90年代個人的邦楽10選Ⅷ
少し間が空きましたが「90年代個人的邦楽10選」の第8弾をしたいと思います。結構出したはずなのですが、次から次へと湧いてきてこのシリーズ今現在で下書き3本くらいになっております。やっぱりリアルタイムでこの時代を10代とかで駆け抜けた、いや家で過ごしていたから、何だかんだで印象に残っている音楽が多めですね。自由にいろいろやらしてもらっていたから感性も何か広がって、いや飛べなかった分音楽を聴いて飛んでいたような気分だったのかな。ジャンルや季節は結構いろいろで統一感はあまりないですが、今やりたい曲を並べたらこうなりました。そんな感じですが早速どうぞ。
MYKONOS / 徳永英明 (1990年)
僕が初めて徳永英明に出会った1992年発売のベスト盤「INTROⅡ」にも収録されている曲で1990年のアルバム「JUSTICE」にも入っていて、最初はそこまでお気に入りとかではなかったのですが、だんだん好きになっていった曲です。高校入って音楽聴き始めてから一番最初に好きになったアーティストで、僕にとって徳永英明は結構特別な存在ですね。人生で一番好きな曲も「壊れかけのradio」ですし。2番目は「夢を信じて」とかで、感受性が一番きれいだった頃にどっさり魂の奥まで届きまくったのが徳永だったから、彼の音楽を聴くと「壊れかけのradio」じゃないですけど「本当の幸せ教えてよ」って思ってしまいますね。「壊れかけのradio」はこのシリーズのたぶん第2弾とかに入っているのでここでは紹介は差し控えさせていただきます。あ、この曲の解説あんまりしてないですね笑。ギリシャのミコノス島の雰囲気が1990年というバブルな時代の豊かな空気感を纏って令和の今に届くようなタイムスリップ感がたまらないです。
世界を止めて / THE COLLECTORS (1993年)
これを知っていると邦楽ロックの位が上がるみたいな、そんな印象を持っている曲です。ちなみに僕はほとんどスルーしていたというか、この曲の良さをあんまり分かっていなかった方で。コレクターズという名前はどこかで聞いてりして知っていましたが、そこまで知らなくてもという感じで高校生の頃はまだまだ駆け出しで1年ちょっとですぐ洋楽に行ったりして、邦楽ロックの痒いところに出が届く感じのジャンルには触れることもなく、最近ちょっと知り合いからこの曲を紹介されて「言われてみればすごくいい曲」と思ってここに出した次第です。真心ブラザーズとか、ジュンスカとかジャンルで括ると何と読んだらいいか分からないですけど、知っていると位が上がるみたいなイメージがここら辺のアーティストにはあるのかなと個人的に思ったりします。洋楽一辺倒じゃない、本当の音楽ファンが好きな界隈みたいな。上手く言えないですけどそんな感じもします。
セロリ / 山崎まさよし (1996年)
SMAPがカバーして大ヒットした曲として有名ですね。SMAPのバージョンも好きですが、やっぱりオリジナルの山崎まさよしの方が好きです。「One more time~」とかこの時期の山崎まさよしの曲は新しいレトロみたいな、不思議な魅力があって、かなりラジオとかで流れていましたね。関西のFM802とかでも相当気に入られて流れまくっていたなあとか。懐かしいです。90年代後半になると今までいなかったタイプのミュージシャンがたくさん出てきて、時代のなんか重たい空気感とともにノスタルジックに響いてきます。引きこもりとかいろいろあったんで、あんまり戻りたいとは思わない時代ですけど。
楽園 / THE YELLOW MONKEY (1996年)
まだ音楽聴き始めて2年も経ってなくて、ちょっと洋楽もかじって邦楽しか聞いていない友人に勝手にマウント内心取っていたりといろいろ忙しい時期に邦楽に戻ったらやっぱり聞きやすいイエモンのシングルはカセットテープに入れて。この曲はかなり好きでした。イエモン節っていうか、カッコイイロックに歌謡曲のような聞きやすさを絶妙にブレンドして、唯一無二の存在って感じもしたので、ハードロックとかで散々洋楽の凄さとか思い知ってもイエモンは残っていました、僕の中で。
スカーレット / スピッツ (1997年)
思っている以上にスキが来た「スピッツ個人的15選」には入らなかった彼らの1997年のシングルです。1月に出たシングルですが、秋の雰囲気が充満していて、そっちに入れたかったのですがいい曲があり過ぎて。まあでもここら辺の時代は僕の中ではもう完全に洋楽に行っていたので、いくらスピッツがいいシングル出しても洋楽には敵わないって感じで過ぎて行ったり。何周か回ってようやくその良さを等身大で測ることが出来て。ややこしい時代ではありましたが、それが若いってことなんかなって思ったりします。
Forest / La'cryma Christi (1997年)
洋楽に耳が行っていても時々邦楽の新曲は目ざとくチェックしていて、この曲は本当に一発で持っていかれました。当時はビジュアル系が全盛でウィキペディアで調べたらこのラクリマクリスティはGACKTがいたマリスミゼルとかと並んで「ビジュアル系四天王」とか言われていたそうです。僕自身そこまでビジュアル系には詳しくないのですが、あ、シャズナとかもいたなあ、イザムとかよくテレビのダウンタウン司会の歌番組「HEY!HEY!HEY!」とかに出ていじられていたりとか覚えています。でもこのラクリマクリスティが一番やっぱり音楽的にはカッコよくて好きでした。ってこの曲と後でもう一曲紹介するのしか知らなかったですけど。10代の僕の感性に響き渡った名曲として印象深いものがあります。
