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80年代個人的洋楽10選Ⅴ

何回も80年代の洋楽やっていますが、まだまだネタが尽きないくらいいい曲が多いです。今回はバラード曲で。僕自身80年代の洋楽は最初は全くと言っていいほど知らなかったのですが、1996年の確か「ザ・テレビジョン」という今もある(はず)のテレビ情報誌の年末年始特大号の中の広告に80年代のテレビ朝日系列で深夜放送していて大人気だった「ベストヒットUSA」の司会者小林克也氏の紹介だったかどうかは忘れましたが、80年代洋楽のコンピレーションアルバム全集「MEGA HITS 80's」というのがありまして、当時80年代のハードロック、ボンジョヴィとかにハマっていたので「他の普通の洋楽とかの80年代サウンドも聞きたい」って感じで3万円くらいしましたが買いました。で家に到着したそのCD全集を聞いたところ「これや、求めていた音楽は」ってことで一気にハマり詳しくもなり僕の音楽の守備範囲が一気に広がっていきました。今回紹介する曲もこの全集で知った曲も多くて、世代は少し下でリアルタイムではないのですが、10代の時に90年代半ばでこういう曲を聴いていた頃を思い出させる思い出の曲で懐かしいです。そんな感じですが、早速どうぞ。


Making Love Out Of Nothing At All / Air Supply (1983年)
邦題は「渚の誓い」で透明な海岸線を走る白い車、青い風、心地よい太陽のぬくもり、古き良き時代の上品な人間性などを思い起こさせる名曲だと思います。エア・サプライっていうバンド名も何か80年代のオシャレな上品な空気感を表しているようで個人的にはいい名前だと思います。オーストラリアのAOR寄りのバンドでこの曲はビルボードで2週連続で2位になった彼らの最高傑作とも言われるバラードでもあります。僕は個人的に80年代の透明な上品さみたいなものが好きで、90年代程乾き切っていないから、まだ絶妙に存在するあの霊性みたいな昭和の青と白のイメージ、といいますか、そんな空気感が大好きでこの曲からもそれは感じたりします。個人的な感覚なのでなかなか伝わりにくいかもですが。この曲も件のCD全集「MEGA HITS 80’s」で知りました。PVはイメージと違ったので静止画で失礼します。


Against All Odds ( Take A Look At Me Now ) / Phil Collins (1984年)
邦題は「見つめて欲しい」です。昔CMで使われたりしたので聞いたことある人もいるかもしれないです。元ジェネシスのドラマーでまだこの時は在籍していたのかな。でも単なるいちドラマーに留まらない80年代を代表するヒットメイカーになっていきましたね、この曲をきっかけに、フィルコリンズは。バラードに名曲が多くて見た目はおじさんだったりするのですが、声が透明感ヤバくて癒し系の音楽的な感じもします。またどこかでフィルコリンズの名バラードを。これも件のCD全集で知りました。豊饒な宝物みたいなCD全集でしたね、通販は大概「こんなん買わなきゃよかった」が多いのですが、これは本当に買ってよかったと思わせてくれたかなり珍しいケースでしたね。ちなみにこの曲は「カリブの熱い夜」という映画の主題歌でもありまして、PVはその映画からとなっております。映画は観てないです、すいません。


Like A Baby / Wham! (1984年)
80年代を代表するポップスデュオ「ワム!」の最大のヒットアルバム「メイク・イット・ビッグ」の収録曲でシングルではないのですが、個人的に好きなので今回入れました。このアルバムにはワム!の代表曲がいっぱい入っていてベスト盤並みに充実したアルバムだと思います。ジョージマイケルのまだこの時21歳くらいなのに大人びた雰囲気を醸し出せるセンスに底なしの才能というものを感じたりしていました。夜に部屋の明かりを消してこの曲に浸ると、かなりの癒し効果があるかもとか思ったりします。シングル曲じゃないので静止画でPVは失礼します。


