ファミコンミニ2が出るなら【下】
3か月以上間が空きましたが「ファミコンミニ2が出るなら」の【下】を久しぶりに書いていきたいと思います。今回は1987年ファミコンがさらにブームとなって一家に一台みたいな社会現象となっていく「ファミコン黄金時代」のソフトで個人的にこれ入れたいというものを選んでみました。世間的なヒット作とはちょっと異なっているかもですが、どうぞ。
ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々 エニックス 1987年1月26日発売
ドラクエⅠが発売されて1年も経たないうちに「Ⅱ」が出てきましたが、当時小学2年だった僕は全くその存在も知らず、ひたすらスーパーマリオとかのアクションゲームばかりやっていました。当時はディスクシステムとかをよくやっていたんじゃないかな。スーパーマリオ2とか。ドラクエⅡの存在を知ったのはたぶん1987年の後半くらいで、知り合いのお兄さんが僕より年が4つ上で少し難しい大人のゲーム(と子供は思って見てました)やっているな、というのが「ドラクエⅡ」を初めて見た時の印象だったかも。こんなのろのろ動いてるの何がおもろいねん、とガキは思ったりしていましたが、「ちょっとやってみいや」とそのお兄さんに言われたのかどうかは忘れましたが、やってみると今までのアクションゲームとは違う奥の深さに小学3年の子どもも目覚めてしまい、ファミコン中毒にさらに拍車がかかる事態となってしまいました。やっぱり難しかったですね。クリアは出来ましたが。その当時はこれしかなかったから「ドラクエⅡ」が鬼畜並みに難しいゲームだと言われていることはかなり大人になってから知ったりしました。動画は全クリは11時間とかなのでBGM的なものを、どうぞ。
新人類 リコーエレメックス 1987年2月10日発売
これはやったことある人はそんなに多くないかもですが、僕はハマりました。開発は当時任天堂より面白いソフトを作りまくっていたハドソンで、やっぱり外れなしの面白さでした。原始時代を舞台にしたシューティングゲームで宇宙船じゃなくて、原始人を操作してシューティングゲームのように上から出て来る敵を炎やブーメラン、そしてパワーアップすると何故か当時全盛期だったプロレスラー「長州力」に変身して長州力の分身で敵をなぎ倒していく爽快感がありましたね。近所の駄菓子屋のゲームコーナーにこれが置いてあって、ファミコン持っているにもかかわらず30円とか入れてやっていた記憶があります。懐かしい。
ポケットザウルス 十王剣の謎 バンダイ 1987年2月27日発売
これも駄菓子屋さんのゲームコーナーに置いてあって持っていたのによくやりに行っていました。あれってたぶん発売前のゲームがまずゲームコーナーとかに1回50円とかで置かれて、それからファミコンで発売とかだったかな、忘れましたが。それで面白いと思ったゲームをファミコンで買って家でやりまくるみたいな。アクションゲームと何故か途中で普通のクイズとか出題されて小学生でもわかるような、でも本格的な問題も数問あってそのバランスが面白さになっていたり。ちょっと変わったゲームだったのを覚えています。
高橋名人のBUGってハニー ハドソン 1987年6月5日発売
当時子供たちの大ヒーローだったハドソンの高橋名人をフューチャーしたアクションパズルゲームで同タイトルのアニメも放送されていて観ていた記憶があります。ハニー(だったかな)を操作してのアクションゲームが途中のステージとかに入ると当時流行っていた「アルカノイド」的なパズルゲームになったりと一風変わった要素が前に紹介した「ポケットザウルス」みたいに人気があった(かどうかは知りませんが)ゲームです。子供もたくさんゲームの洗礼受けてちょっとやそっとじゃなびかなくなったりしていたから、大人もあの手この手で攻めて来ていたことが、ちょっと懐かしい感じもします。それは今も変わりませんね、資本主義社会だから。
ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ… エニックス 1988年2月11日発売
