見出し画像

スーパーファミコン個人的ベスト10

 前回のファミコン個人的ベスト10が思いのほか好評だったので、今回はスーパーファミコンのベスト10を個人的なものですがやっていきたいと思います。
 スーパーファミコンは1990年11月21日に任天堂から発売されたファミコンの次世代機で、それまでのファミコンユーザーの大多数をこの新しいハードに抱え込んで、これまた大ヒットを記録しました。僕も当時小学6年で当然のように今か、今かと発売日が待ち遠しい、そんな日本中にたくさんいたであろう少年のひとりでした。
 スーパーファミコンを近くの商店街のおもちゃ屋さんで買ってひとりで自転車に乗って帰る時、人一倍気の弱い子供だった僕は「今ここで誰かにスーパーファミコンを奪われても、死ぬ気で闘って何としても家に持って帰るぞ」とかなり、人生でも一番気が強い状態だったのを覚えています。誰とケンカしてもその家に帰るまでの15分は勝てそうな気がしてました。それくらい、めちゃくちゃスーパーファミコンをそしてローンチソフトのスーパーマリオワールドを家でプレイするのが待ち遠しかったですね。そして、期待を裏切らないどころか、遥か上を行く完成度と面白さで、そこから年が明けるまで、一切それまでのファミコンソフトをせずにスーパーマリオワールドをひたすらしていました。
 で、そんな珠玉のソフトが次から次に発売されて日本中、いや世界中の子供から青少年、大人たちを夢中にさせたスーパーファミコンのソフト個人的ベスト10を発表していきたいと思います。

10位 すーぱーぷよぷよ バンプレスト 1993年
当時のゲーセンでは至る所で「波動拳」「昇龍拳」「ソニックブーム」「ヨガファイア」などの勇ましいストⅡの声と同じくらいに「ばよえーん」「ふぁいあしゅーと」など何か気の抜けた音声が流れまくってましたね。その気の抜けた声の正体がこの「すーぱーぷよぷよ」でした。もう説明不要の国民的落ちゲーですが、「これ考えた人、神やろ」って思ったぐらいにハマりましたね。もうすでにテトリスという完璧な落ちゲーが出ていて、これを超えるのは無理とまで思っていたのですが、なんとこの「ぷよぷよ」は見事なまでのニッチなすき間をがっちりキャッチしちゃって、あの「連鎖」で石のぷよぷよ落とすの本当に上達すればするほどに、現実を忘れさせる神がかった気持ちよさがあります。当時中3で受験のストレスの隣にいつもこの「ぷよぷよ」があって、家でもゲーセンでもやりまくった思い出深いゲームです。かわいらしいキャラも好きでしたね。

9位 ファイナルファンタジーⅤ スクエア 1992年
FFで一番好きなシリーズです。「Ⅳ」もやりましたが、何かあまり印象には残っていないです。たぶん「Ⅳ」の記憶はすべてこの「Ⅴ」に書き換えられたのでしょうね。それくらい、ハマりました。当時その2か月前にあの「ドラクエⅤ」が出ていたのですが、ドラクエとはまた違った、やり込み要素満載でこれにもハマリました。「Ⅲ」で好評だったジョブシステムがパワーアップして、両手持ち、二刀流、連続魔、みだれうち、青魔法、ラーニングとか、何も考えていない中学生がハマる要素目白押し。世界観も「古代図書館」とか、何か好きでしたね、何か。もうあまり覚えていないのですが。いろいろな伝説の武器12あったんでしたっけ。懐かしいけど何十年もしていないから忘れました。でも、めちゃくちゃハマったのは、そしてFFで一番好きだったのは覚えています。

