フランスブログ3

フランスとTatsuki  大学時代からフランスでの大学院(現在)にかけて 『第一弾〜初めての海外編〜』

今回は過去を振り返って、大学生活から現在のフランスでの大学院の生活にいたるまでを簡単に時系列にそって書いていきます。


2013年の春に京都外国語外国語学部フランス語学科に入学をしました。入学時はフランス語どころか英語も全く話せず日本語以外の言葉は皆無でした。周りにはすでにフランス語を勉強していた学生やなかには帰国子女の方もちらほら。

そんな僕はフランス語をゼロからはじめて、毎日新しい単語や会話表現などを覚えてはネイティブの先生をつかまえて話しかけに行っていました。

そして入学から3ヶ月ほど経過した2013年の夏に友達のちょっとした誘いで京都にある日仏会館(Institut français京都校)で開かれた『学生のためのフランス語講習』の約2週間ほどのプログラムに参加しました。

3つのレベルにクラス分けされたのですがもちろん1番下のレベルでA1~A2のレベルで日常会話を中心に授業がスタートしました。自分はいまフランスに住んでいますが1番初めに衝撃というか自分にモチベーションと刺激をたくさん与えてれた機会でもあり、この機会のおかげで本腰をいれてフランス語に取り組み始めたのは紛れも無い事実です。Merci ! 

このプログラムは毎年行われているのでぜひ学生の方は参加してください!フランス語を真剣にそして楽しく伸ばしたい方にはとてもおすすめです


そこから半年間しっかりと勉強をしてフランスに絶対に行きたい!フランスに対する興味がどんどん湧いて行って次のバカンス(春休み)には短期で留学をしたいと思うようになりました。勉学の方も本腰を入れてとりくみはじめました。(個人ではそう思っています笑)

まあそこで経験なのですがまあ壮絶なものでした。酸いも甘いも経験させてもらったそんな6週間でした。初めての海外、初めてのパスポート、そしてはじめてのフランス!全てがどきどきで出発するときはワクワクとドキドキのどちらもありました。

そしてそのときの留学をするうえで1番お世話になったのはやはり父と母でした。バカンスに入る前に父と母に頼み込んだら、『頑張っておいで!』『後悔のないようにたくさんのことを学んで見たことのない景色を見て来なさい』『母さんの分までフランスを堪能してきて!(母は大のフランス好き)』という親の大きなサポートと後押しがあり無事に手続きを終え出発!

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いまから6年前になるのか!いや若い!このときは語学だけでなく知識も本当に乏しくただ若くがむしゃらに好奇心を持って前だけみて猪突猛進してたなー!

名前:中田樹19歳 大学生学部生 初めての海外!
留学先:フレンチ・イン・ノルマンディー(ルーアン)Rouen
留学期間:6週間 


アンスティチュ・フランセの関西の「フランス語学留学サポート」を利用してノルマンディー地方のルーアンという街に短期留学に行きました。ルーアンは大聖堂をはじめゴシック様式、ルネサンス様式の歴史的建造物が多数あり、自然も豊かなのでとても住みやすい街です。

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そして僕の通っていた語学学校の「French in Normandy」は勉強するにはとても良い環境でした。受付のスタッフや全ての先生がとても親切で、生徒ひとりひとりにとても暖かく接してくれました。クラスはレベル別で少人数なので、先生に質問をしやすいですし、みんなの距離が近くてクラスメート同士でも国や文化を超えてとても仲良くなれました。どの先生の授業もとてもユニークで「ホテルの受付などでのフランス語をシチュエーション別で行うもの」や「ディベート形式の意見を討論する授業」から「ゲームを通して動詞の活用や文法を学ぶ」といった日本では体験したことのない授業ばかりでした。

そしてなにより、ホストファミリーとの出会いが1番大きく、彼らからは色々なことを学びました。平日には毎日学校であったことや学んだ話をしながらマダムが作ってくれたディナーをみんなで食べて、休日には教会や港町のオンフルールをはじめ色々なところに連れて行ってくれました。彼らとは今でも手紙やメール交換をしていて、またいつか会いに行くつもりです。

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この僕の右隣にいる方はホームステイ先でお世話になったお父さんです。彼は本当に冗談をいうのが好きでいつも僕に面白い話やジョークを言ってくれていました。しかも僕にわかるように。すごく陽気なおじさんでした。

今でも覚えているすごく懐かしいエピソードなのですが、ある日いつものように授業を教室で受けていると教室に学校の事務の先生が入って来て『僕にお父さん(ホームステイ先)から電話があって伝言がある』と言われメモを渡されました。
そのメモに書かれていたのを日本語訳すると『今日イブラヒモビッチ(当時のparisのチームの選手)と会う約束をしているから授業が終わったらすぐに帰って来なさい』と書かれていました。全くわからなかったのですがとりあえず言われた通りにすぐに家に帰ると、お父さんがニコニコしながら『パリにいくよ!』『サッカーの試合を見に行くよ!』って!!!!
サッカー好きで海外のサッカーなんて夢の世界だった僕からしたら『わ!!!!なにそれ〜〜〜!!』ってまあそのサプライズの仕方にはびっくりしましただわな。
そしてしっかりその試合を目に焼き付けて来ました。帰り際にVipの入り口付近に連れて行かれて、すごい多くのカメラに囲まれたおじさんを発見するやいなやお父さんが『たつき握手行くで!』ってまた連れて行かれて。。。
そしてその方はなんとLGBTをサポートしている有名なパリの市長さんでした。なんのことも知らない僕は指をさして『誰ですか?』って!!今考えるだけでもぞっとします。。恐ろしや恐ろしや。。 という感じでホームステイ先にはすごくめぐまれました!

当時のフランスの短期留学は僕にとって初めての海外進出になりましたが、これをきっかけにさらにフランス語を勉強し、いつかはフランス語を使った仕事をしたいと思いました。それがいまにつながりこうしてフランスで仕事(2018年)、現在はリールの大学院に進学しています。

短期の語学留学できたがそれはただ語学や文化を学びに行っただけでなく、新たな発見や視点を持つ頃ができ、それまで自分になかった考え方やアイディアを創造できる貴重な経験にもなりました。

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また自分のフランス語力の乏しさに改めて気付かされた機会でもあったのでひとつの壁にぶつかり新たな目標ができたという意味でも大きな分岐点ではありました。人生で初めてのホームシックになったのもこのときで、それから今まではまだなっていません。

その後2016年に大学の交換留学で今後は違う街に1学期間留学しました。そこでの出会いについては次回の記事で書くつもりなのでお楽しみに!

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