はじめまして、辰巳(みきしろ辰巳)です。 合同会社Umbrellaの代表で、脚本家をしております。 0から10まで、1から10にしていくなど、物語を紡ぐのが大好きです。 やりたいことや目標は発信していこうと思い、自己紹介を兼ねて記事にいたしました。 01.できること・脚本(シナリオ)執筆・監修 ・原作、プロット作成 ・キャラクター設定 ・作詞 02.いままでのお仕事※一部のみ掲載 実績の詳細はこちらから GL 「純潔-サフィニア-」 プロデュース、脚本 「ハナキリンの
画面の先には、眩しいくらいの笑顔で踊っている推し。 またあなたに会えて嬉しい、幸せ。あなたが幸せそうにしてくれていたら、それでいい。私のことなんて認知しなくていい、楽しく過ごしてほしい。 そんな感情を抱きながら毎日推し活をしていたある日ーー。 「宅急便でーす」 「……? なんか頼んでたっけ? はあい」 ガチャ、と扉を開けると、目の前には推しの姿が。 え? 待って待って。は? 嘘、夢? 動揺していると、彼女は「会いにきちゃった」と微笑んだ。 画面越しに見ていたあの笑顔がい
言えるわけがない。 これは私の強がりで、あなたは求めている言葉だということも理解している。 「好き」 「うん、知ってる」 「愛してる」 「知ってるよ」 素直になれない、プライドが邪魔をする。 ごめんね、と言いかける私の言葉をキスで封じられた。 わかってるからと笑うあなたの長い髪を乾かす。 甘いシャンプーの香りがゆらゆら、心地いい。 あいしてる、もっとあいしてくれ いつもありがとう、私だけの愛しいひと 「なに考えてるの?」 「なんだと思う?」 絡む指先の体温が上がる
1〜3話は無料公開、続きはファンティア有料会員限定で公開していた「私の王子様は女医さんです」ですが、3話以降はファンティア終了に伴い公開場所がない状態でした。 新しく「わた女」を知ってくださり、続きを見たいというお声をいただき、遅ばせながら全話動画をnoteにまとめます。 【1話】 https://youtu.be/JLqMaHMccFo 【2話】 https://youtu.be/dZN7jg5ex28 【3話】 https://youtu.be/wWjuGn_zC
音はしない、声もしない。だが確かに誰かがいる。 今日の金縛りは疲れからきたものではない。 それだけは理解できた。 だが、頭は働かないし目も開かない。 振り解こうにも身動きがとれない。 まあ、振り解く必要のない見知った誰かだということが感覚でわかっているからこわくないのだけれど。 「誰だよ」 頭の中で問いかける。返事はない。 チチチ、チチチ。 次に目が覚めると正午を過ぎていた。 働かない頭で夜中の金縛りを思い出す。 ああ、あれは。 「おかえり、私の大切な人」
誰かになにかを相談することは、迷惑だと思っていた。 そんなつまらない楽しくない話を聞かせるくらいなら、楽しい話をしたいし、相手の話を聞いていたいと。 こみあげてきたものはすべて一人で抱え込み文字に起こして解消するのが最善だと、筆ばかり進んでいた。 きっかけはなんだったか、覚えていない。 けれど確かに閉鎖的な私の殻を破ってくれた人がいた。 それからの私は少しずつだけれど、自分の些細なことを誰かに話すようになった。 言わないようにしていた愚痴だったり、不安なことだったり。
「奇遇ね、こんなところで再会するなんて。ふふ、そりゃ笑うわよ、あなたがこの街にいると思わなかったんだもの」 そう笑う彼女は一つ一つの仕草が上品で、少しあざとい。まあ、そのあざとさは無意識のようだけれど。 芋っぽさの抜けない私が六本木という街をフラつくなんて、彼女からしたら想像できなかったんだろう。 「遊びにくらい来るっつーの」 とはいえ、彼女のようにキラキラしたブランド品は身につけられないしお育ちもいいわけじゃないから、場違いなのかもしれない。 「また会いましょう。今
「大切な誰かを思い出す」 小さいバーの隅にあるテレビから聞こえてきた。なんてありきたりなキャッチコピーだろうか。 大切な人なんてできるわけないじゃない、とひねくれ者の私は鼻で笑う。 生まれてこのかた、親も友人も大切に思ったことがない。ましてや恋人などいたこともなく。人間関係のすべては損得で選んできた。 悲しい生きかただと哀れまれても、それでいいと思っていた。それでも「大切な誰かを思い出す」という言葉に惹かれてしまうのは、自分にもいつか「大切な誰か」が現れるのかもしれない
