誰よりも学び続けた経営者 〜ブライアン・チェスキー(Airbnb)〜
みなさん、こんばんは。ふくだです。
今日は自分の尊敬する経営者の一人であるブライアン・チェスキーについて書いていこうと思います。今回は、彼の立ち上げ当初を第三者の目線から記載した「Airbnb Story」という本が題材です。
ブライン・チェスキー?
Airbnb (https://www.airbnb.jp/) という家を貸したい人と、旅行先で安価に泊まりたい人をつなげる、宿泊系のシェアリングエコノミーサービスの創業者です。日本でも2018年の民泊新法をきっかけに民泊が増えたこともあり、国内で利用された事も多いんじゃないでしょうか。私も、国内や海外旅行の中で何度か利用させていただいたこともあり、こんなアイデアがあるのか!と驚いた覚えがあります。
※Airbnbで利用可能な施設の一例
ですが、本を読み進めていくと、決してみんなが唸るような秀逸なアイデアだったのではなく、むしろ誰からもそんなビジネスが成り立つはずがないと否定された所から立ち上げてきたのだという事が分かりました。
何でもやるという覚悟
前述の通り、Airbnbはみんなが賛成するようなアイデアではありませんでした。むしろ、カウチサーフィンや ベッドアンドブレックファストドットコムのように、家や部屋のレンタルをしているサービスは既に無数にありましたし、赤の他人を家に泊まらせるなんて妙で、ありえないほど危険だと投資家 ですら考えていたため、最初は投資が全然つかなかったとのことです。
中でも印象的だったのは、ついには事業を継続するための資金が尽きたチェスキーたちが、シリアルに当時大統領だったオバマ大統領のイラストをデザインしたシリアルを売り始めたことです。自分たち自身、ダメじゃないかと感じながらも彼らはこの活動で2万から3万ドルの活動資金を獲得しています。上記のポール・グレアムの言葉は、チェスキーたちのこの死にものぐるいの努力を聞いて漏らした言葉です。しかし、この一見彼らのビジネスとはなんの関係もないシリアルの事業がきっかけとなり、彼らはYコンビネーターに入学し、スタートアップとして大きく成長していきます。
チェスキー達が販売したシリアル(出典:Amazon.co.jp)
誰よりも学ぶ
もう一つ、本の中で一番印象的だったのはブライアン・チェスキーが元々新しいサービスを作るのが得意なエンジニアだったわけでも、経営者としての知識や経験があったわけでも無かったということです。
しかし、彼はその道のプロに次から次へを教えを乞い、リーダーに必要な知識と経験をがむしゃらに取り込んでいきました。それも、しつこく、こまごまと、うんざりするほどいつまでも。リフレッシュ休暇の中でも、ひたすらに本を読み続けてインプットし、学んだことはすぐにアウトプットし共有し続ける。この学びの姿勢が、彼を世界の名だたる経営者へと成長させていったのです。
最後に
スタートアップというとユニコーン企業と言った華々しい面や斬新なアイデアが強調されがちですが、その裏には血を吐くような努力や、成長し続けてやり抜く力が必ず必要です。
仕事柄スタートアップの創業者の方々とお話する機会も多いのですが、やはり創業前よりも創業後、売り上げが上がらない所からいかに顧客を獲得し、浮上をするか、そしてその収益を健全化し成長していくかに苦労されています。
私も自分が事業を立ち上げようと行動している中で、同じだけの覚悟や努力をしているかと自分を振り返る時間にもなりました。同じ人間、やれないはずはない!
今回は触りだけでしたが、より詳しい本の中身についてもいずれお話できればと思います。今日の記事を読んでより深く知ってみたくなったという方はぜひ下記の書籍も読んでみてください。
それでは。
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