ENDLESS SUMMER NUDE / 真心ブラザーズ (1997年)
秋深しなこの季節に入れるのが少しためらう感じの夏のうたで申し訳ないですが、元々は1995年に発売された真心ブラザーズのシングル「サマーヌード」のセルフカバーバージョンなんですね、この曲。知らなかったです。原曲聞きましたが、有名なのはこっちの方かなと思ったりします。またこの曲は個人的に引きこもっていた時に辛うじて外出することが出来ていた実家の大阪から隣の和歌山の親戚の家に泊まりに行った際、おばさんが大の沢田研二ファンでそのジュリーの出ている昔の歌番組とか散々(笑い)見せて頂いた後の家に帰るお土産としてジュリーが1999年に出演していた映画、たしか主演が池脇千鶴とかでしたか「大阪物語」の録画したビデオ、いやもうDVDとかだったかなをもらって家で見た時に、途中の主人公の池脇千鶴やもうひとりの男の子が大阪の街を走っていた場面でこの曲がい印象的に流れていたのでよく覚えています。ジュリーと確か本当の奥さん田中裕子が夫婦役で出ていた事でも結構話題になっていた映画で結構いい映画でした。亡くなった上方の伝説的な名優ミヤコ蝶々氏とかもいいイントネーションの大阪弁で味のある役で出ていましたし。またどこかで借りて見ようかな。
BABY BABY BABY / 真心ブラザーズ (1998年)
真心ブラザーズ連発で失礼します。僕にとって一番真心ブラザーズの曲で聴いていたような。かなりの頻度で関西のFM802で流されまくっていた記憶があります。ラジオ向けな楽曲構成といいますか、聞きやすかったし、やっぱりあの時代の空気感、乾いているけど、なんとか前向きにやっていこう的なノリのよさ、でももうパラダイスでもないって開き直り感がいい塩梅でポップスにミックスされて、やっぱり真心ブラザーズは凄いなあ。後に解散していた時に観に行った邦楽のフェス年末の「カウントダウンJAPAN」とかで「YO-KING」でしたっけ、表記は、が単独で出演していた時にみんな盛り上がっているくらいの人気があったのも納得ですね。
With-you / La'cryma Christi (1998年)
僕の中でビジュアル系最高峰の楽曲だと思ったりします。そこまで詳しくないのに申し訳ないですが、聞けば聞くほどよく出来た曲だなあと思ったり。メロディーラインがどのパースも強力でして。ラクリマクリスティの最高傑作で一番売れた曲なんじゃないでしょうか。オリコンチャートでも10位になったとありますし。ラルクとかの有名バンドを除けばあの時代でもビジュアル系バンドがヒットを飛ばすのは簡単ではなかったと思いますが、この楽曲のよさで普段はビジュアル系聞かない層にまでアピールしたのかなと思ったりします。
Let yourself go, Let myself go / Dragon Ash (1999年)
これもFM802のヘビーローテーションでよくかかっていて、「凄いバンドが出てきたなあ」って驚いていました。しかも中心人物でボーカルの降谷建志が僕と同い年で、これまた衝撃で。本格的なヒップホップが日本で作られて売れ出した端緒になった一曲なんじゃないかなって思ったりします。2000年代のかけてここから凄い勢いでヒップホップ勢がチャート賑わせてましたね、結構音楽的には好きな時代に入って行ったなと思ったりします。実人生は散々でしたが。まあでもまだ若かったからどん底からでもやり直す気力があってよかったです。そんな荒野を生きて行く覚悟をこの曲なんかが後押ししてくれたような気もします。現実の困難と戦うときはやっぱりこんなカッコイイヒップホップ聞いてテンション上げないと。
また男性ボーカルばっかりになってしまいましたが、今回はそんな気分だったのでご了承ください。いやあまだまだありますね。90年代邦楽。もう8回もやっているのに、まだリストが2個あって来年くらいにネタが出せそうです。個人的な話になって恐縮ですが明日が誕生日で、結構な年齢になってくるとあんまり嬉しくないものですね笑。子供の時は誕生日は本当に特別でその日だけ学校でも家でも主役みたいな特別感がしておりました。何より楽しみだったのがやっぱり誕生日プレゼントで。ゾイドのプラモデル1万円とかした普段は絶対買ってもらえない高いものも親に頼んで買ってもらえたのはいい思い出です。おばあちゃんにはミニ四駆のサーキットこれまた1万円以上するのを買ってもらったり、バブルな時代でしたから僕の家のようなシングルマザーの家でも中流みたいな意識で過ごせたやっぱり昭和最後はいい時代だったなあって思ったり。あ、だいたい年齢バレますね笑。もう若い時のように無理は出来ないし、毎日野菜ジュース飲まないとすぐ風邪ひきそうになるし笑。いろいろ健康に気を付けないとやってられません。その上僕自身就職氷河期世代で(笑い)、いい年齢して大学に通って就活始めたらいきなりその年齢のせいでオファーきていた会社から「よく登録内容を精査したところ」とか直前に断りがきたり。ああ、現実は余計に厳しいですが何段階もセーフティーネットを張り巡らして、怪我しないように、嫌気がささないように何とかやっていきたいと思います。いろいろ人が経験しないことやっているから、文章書くのにもネタが付きません笑。まあこんな感じですが、たまには昔を振り返ってその当時流行っていた音楽で癒されながら前を向いて生きて行きたいと思います。ではまた何かの10選とかで。