いろいろなところで書いたりしていますが人生で一番好きなゲームです。これ以上のシナリオはないってくらい、当時やっていた人間はみんなシビレまくって夢中になったまさに伝説のゲームです。少なくとも10回はレベル99にしました。スーパーファミコンのリメイクも含めて。世界観が神秘的でいて完成度が半端なくて。神様が作ったゲームだとみんなそう思っていたと思います。完璧でした。職業システムも秀逸で、遊び人が賢者になれるとかよく思いついたなって思ったりします。そしてバラモスを倒した後のアレフガルドに落ちた時のあの衝撃は人生のリアルな体験も含めて大げさじゃなくて5本の指に入るくらいです。どれだけゲームに染められた半生やねんっちゅう話ですが、本当です。最後の勇者の装備「王者の剣」「光の鎧」「勇者の盾」とかかっこいいですよね。挙げればきりがないくらいに、当時の子どもがハマる要素が目白押し。そりゃゲーム脳になっておかしくなるって。失われた世代とか大人になって呼ばれるっちゅうねん。麻薬でしたね、これは。罪深いゲームだ。実況や(膨大な時間かかる)全クリ除けばこれがまだよかったのでこの動画で失礼します。エンディングだけですが。
熱血高校ドッジボール部 テクノスジャパン 1988年7月26日発売
今のswitchのオンラインゲームでも出来たりしてやったりしますが、面白いゲームだと思います。ドッジボールという小学校では誰もがやるスポーツ、遊びをここまで熱くゲームに昇華させることがこのゲームの最大の魅力かと思います。必殺シュートとか楽しかったですね。ゲーセンにもあって結構人気あったから並んでようやく出来たという思い出があったり。懐かしいですね。
蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 光栄 1989年4月20日発売
これは先述のお兄さんがまた難しいゲーム(今度はシミュレーションゲームとかでさすがに小学生は手が出せなかったですが)やっていて、それを隣で見ていてよくわからなかったけど、面白いゲームだなとか思ったり。特に占領した国の娘を幾人も妾にして子供を作る「オルド」というシステムが子供心、思春期の入り口の心には甘く響いて、少し興奮したりしてました。そこまで意味はわかってはいなかったですが、大人の世界って感じがして、何か興味深かったですね。そうやって歴史を少し学んでいたのかもしれません。その影響もあってか「世界の歴史」という漫画が好きになったりしてました。
SDガンダムワールド ガシャポン戦士2 カプセル戦記 バンダイ 1989年6月25日発売
これは実質的に一番好きなゲームかも、です。シミュレーションゲームでありながら、ガンダムや敵のザクとかがマス目で重なるとそこから対戦型アクションゲームになってBボタンでビームサーベル、Aボタンでビームライフル、A,Bボタン同時でバルカン法やハイメガ粒子砲とかでしたかね、そんな感じで熱いバトルが友達同士、ひとりなら4段階のシャアやハマーンとかのコンピューターと対戦で繰り広げられて本当に大好きなゲームでした。この後のこのシリーズとかコマンド型になって「つまんねえ」と思ってこれ以降買ってないのですが、スーパーファミコンの「SDガンダムX」「GX」とかでさらにバージョンアップされて出てきた時はまた喜んで買ってやったりしました。でもやっぱりこのファミコンの「カプセル戦記」がこの手のガンダムゲームでは一番好きで、全てのゲームでも最上位に入るくらい好きでしたね。νガンダムは伊達じゃないっす、このゲームの中では。
ファミスタ '89 開幕版‼ ナムコ 1989年7月28日発売
スーパーファミコンのシリーズも好きでしたが、ファミコンでは圧倒的にこの「'89 開幕版‼」が好きでした。応援する阪神タイガースが圧倒的に弱くて毎年最下位になるような暗黒時代でこのゲームの中でもかなり弱かったのですが、キャラクターエディットが出来て自分でオーダーメイドにバッターやピッチャーの能力変えてチーム作ってリーグ戦とか出来たんかな、覚えてないですけど、そんな感じでかなりハマったファミスタではありました。記憶が不確かで申し訳ないのですが確か、「ほし」とかピッチャーに名前つけたらなんと「消える魔球」が投げれる裏技があり(今は亡き「ファミマガ」の裏技コーナーに掲載されていました)、それも何か面白かったですね。そういやこのゲームは子どものくせに場当たり的に買ったもので、母親と近所の商店街に買い物に行っていた時におもちゃ屋入ってこの「ファミスタ」見つけてどうしても欲しくなって「一生のお願いだから」とか必死で説得して買ってもらった記憶があります。普段はそこまでわがまま聞いてくれない母親でしたが、かなり必死でお願いしてしつこかったんでしょうね、折れて買ってくれたくらいだから。後にも先にも5000円もする高価なおもちゃをその場で買ってもらったのはこれだけです。そんなことも昨日のことのように今、思い出しました。
ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち エニックス 1990年2月11日発売
ドラクエ3本目すいません。やっぱり「ミニ」に入れたいのは自分が好きでハマったゲームを(もう出ているものを除いて)上から入れるとこうなります。まあでも歴代ドラクエの中ではそんなに好きな方でもないのですが、これはあの「ドラクエⅢ」があまりにも完成度が高くて「Ⅳ」に対する僕の、そして世間の期待度がMAXになっていた状態でのあの時代の空気感ごと覚えているからでしょう。本当に今までの人生で「ドラクエⅣ」ほど発売日が待ち遠しかったゲーム、いやCDとか含めて、はなかったと言っても過言ではないです。ジャンプで小出しに情報出て来るのとかでもめっちゃ興奮してましたね。ファミマガとかでも。「ドラクエⅣ」が発売されると発表されてからの1年くらいは本当に「ドラクエⅣ」を中心に人生は回っていました。それくらいワクワクして発売日を待っていましたね。で、その発売日ですが、これだけ超人気作だったのでほとんどの人は予約すら外れて発売日には変えなかった子供とか多かったのではないでしょうか。でも僕は買えました。それは同級生の母親が高島屋のおもちゃ売り場の店員でなんと優先的にというか、せこい手を使って(?)友達のと2本予約してくれたのでした。子供心に「ええんかな」とか思ったりしましたが、発売日に「ドラクエⅣ」が出来るならと大喜び。で、発売されて約2か月はそればっかりしてましたね。好きなキャラはアリーナ姫。会心の一撃出まくり。あとははぐれメタルとかメタルキングとかを聖水で倒せる裏技であっという間に全員レベル99にしたり。でもやっぱり「Ⅲ」の完成度には及ばず、やや物足りない感じは当時もしていました。でもまあ期待度も含めて、いや発売前が一番楽しかった記憶があるドラクエとして印象深いですね。ちょっと長いですが当時のファミコン音源のBGMをどうぞ。懐かしい。
ドラクエ多めだったりちょっとバランス悪いかもとか思いましたが、この時代にハマったゲームと言えばこれ、みたいな感じです。まあでも【上】【中】【下】を振り返ってみると、やっぱり【上】とかの素朴な時代のゲームがレトロ感満載で好きですね、今の感覚で見ると。時代が下がるにつれて何か、「味」がなくなるというか、何というか。売れんがためにゲームを作る資本主義の悪いところで粗雑な粗悪品とかも大量に出回ったりしていて。いわゆるくそゲーですか。それはあんまりやらなかったのですが。刺激を求めるとあれだけ家でゲームが出来るとと喜んでいた最初の感動も遠い昔に追いやられいつしか「ゲーム中毒」の廃人みたいな子供だけが日本中に投げ出されていた、そんな感じも受けたりします。そこら辺の話は「ゲームという魔法」という記事で書いているのでよかったら是非。まあ物事にはいい面と悪い面両方あるというのはゲームに限らずなので、ここではそこまで言及しないことにしましょう。まあでもかなり中毒性があり、もしゲームの無い時代に生まれて育っていたらどう自分が大人になっていったかには興味ありますね。もっと早く精神的に大人になって社会で活躍していただろうか、とか。それはパラレルな話なので、言っても仕方ないですね。ゲームとかのおかげで空想力が鍛えられたとかも言えるし。
ちょっと最後はしんみりというかマイナス思考的な感じになりましたが、でも「ファミコンミニ2」がこんな感じで出て来るなら真っ先に予約して僕は買います。それは間違いない。ではまたどこかの思い出話(ゲームの話多めですいません)とかで会いましょう。
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