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彦摩呂の「食レポ」について真剣に考える。

こんにちは。週が空いてしまいましたが、その間とはいうと特に何もしておりませんでした。サウナに5回行きました。テレビ付きのサウナが好きなので、サウナに入りながらよく見るのですが、こないだ、チーズケーキ特集をやっていたんですよね。そこで、食レポキングこと彦摩呂さんが出ていました。

どっからどうみても食レポキング

他にも、ぼる塾のたなべさんやブラマヨの小杉さんが出ていました。ほんで、めちゃくちゃチーズケーキを食べて、めちゃくちゃ感想を言う、内容でした。(雑でごめんなさい、「ととのう」とこれくらいの抽象理解になってしまうもんですから。)

ただ、この番組内で、衝撃の事態が起きたんです。なんと、食レポキングが普通のことしか言わなくなってしまったんです。(「うまぁ」とか言ってました。)まさかの逆張り。それとも、あんまり美味しくなかったのでしょうか。まぁ、とにかく降りてしまったんです。この事態には、先日「片付け」という船を降りた、こんまり先生もびっくりなのではないでしょうか。

「片付け」を降りた、いや、「片付け」という概念さえも片付けてしまったこんまり先生

なんでこんなことが起きたのか、疑問でしかなりません。食レポキングのスキルは圧倒的な比喩力。「〇〇の△△や〜」構文から発せられる比喩の力に誰もが圧倒されてしまう。この比喩力はやはり日々のインプットからくるのであろうか。調べてみると、このパターンだけじゃないことが発覚した。

彦摩呂の名言集が以下の通り。

特にこれ、「命の2秒と言われてるんですが食べ物をお箸で持って、ここで必ず2秒必ず止めて下さい。というのはカメラが餃子のアップから口元に追い切ってズームするのに大体2秒かかる。あと2秒止めることによって編集点ができる」

「命の2秒と言われてるんですが」という部分、これは、ユーモア界隈で「強制前提」という技法名がついているのですが、ユーモアのテクニックもちゃんと使えるんやなぁと思いましたね。ただし、いくらなんでも、「命の2秒」は大袈裟すぎると感じる。まぁこういうこともある。

そんな彦摩呂先生には弱点もあると思うんだよね。一つ言えるのはこれ、同じ番組内で同じ料理が出てきちゃった場合。例えば、「牛の柔軟体操」、おそらくこれは牛タンなのではないかと思うんですが、別のレストランでも牛タンが出てきた場合に、同じ比喩を使うことは失礼なので、当然別の比喩を使う必要がある、ただ、彦摩呂先生の比喩はマイナーチェンジの余地がない。

牛の柔軟体操と、抽象度の高いもので表現してしまっているので、変数がなくなってしまっているのだ。他の柔らかいもので表現するのもアリだが、最初に出てきたやつが彼の中での「正解」なのだと思うから、個人的には的外れの比喩になってしまうのではないか、と思うんだよね。

「牛の柔軟体操」にマイナーチェンジを行う余地を加えると、こうなる。「牛の長座体前屈や〜」これを最初に持ってくると、次同じ牛タンが来た時に、「牛の筋膜リリースや〜」とか「牛の開脚前屈や〜」とか言えてしまうのである。

筋膜リリース
開脚前屈

ただ、彦摩呂先生のテクニックもすごい、引き立て役のコショウを主人公に昇華させている。「コショウの単独ライブやん」はあっぱれな食レポだと感じる。本来、コショウを味わう料理というのはあまりなく、そこまで番組としてもフォーカスを当てにくいものなはずだと思うんだよな。というのも表現に限界がある。「香りが良いですね」とか「すごくお肉が引き立ちますね」とかしかないでしょ?後者に至っては、肉の話になっちゃってる。

そこで、彦摩呂先生の出番だ。良さを伝えることが難しいコショウのような食材を取り上げたい場合は、コショウをあたかも主人公にさせるテクニックを持っている。

とするとだ、話を戻すと、なぜ、チーズケーキ特集で彦摩呂先生の口から「〇〇の△△や〜」が飛び出さなかったのか、この事件についても紐解けるかもしれない。

このチーズケーキ特集、数多くのチーズケーキが出てくるということで、キングにしてみれば、オファーをいただいた時から若干劣勢なのである。(マイナーチェンジ技法を習得していないため。)ただ、彦摩呂先生には、引き立て役をヒーローにさせる、差別化のテクニックがある、これを使えば問題ない!

と思っていたのでしょう。

残念ながら、番組内で取り上げられるチーズケーキの種類には、「黒胡椒ラーメン」や「生クリームうどん」のように、そのテクニックを適用できる、サブキャラが全くいなかったのです。ほとんど同じだったのです(確かそうだったはず)。ニューヨークチーズケーキ、レアチーズケーキ、スフレチーズケーキみたいな並びでした。これは流石に難しいよな!わかります。

マイナーチェンジのテクニックが使えても、視聴者に伝わりにくい比喩になってしまっても本末転倒だ。「コーヒーのマリアナ海溝や〜」と「コーヒーのフィリピン海溝や〜」だとどっちがどれだけ味に深みがあるのか分からない。(牛タンの例も若干わかりにくいはずだが。)

ここは変にミスってよく分からない感想になるよりも、俺があえて普通のことを言うことで場を盛り上げたり、今までにないような美味しさなんだな、ということを伝えよう!と考えてとった言動が、「うまぁ」だったのかもしれない、と私は考えた。

では、ここで、彦摩呂先生に気を遣わせないためのテレビでの起用法を考えて、今回は終わりにしたいと思う。まぁ、ズバリ「同じ料理が出る店をハシゴさせない起用をする!」でしょうね。

今回は以上。お疲れ様でした。高評価とチャンネル登録お願いいたします。コメントでは、ありそうでない彦摩呂先生の名言を募集したいと思います!




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