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扉の向こう

中途半端な絶縁状
気持ちはフロー
生きやすい距離
無理はしない
誰のためでもなく
誰の求めに
応じるでもなく
ブラックに
縛られた自由を
解き放つ
生きる以外の
すべてから
切れていたい
水平線を眺める
空と海の
境界の
薄いブルーに
届くような
休暇が欲しい
そう願う声の
干渉波が
時々
大地を震わせ
空を剥がして
幾重にも重なった
ステージ上で
迷子になる
手を握りたいのは
誰?
どれ?
生きることに
鋭敏だった
針のような羽を
何本か刺して
僕らの行き詰まりを
流していく
そんなイメージ──

疲れたら
すべてが
嫌になったら
またおいでよ
いつでも
扉は開くから──

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