広告の下

不安のまま
固まった心
できない
できない
そのままでは
何もできなくなりますよ
誰かに投影
誰もが迫る
何も映さないカメラ
虚無に等しいカメラ
逃げてるだけやん
カッコつけんでええ
お前もう失敗すんなよ
どこで剥がれたか
どこまで戻ったか
カリキュラムもない中
金もない中
教育はいつも
自前でこしらえて
すべての波動が
すべての言葉が
暗闇の中
行き先を示す
光となる
共鳴する光を持て
さもなければ
すべて素通りして
何にも引っかからず
重さのままに
暗闇に消える
脅し文句だ
そんなことはない
リセットなんて
便利ボタン
押しまくって
ハハハ
ゲームなんだから
やり直し出来んじゃねえ？
座標軸が
消える自由な空間は
いつも
最初から
世界を創造するとこから始まる
だから
人は何億光年も先の時間で
次元で
たゆたう
幻想のように
僕の心を軽く撫でる
生ぬるい風
原子の微動
逃げたくなると
言葉が赤身の心をくるんで
どっかに運ぶ
生き長らえたのは
何回もリセットして
座標軸をひたすら
書き直して
原始から──

つまり
この世には
何の意味もない

ならば
悩むことなくねえ？

透明なままに
軽々と
越えていくような

街を飾る
広告の下の
あなたになりたい