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スナフキン

何故か立ち止まる
看板が風に揺れる
言葉が脈絡もなく
人の口から流れ
ラジオは雑音で満ちていた
退廃は遠くから
日の出とともに
嗜好性を帯びて
大地を撫でる
褒められたい一群は
風につかまり
緑の置物と化した
洪水の度に
記憶は流れ
僕らは望むものを
バラバラに手にする
天界はそれを
地界を遮る幕で実現し
地界は朝の来ない空に
忘却を持って対応する
何のために?
望み通りに
傾いた世界のバランスを
取るための
トリガーを育むためさ
スナフキンは
そう嘯いて
また旅に出た
今度いつ戻るかは
誰にもわからない

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