8位 遥かなるオーガスタ2 マスターズ T&Eソフト 1993年
ファミコンにも任天堂からその名もズバリ「ゴルフ」というソフトを始めかなりゴルフのゲームがあったりしたのですが、子供にはなじみなくて「何が面白いねん」とそっぽを向いていましたが、どういう経緯でこのソフトを買ったのか忘れましたが、気が付いたらかなりハマっていました。中学生というより、家にあったこのソフトを本当にやりだしたのは高校入ってからだったかな。少し大人になってその面白さや、何より「マスターズ」のあの「世界一美しい」と言われる「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」のコースを再現した世界にハマりました。本当にマスターズの本物のコースでプレイしているような気分にさせてくれて、ちょっと大人になった気分を味わっていましたね。操作も慣れて来るとちゃんと飛ばせるし、スコアも優勝するくらいに伸びるし、ゴルフの醍醐味を、そして「マスターズ」の格式高い世界を存分に味わえて、いい思い出になっています。このランキングでは一番マイナーなソフトかもしれませんが、是非やってみてください。

7位 ストリートファイターⅡ カプコン 1992年
歴史変えましたね。これは、本当に。今のeスポーツも、プロゲーマーもこのソフトがなければ、生まれなかったのではないでしょうか。まずゲーセンで火がついて、僕は友人とかと放課後におもちゃ屋さんや駄菓子屋の前に昔は一台ずつのアーケードゲームとか至る所に置いてあって、よくこのストⅡもしていましたが、いかんせんあのレバーキーの操作がどうにも苦手で、アーケード版では波動拳すらまともに出せず、昇龍拳なんてもってのほか、全く出来ませんでした。でも、スーパーファミコンのソフトで発売されてそこまで乗り気じゃなかったのですが、アーケードにハマった友人の是非にとの願いに折れて買いましたね。で、スーパーファミコンのコントローラーの十字キーとの相性が僕にはアーケードのレバーキーよりも良くて、「これなら、ただで練習できるし、俺でも上達するかも」と家に帰ったらひたすら練習してレベル7でもクリアするくらいになりました。そして、ゲーセンでは僕を圧倒していた友人のガイル少佐にスーパーファミコンでは互角以上もしくは勝ち越したりして、ようやく「ストⅡ」の面白さに目覚めました。でもアーケードのストⅡは最後まで波動拳すらまともに出せずに「ゲーセンのヒーロー」にはなれませんでした。

6位 シムシティー 任天堂 1991年
都市育成型シミュレーションゲームって中学1年の僕には何にこっちゃわかんなかったですが、何か惹かれるものがあって、ファミマガのレビューでも高評価で、あの任天堂から出るのだから外れじゃないよな、という期待で買いましたね。で、それまで全くやったことのないジャンルのゲームでしたがこれが本当にめちゃくちゃ面白くて、ある意味スーパーファミコンのソフトで一番ハマったかもです。ゲーム内容は荒れ野に一から街を市長として作っていって、道路や鉄道の間に工場、商業地、住宅地などを自由に配置して、公害や治安などの住み心地に配慮して、地価を高めて、人口を増やしていく、シミュレーションゲームです。たぶん、小学生のままだったら手を出せない難しいゲームでしたが、丁度中学に入って、少し難しい世界にも首を突っ込んでやろうと、背伸びしたがる年齢だったから、買ったのかもしれないです。そして、大人な階段上っていくように、このゲームにハマっていった、自分の成長物語に沿った思い出ゲームですね。

