空のスクリーン
言い過ぎたと
後悔したスクリーンに
立ち上る
影が揺れる
届かないところで
それを見ている
ひとりだから
自由に
どこまでも
落ち込んでいられる
世界は
昨日のような
幻の中で
退行していく
僕を揺らす
すべては夢
たぶん正解
でも
それを使うには
まだ早いだろう?
時間は過ぎた
止まる僕と
相対的なスピードで
過ぎていった
言葉が捕まえるのは
いつもの
影
揺れるスクリーン
これもまた
夢
生きていない
生まれる前だから
人は
神様を
作る時に限って
言い訳したがる
お前に似た
人形を並べて
神様は
チェスをする
物語は
いくつも分岐した
可能性の残骸
思いの源から
逆照射して
あの空に
僕らを映している
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