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フードロス 〜食料廃棄を考える〜

ボンジュール!

めちゃくちゃ久しぶりの投稿になります。

いままでアウトプットを多くしてきたぶんオフラインにすることがほとんどなかったので少しいい機会だと思い、SNSの投稿をおやすみして、できる限り家族との日本での時間を優先していました。また初心にかえる良い機会でもあり全体的に生活リズムのペースを落としていました。

4月に帰国してから実家にいるのですが、街中にいくことは極力避け、基本的にはオンラインで情報のインプットと大学の修士論文の取り組みは継続しておりました。 

生活のペースを落とすことはマイナスなことではなく、逆にゆっくりにするからこそ見えてくる毎日の発見がありました。
普段全く気にしない季節の変化や自然の美しさを五感をフルに活用して感じるようになりました。

またペースを落としたことで自分を見つめ直すきっかけをつくることができ心も体も少し余裕が出てきたように思います。高速で運転してては見落としてしまう小さな発見に気づくことができたのでゆっくり運転することも大事だなと改めて学んだ今日この頃です。

また、6月の後半から7月の半ばにかけては和歌山に運転免許合宿に行ってきました。ようやく25歳で無事に免許とれました(たらー)


さて、今日の話題ですがフードロス 、フードウェイストについてふれていこうと思います。というのも僕が今卒業論文のテーマとしているのが「フードロス 、フードウェイストと消費者意識とそれをとりまく日本の政策」なのでこれからのブログでは食、農業、フードロス についての記事を少しずつ増やしていこうと思っています。

最近話題にときたまあがる「フードロス 、フードウェイスト」の問題ですが日本ではまだまだ頻繁に議論になるテーマではありません。

データだけを見ると(日本国内)実際に日本の食料廃棄はかなり深刻な問題でだいたい1日ひとりがお茶碗1杯分くらいの食料を廃棄している計算になります。また食料廃棄をすることでそれを焼却して処分するコストも場所も燃料もかなりかかります。

食品ロス量は年間646万トン(平成27年度推計)≒国連世界食糧計画(WFP)による食糧援助量(約320万トン)の2倍にのぼり、毎日大型(10トン)トラック1,770台分を廃棄していることになります。        引用:食品ロス削減関係参考資料(平成30年6月21日版)消費者庁より


日本には24時間営業をしているコンビニの存在もあり、ファストフード店や大手チェーン店は売り上げや粗利をとくに重視したマニュアルになるのでまだフードロスの意識が高いとはいえません。ただこの問題は生産者や販売側だけの責任ではなく僕も含むむしろ消費者の意識にあると僕は思っています。

テクノロジーがいくらあっても、政策をいくらかえても結局は消費者側、買い手側の意識が低ければフードロス などの環境問題を変えていくことは不可能です。

温暖化問題をはじめとした環境問題に国の政策を通して力をいれているスウェーデンでさえ「フードロス についての聞き取りでの意識調査」をしたところ83%が「それは国の問題」、75%が「それは世界の問題」、54%のひとは「他の家の問題」、そしてたった6%のひとが「自分たちの問題」と答えたそうです。

環境問題の先進国である国であっても国民全体の意識としてはまだ高くはなく、この問題は今後も議論されるべき話題なのだと思います。

日本には昔から『もったいない』という言葉が存在し現在もその言葉はよく使われます。そしてその哲学は外国にある『Waste』とは違い日本人特有の概念であり考え方であり日本の文化でもあります

今後将世界において来不安視されているのが食料危機問題です。
日本では少子高齢化や地方の過疎化が話題にあがりがちですが、世界では発展途上国を中心に人口が増え続けておりそれによって食糧危機や様々な国で栄養失調などの問題が起こる可能性が非常に高いです。


個人的に思うことは「未来に対して優しく生きる」大切さです。

現在便利な環境で生きている自分たちの世代が良ければいいのではなく現在の今のこの行動が自分たちの未来の世代に非常に関わってくるので、ひとりひとりが責任を持って良い環境を未来につなげる。そのためには消費者である自分がひとごととしてではなく「食」に責任をもつ。


『フードロス 、フードウェイスト』の問題は単なる生産者の問題や政策、国レベルの他人事の問題として捉えるだけでなく、ひとりひとりの意識や責任が起こす問題として取り組むことが必要不可欠です。

食品を捨てずに必要としている人の元へ届けられる世の中が実現できたら、それがまさしく「もったいない」の理念が実現したということです。

冒頭にも書きましたが、技術がいくら発展しても、政策がよくなっても結局最後に動かすのはひとであり消費者である僕たちです。日本が誇る「もったいない」という文化をまずは各家庭で再浸透させてその後国レベル、世界レベルに「もったいない」が広まればと思います。

今回も長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

A bientôt

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