Heaven / Bryan Adams (1984年)
カナダが生んだ最高のロックンローラーの一人ブライアンアダムスは爽やかでカッコ良かったですね。この曲で自身初の全米ナンバーワンに輝いてこの曲の入ったアルバム「レックレス」は全世界で1200万枚も売れワールドワイドな大スターになっていきました。声がかすれ声でいて芯が通っている、そして80年代特有の豊饒さに満ちたこのバラードは80年代の名曲バラードの中でも個人的にかなり好きな部類に入ったりします。頭一つ抜けている、そんな印象も受けたり。まあでも80年代はいいバラード多いですよね。90年代もかな。洋楽が輝いていたあの頃は「日本の上」がまだしっかりしていて安定していた時代でそれがある意味この国を支えていたのかな、とか思ったりします。経済でも、スポーツでも、文化でも。そんな感じは今思うと懐かしいですね。今はアニメも漫画も、野球も大谷とかでもう見上げるとかじゃなかったりしていますし。ノスタルジーを感じます、80年代には、やっぱり。


Can't Fight This Feeling / REO Speedwagon (1985年)
邦題は「涙のフィーリング」です。これも件のCD全集から。優しいイントロから入って高音のボーカル、ドラマチックなサビ、オシャレなアレンジ、どれをとっても80年代の極上テイストが感じられたまらないです。個人的に80年代の丁度中間地点であり折り返し地点でもあるこの1985年というのはかなりターニングポイントになっていて、僕自身小学校に入った年ですし、応援する阪神タイガースが39年前に初めて日本一になった記念すべき年でもあり、なぜか人生のカウントはこの1985年から始まるという癖も幼いころから持っていたりしました。音楽的な印象でも「情」の部分と「技術」の部分が交差してここから「情」より「技術」の方が勝っていくような「乾いた」感じの音楽が増えていったような気もします。だからちょうどいい具合にこの年のサウンドが心に響いてきたりします。あと余談ですが僕はこのバンドのこと「レオスピードワゴン」と呼んでいましたが、僕の親友が「アールーイーオースピードワゴンやで」と教えてくれるまで正式名称は知らなかったです。


Kyrie / Mr. Mister (1986年)
これも件のCD全集から。でもこの全集を買う少し前にTYUTAYAで借りた「80年代コンピレーションアルバム」に入っていてお気に入りの曲でもありました。何とも言えないハイグレードな清涼感、これぞ80年代の醍醐味のようなサウンド。やはりこの年から「技術」は高くなっていっています。まだ「情」も十分で。ギリギリかな。そのバランス加減がたまらないです。夏の天まで突き抜けるような青い空、そしてその下で伸び伸び遊んでいたあの時代の気持ちを思い起こさせる魔法がやっぱり80年代の音楽にはありますね。リアルタイムでこの曲を聞いていた訳じゃないのですが、そんなタイムトラベルも可能だったりします、あの当時の音楽を聴いていると。


Sara / Starship (1986年)
これまた件のCD全集から。この全集でスターシップのこと知って「いい曲多いなあ」って興味出て来たり。80年代の華やかさを体現している音楽で好きでしたね。この曲もあの時代の豊かさを思わせる名曲で、疲れた時に部屋の明かりを消してこの曲に浸るとヒーリング効果抜群だったりしました。ロマンチックな響きがたまらないです。