こんばんは、辰巳です。 新プロジェクト「純潔-サフィニア-」情報解禁まで一週間を切りました。 キャラクターは3人かな?と思っていた方もいらっしゃったのではないでしょうか。 ピンク担当のシルエットが公開されましたね♪ ティザームービー、プロジェクトサイト、各種バナー佳境に入っております。 お披露目は6月1日、以降は純潔-サフィニア-公式アカウントで告知となっていきます。 5月からGIFを投稿している間はまだかなと思っていたのですが、あっという間に一週間を切っていてバタバ
Staticeの4曲目の収録が完了しました。 現在いつもお世話になっているイ右さんによってミックス、マスタリング作業をお願いしております。 4曲目はクライマックスに向けて幸せな物語が展開されていきます。 ミックス、マスタリングが完了しましたらまた公式Twitterのほうでチラ見せしますね。 そしてStaticeの英訳歌詞がとても素敵です! MV公開時に英訳歌詞も載せますのでお楽しみに♪ また進捗を随時お知らせしていきますね🌸
お話かいてるよ。(ざっくり) プロジェクトの世界観設定やキャラクター設定、関係図を作ったりプロットを作ったり。 もちろん本編のお話を書いたり書かせていただいたりしております。 百合(GL)に限らずBLも進めているのですが、直近一番優先されて走っている自社プロジェクトが純潔-サフィニア-のためちょっとゆっくりめ。 「この世界で、」というアニメーション制作や物語音楽Staticeも同時進行しておりますし、フリー公開ボイスドラマも動いております。 あとは読書の時間が増えました
こんばんは、辰巳です。 本日制作告知されました「純潔-サフィニア-」、公式アカウントはもうフォローしていただけましたでしょうか? 2021.06.01の情報公開にさきがけ、純潔-サフィニア-公式アカウントで毎週月曜日GIFが公開されていきます。 いままでUmbrellaを見守ってくださっている、応援していただいているかたは薄々お気づきかと思いますが、プロジェクトに対して公式アカウントを開設するのは初めてになります。 「百合」という点はブレませんのでご安心ください。
壊れたピアノは、何度鍵盤を押しても音を奏でない。 だというのに、彼女はまるで音が聞こえているかのように楽しそうに指を動かしている。 そもそも、音楽室に常備してあるピアノが壊れているなんて想像もしてなかった。 彼女の奏でる音が聞きたいとやってきたのに、この様だ。 「もういいよ、壊れてるし」 「この音が聞こえない?」 「はあ?何いってんの、聞こえないよ」 彼女の頭の中では音が流れているのだろう。 けれど実際それが誰もが聞こえる「音」として鳴っているわけではなくて、彼女の頭の
こんばんは、辰巳です。 ハナキリンの魔法〜キス・イン・ザ・ダーク〜、ご支援くださったかたに届いているようで安心しております。 さっそく感想を呟いてくださったり、ハッシュタグを活用してくださったり、嬉しい限りです。 たくさんのかたに支えられ追加リターンも豪華にさせていただき、本当にありがとうございます。 さて、ハナキリンの魔法は前作と合わせてお聴きくださることで伏線回収ができるシーンもございます。 そのハナキリンの魔法制作秘話をちらっとこちらでお話しようかなと。 ハナキ
ゆらり、と揺れる長い髪。 色素薄めの黒髪は毛先まで艶やかで、丁寧に手入れされている。 「ずっと触っていたい」 彼女の髪を指で梳きながらぼやく私の髪はといえば。 比べるまでもない、綺麗とはほど遠い。 けれどそんな髪を彼女は「綺麗ね」と褒めてくれる。 「そんなこと」 自信のない私を肯定してくれるのは、彼女くらいだ。 例え嘘だとしても、私のための嘘だということを知っている。 天使の輪、すべり落ちるサラつき、痛みのない毛先。 「羨ましい」 「あなたもなれるわ。努力次第よ」
Staticeの4曲目が到着しました。 現在収録に入っていいただいております! 3曲目はいつもお世話になっているイ右さんによってミックス、マスタリングが完了。 Staticeのテーマは「永遠」なので全曲を通して「二人だけの世界」「あなたがいればいい」といった歌詞が出てくるのですが、4曲目は特にクライマックスに向かって「永遠」を強調するような歌詞なっております。 そしてStatice、英訳歌詞のテキストもつくことが決まりました!わーい!ぱちぱち! また進捗を随時お知らせし