5位 クロノトリガー スクエア 1995年
ここから先のランキングはほぼ同列と言っても過言ではないくらいに、どれが一番になってもおかしくはない名作の森に入ります。まずは少し前のファミ通の「平成の名作ゲームランキング1位」に選ばれたこのRPGの歴史的名作からです。当時、ドラクエのエニックスとFFのスクエアは子供心に「絶対にライバル視をお互いしていて、仲悪いに決まってるやん」と思っていて、まさかその両巨頭が手を組んで(堀井雄二、坂口博信、そして鳥山明も)ゲーム作るなんて想像もしてなかったから、本当に衝撃的で大きな話題になっていましたね。でも、もうドラクエもFFも国民的ゲームの地位を築いていたので、「いくら両巨頭が手を組んだからといって、そんなに面白いゲームなんてできないだろう」なんて僕は思っていましたし、他の人もたぶん発売前とかそんな感じだったんじゃないでしょうか。でも、ふたを開けてみると、これがねぇ、なんと素晴らしい完成度であったことか。時空を旅するとかありそうでなかったジャンルを、ここまで感情移入出来てしまうシナリオ……。さすが堀井雄二と坂口博信が作ったゲームだとしか言いようがないもので。そして、このゲームをやったことのある人なら誰もが思うことであろう、「何やこの音楽、最高過ぎる」って感想。本当、最高です。光田康典というこの当時でまだ20代前半の全くの無名のコンポーザーがほとんどすべての音楽を担当して、すぎやまこういちでもない、植松信夫でもないのに、それまでのゲーム音楽を軽く超えて永遠に残るであろう旋律を売れた数だけの人の心に刻んでいきましたね。僕も数年前にオリジナル音源のCDをAmazonで買いましたもん。そして、当時の思い出に浸りながら、今聴いても、めちゃくちゃいいですね、本当。特に好きなのはゲームの中でも好きな時代「超古代」の「時の回廊」というもので、聴いてください、としか言いようがない最高のメロディーです。他にも森の中で流れる「神秘の森」という曲もプレイしていた当時手を止めて一時間くらいずっと聴いていたくらいヒーリングミュージックとしても、完成度が高い名曲です。これも、是非聴いてほしいです。他にも名曲多いし、RPGとしてもやり込み要素満載で、よかったなあ。ちなみにこのランキングにはあの「ドラクエⅥ」丁度この年の暮れに出た国民的RPGがあるのですが、入ってません。それは、この年の僕の心はこの「クロノトリガー」に完全に持っていかれて、一番楽しみにしていたはずの「ドラクエⅥ」が完全に霞んでしまったからです。「Ⅵ」も結構ハマったのですが「Ⅴ」やこの「クロノトリガー」には及びませんでしたね。

4位 スーパーマリオワールド 任天堂 1990年
冒頭に書いた通り、スーパーファミコンと一緒に我が家にやって来てくれたある意味最高の思い出のソフトかもしれません。ファミコンの画像と音楽をはるかに超えるスーパーファミコンの性能の端緒を十二分に見せて味わわせてくれた、任天堂の凄さ「神」の側面がにじみ出るような、体験、思い出、人生に否応なしに食い込んでくる、宇宙人かなこんなことできるのは、ってくらい、凄いことですよ。よく考えたらこんなもの作ってしまうって。ファミコンの「スーパーマリオブラザーズ3」も本当によく出来たゲームで「さすがにこれ以上とかあるんかな」って少し疑っていたのですが、やった当初は本当に「すげえ、超えてしまっているよ」と感動しました。ヨッシー初登場、マントマリオが飛んでいく際の操作性とか神でしたね。そのほかの隠しステージ探しとか、エクストラステージとか、本当に夢中になって探しましたもん。で発見した時の喜びたるやって、僕はほとんどファミマガで知りましたが……。でもいろいろと奥深いやり込み要素が豊富で飽きさせなかったですね。任天堂の人も「これでいける」と手ごたえがあったのではないでしょうか。そんな歴史を思い起こさせるゲームでしたね。

3位 ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁 エニックス 1992年
あのドラゴンクエストの新作「Ⅴ」がスーパーファミコンで発売されると知ってからの約2年、心の中心にはずっと「いつになったらスーパーファミコンでドラクエⅤ出来るんだろう」という期待しかなかったですね。いじめとか僕はなかったですが、もし仮に僕がいじめられていたとして死にたいとか考えているような子供だったとしても「ドラクエⅤやるまでは俺は絶対に死なへんぞ」と思えたかもしれないくらいに、その求心力は凄かったかもしれないです。実際にそこまで酷いいじめにあったことないから、この例えが適切かどうかは分かりませんが……。まあ。でもそれくらい、その当時の僕にとったら、いやかなりの子どもにとったら、それくらいドラクエⅤを待っていた気持ちはとても強いものがあったと思います。で、実際に予約して発売日に買えて、家でやると、そのスーパーファミコンの高性能さとあいまった何とも言えない「気品」のようなものを感じて、ある意味その衝撃たるや歴代ドラクエナンバーワンと言っても過言ではないと思います。思い出修正されているかもですが。でもファミコンからスーパーファミコンへと変わってこれくらい感動したシリーズってドラクエ以上のものはないんじゃないでしょうか。伝わっているか微妙ですが、当時の人間からするとそう思えます。
個人的に幼少期にビアンカとレムール城のお化け退治するところがなぜかものすごく印象に残っていて、本当にゲームの世界に没入して、最高の思い出を手にして現実に戻ったような、中2のあの鋭い感性で味わったあの体験は今でもこびりついて離れないです。あとはやっぱり仲間モンスターですね。戦いが終わってからのあのドキドキたるや、ビックリマンチョコを開ける時に等しい強度で生きる濃密さを僕に与えていましたね。ちょっとした自慢をここで。僕はほとんどの人が仲間にすることが出来なかったキラーマシンをなんと3匹も仲間にしていました。あの当時ではかなりレアな経験だったのではないでしょうか。あとはビアンカかフローラかという花嫁選びですが、当然のようにビアンカ一択の素直な少年でしたね。そして、勇者ロト伝説にも劣らない名脚本である、主人公の子供が伝説の勇者という、ドラクエ史上の名エピソードですが、これも何か友人が先に進めている先輩の情報としてまだそこまで行ってないのに教えてくれて、ああああ!知りたくなかったってがっかりしたのも今となってはいい思い出です。

