方におやすみを言わない夜。
夜空を1人で見上げる時。
そして最後のそのシーン。
僕は絶対
『もっと出来た事、してあげられた事があった』
って思ってしまう。
そしてきっと、貴方からの
『幸せな記憶、優しさ、暖かさ、楽しかった事、貴方が僕にしてくれた事』
が溢れて、僕はどうしようもなくなる。
貴方からは沢山のものを貰ったのに、僕の方からは全然何もあげられていない事に気付く。
そして僕はきっと『もっと一緒にいたかった』
って思う。
貴方は僕の生活の至る所に『住んでいて』
僕はきっと、その全ての場所から貴方を『見つけ出して』
そして一緒にいられた未来を『思い描いて』
1人で勝手に辛くなるだろう。
まだその時は来ていない。
最善が何か分からないけれど、
出会えた奇跡に必ず意味はある。
この出会いを僕は大切に育てたい。
僕は貴方と出会えて、貴方と過ごしている日々がとても幸せです。
どうか、貴方も僕と出会えた事、過ごす日々にささやかな幸せを感じてくれていますように。
こんな幸せな気持ちを感じさせてくれて、教えてくれてありがとう。
僕は貴方に少しでも恩返しをしていきたいのです。
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