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簡単なペアリング~山田錦のお酒と料理~

ペアリングとは、料理とお酒が手をつなぎ、一緒になる事で相乗効果が得られどちらも美味しくなることです。

どの料理にどのお酒と言われても幅が広すぎてわからない。と言う方も多いのではないでしょうか。
今回は、日本酒。特に山田錦で造ったお酒とのペアリングについてです。


酒米「山田錦」で造ったお酒の特徴

「山田錦」は、もともとタンパク質含有量が少なく、発酵してもアミノ酸の生成が少なくなります。
また、「山田錦」の持つタンパク質は、麹菌の持つ分解酵素では分解されにくいタンパク質が多く、分解されてできるアミノ酸の量が少ないです。
分解されてできるアミノ酸の種類もアルギニン、ヒスチジン、フェニルアラニンなどの苦味アミノ酸が少ない。そのことにより、他の酒造好適米(酒米)や一般米に比べ、酒がふくよかで広がりのある味わいに感じます。
これはアミノ酸の違いによると考えられています。
さらに、他のお米よりでんぷん質が多くあるので、酵母の栄養分になりやすく、味わいがでるのが特徴です。

つまり、山田錦を使用したお酒は、炊き立ての新米の様な甘さや旨味を感じ、苦み・渋みが、少ないお酒になります。

日本料理

日本料理では、山菜や魚介類の内臓など適度な苦みのある食が多くあります。適度な苦みは甘みによりマスキングされるため、
和食によく合うお酒として山田錦のお酒が、評価されるのではないかと思います。

西洋料理

西洋料理にも山田錦を使ったお酒の相性が良いのです。
例えば、西洋料理には、チーズを使った濃厚でしっかりした味わいのものも多くあります。
チーズの豊富なアミノ酸と塩分に甘みを加えれば、旨味が上がります。
山田錦のお酒の甘みや旨味が、その料理の味わいを引き立てます。

肉料理

肉など、脂の多い食との一般的なペアリングには、赤ワインと言う方も多いと思います。
赤ワインに含まれる苦みや渋みが肉の脂をリセットするというペアリングです。

山田錦で造ったお酒は、炊き立てのご飯のような心地よい甘みや旨味があります。その甘みや旨味が肉の脂を中和し、後味をさっぱりとさせます。ご飯の上にお肉をのせて食べるような至極の瞬間を思いださせます。
つまり、肉と日本酒の心地よい味わいのペアリングができます。

魚料理

日本酒の一番得意とする魚との相性も抜群です。
実は、魚は、甘みや旨味があるお酒の方がよく合います。

例として、お寿司とかの酢飯は、砂糖と酢がものすごく多く含まれていて、味があります。
甘みや旨味が、魚独特の臭みを、美味しい味わいに変化させることができます。

お酒の味わいが、魚独特の臭みを、美味しい味わいに変化させ、辛口のキレが余韻をさわやかにすることができます。

他のお米をつかったお酒もペアリングできることが多々ありますが、

山田錦を使ったお酒は、肉・魚を問わず料理との相性がよく、
簡単にペアリングしやすいです。

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