2位 ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ… エニックス 1996年
ファミコンでも個人的ランキングの1位、そしてスーパーファミコンのランキングでも2位につけてくるこのゲームっていったい……。自分でもよくわからないですが、心の声に素直に従うとこの順位にファミコンのリメイク作品が入ってきます。発売当初は無視していたんですよ。高校3年とかになって大学受験とかあったし、もうゲームばかりやっている歳やないって、思って。でも、まあ大学受験はなんやかんやで上手く行かなくて、友人がやっているのを見て、久しぶりに人生最高のゲームをスーパーファミコンのでやってみようかと。何なんでしょう。8年くらい経っているのに、すぐさま心を鷲掴みにしてきて、「Ⅴ」「Ⅵ」のような仲間モンスターとかも技とかもないのにシンプルにその世界観が好きっていうか。芸術作品に引き寄せられる感じですかね、あれは。スーパーファミコンになってその美しさがさらにパワーアップして、ファミコンの時よりその世界にハマっていく……。浪人とかの辛い現実から逃避する意味合いも強かったのかもしれませんし、ファミコンのドラクエⅢをやっていた小学生時代に戻りたいという退行願望とかもあったのかもしれません。とても美しく見えましたね。そして現実が遠くなっていく……。あやかしのような作用に溺れていったのかもしれません。これも一種の思い出修正ですか。でもそれを差し引いても面白いよく出来た傑作リメイク作品でしたね。

1位 スーパーマリオカート 任天堂 1992年
これは凄まじい発明だと思います。本当、任天堂は中毒性の高いゲームをコンスタントに作ってきますね。単なるレースゲームが、そして大して車とか興味のない僕みたいな人間に1位と書かせてしまうのですから。それくらいこれもめちゃくちゃハマりました。ドリフト走行なんてこのゲームで言葉と意味を覚えましたし。グランプリも面白かったですが、何よりタイムアタックが激アツでしたね。特にマリオサーキットコース1。発売当初は任天堂公認記録でもまだ1分03秒くらいで。59秒台とか夢のまた夢みたいな、出したら神、みたいな。僕も中学時代は1分の壁は越えれなかったですね。でも20歳くらいでまた自分の中に「マリオカートブーム」が来て、その時の人生最高の反射神経と友人との競い合いで何と58秒台まで記録を伸ばしたことを覚えています。今動画見たら56秒台とかが最高記録らしいですが、まあ、もうそれは無理でしょうね。59秒出すのもものすごく集中力がいりますし。他のレインボーコースとかすぐ落ちるコースとかも任天堂公認記録だったらしいのとか越えたりしていました。若く集中力もあったから出来たんでしょうが、今はもう無理です。

……と長々と書いてきましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。最近また、少しずつ昔のゲームを中心にやってたりしていて、ちょっと懐かしい気持ちに浸ったりしてます。気分転換には丁度いいと思うので、また少しずつやっていきたいと思います。ではまた。次回何らかのランキングなどで、会いましょう。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,899件

#自己紹介をゲームで語る

2,969件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?