The Flame / Cheap Trick (1988年)
邦題は「永遠の愛の炎」というとてつもなくロマンチックな題で。しかしそれに名前負けしないくらいに本当に素晴らしいバラードになっております。僕個人で言えば80年代のバラードでも3本の指に入る名曲だと思います。この曲は前に「REOスピードワゴン」の所で出てきた親友に教えてもらったのですが、初めて聞いた時「こんなに美しいバラード聞いたことがない」ってくらい衝撃を受けてそれからヘビーローテーションでかかりまくっていましたね。カセットテープその友人から借りてそこだけ何回も巻き戻して聞くという涙ぐましい努力をしてまで。それくらいあの18歳、19歳の僕の中の魂の中心に響き渡っていました。後に件のCD全集の姉妹版「MANIAX '80s/'90s Another Side of MEGA HITS」というCD全集に収録されていることを知り、ボリュームは前回の半分くらいの6枚とかでしたが買いました、これも。このCD全集にも結構いい曲入っていたりするのでまた機会があれば。チープトリック自体は70年代後半から80年代初めにかけてボーカルのロビンザンダーがアイドル並みのルックスだったこともあり、まず日本で人気に火が付き、そのライブアルバムがアメリカに逆輸入される感じでヒットして全米でも人気ロックバンドでになっていきました。僕も好きなバンドです。でも80年代に入ってからは人気に陰りが見えてきましたが、この名作バラードが見事初の全米1位に輝き復活を果たしました。そんな物語も含めて当時は好んでチープトリック聞いていましたね。水面に揺れる炎をイメージさせる神聖な曲の雰囲気も漂っていたり、今聴いてもいいですね。


Right Here Waiting / Richard Marx (1989年)
この曲もゴージャスな響きを持っています。洗練された上質な大人のバラードって感じがしていいですね。リチャードマークスは90年代に大ヒットしていた洋楽コンピレーションアルバム「NOW」シリーズでよく取り上げられていて知っていました。でも本当の代表曲は1989年のこの曲みたいですね。この曲はさらに件のCD全集の姉妹版の「MEGA HITS *90s」にも収録されていてこれは90年代半ばまでのヒット曲も入っている全集でして、頑張って買いました。でも80年代程いいとは思わなかったですけど。この曲はカラオケでも歌いやすそうな感じですが、まだ歌っていません。件の洋楽好きの親友とはよくカラオケ行って洋楽も歌ったりするのですが、他の人と行ってこれ歌っても誰も知らんから「しーん」となること間違いない。まあ滑りそうなのであんまり歌えないですね。ひとりカラオケとかで一回歌ってみよかな笑。


Stay With Me / Bobby Caldwell (1989年)
ミスターAORとも言われるボビーコールドウェルの曲です。真夏の透き通った海で聴くと気持ちよさそうな名曲ですね。クーラー効いた部屋でも抜群の納涼効果ありそう。元々は元シカゴのピーターセテラが歌って大ヒットした曲で沢口靖子主演の日本の映画「竹取物語」の主題歌としても有名です。ピーターセテラのバージョンもいい思いますが、僕はよりこっちのボビーコールドウェルのバージョンがこの曲の雰囲気にハマっていて好きです。これも件のCD全集に入っており全くの充実した全集となっております。でももう普通には販売してないでしょうね、四半世紀も昔の商品なので。中古ならまだあるかもしれないです。PVは静止画で失礼します。


まあまあマニアックな並びになりましたが笑、メロディはいいと思います。80年代はまだどうしても男性ボーカルの曲がいい曲多かったりヒットしたりしていますね。マドンナやシンディローパーなどが出てきて女性ボーカルの曲もそれ以前に比べればヒット曲も増えてきたように思いますが、まだまだ男性社会でもあった時代でしたね、アメリカとかでも。90年代に入って本格的な女性ボーカルの時代になり、マライアキャリー、ホイットニーヒューストン、セリーヌディオンとかが世界的なスーパースターになっていきました。逆に男性ボーカルは80年代ほど目立たなくなった気もします。ロックは相変わらず男性主体でしたが。まあそんな時代背景もあって今回は個人的に好きな曲を並べると全部男性ボーカルとなりましたね。そこはいちおう断っておこうかなと思いまして。好きな曲は何でもいいとは思ったりしますけど。80年代もやり過ぎたから70年代とかも機会があれば洋楽やってみたいですね。60年代とかも。まあそんな感じでしたが、今回はこれで。ではまた何かの10選で。

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