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本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか。

たとえばこんな問いだ。すべてが終わったとき、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか。(パオロ・ジョルダーノ/飯田亮介訳『コロナ時代の僕ら』(早川書房、2020年4月、115p)

冒頭の引用は僕が初回の記事で題名をパクった元ネタとなった本の一説です。そして今回もパクりました

そのパクった題名が良かったのか、入社してまだ28日(出社は計3日のみ)のチームの話を書いたら想定以上の波及をしたので味を占めて他人のライティングセンスを再びパクりました。

これだけパクったと繰り返せば何となく許された気分になれたので本題に進みます。

緊急事態宣言等々も解除が始まり、ようやく一つの区切りが見えてきたようなこの数日。(当然、まだ終わったとは思っていません)

僕らのチームのリーグ戦はこの状況が回復しなければ到底始まらない。

そして、先日お話しできたスポンサーの方がぽろっと漏らした一言。

『ベルマーレがない週末はつまらないよ』

(僕らはFリーグ(フットサル)のトップリーグで戦う湘南ベルマーレフットサルクラブです。開幕したら見に来てね!!!!!!!!!!! 9月ぐらい予定です!!!!!!!!)

早く始めたいけれど、急ぐわけには行かない。人の命が一番大事。

なので、この長い強制引きこもり期間によって得られた良いことを話して心にブレーキをかけようと思います。(やっと本当に本題に入る)

よかったことその1『いいじゃんリモートワーク』

全て今後もリモートワークというのは無理だ。なんせ僕は営業だし、何より人と会ってお話もしたい。だけど、週1,2回はリモートワークを上手に使えたら人生楽しくなりそう。こうやってnoteも書ける余裕ができたし。

一番嬉しいと感じたは、1日の時間について自分で自由にデザインできる余白が大きいこと。

とにかくコントロールされたくない。出勤退勤時間の決まりなんて大っ嫌いだ! と思いつつも人と雑談するのが好きな寂しがりやなので導入可否の賛否については悩んでいた僕なんですが、最高ですねリモートワーク。

子どもが2人家に居る身として、会議中の乱入などコントロールの難しいものは当然あるんですが、やはりそれを差し引いても素晴らしい。

親しみのある家で、家族のトラブルにもすぐに対応できて、そして結構集中できる。どうやら僕は周囲がうるさくても集中には関係しないみたいです。かつ、雑談はこっちから行けばできる。なんだったら割と会話に飢えている人も多いので結構話してくれる。自分の時間も上手く使える。

よかったことその2『お酒がおいしいオンライン飲み会』

有難いことにお誘い頂いたり、誘ってみたりしながら幾度か参加しましたオンライン飲み会。飲みすぎて嫁さんに半目で『酒臭い』と罵られるくらい飲みすぎてました。

自分のペースで飲めて、自分の好きなお酒を用意して、自分の好きなおつまみを用意する。最高だった。

当然、話しにくさとか、個別で話せないとか問題はありましたが、北は北海道、南は沖縄まで、さまざまな友人知人と久々にお話しできたのは収穫。この時代、物理的な距離はある程度超えられると知りました。

よかったことその3『息子も娘も嫁さんもかわいい』

かわいい。超かわいい。子供が成長する姿を見ているのは改めて感動できます。

引きこもっているからいつも家族みんな一緒の屋根の下。それが嫌な時が全くなかったといわれると嘘。でも、良かったことの方が多い。肌が荒れたことに嫁さんより先に初めて気づいた。目が赤くなったことも、息子のおむつが取れ始めたことも、服の畳み方が下手で毎日文句を言われたことも、自分の口癖が子供に移っていると気づいたことも、今までの日々にはなかったことだ。今までの時間配分が仕事に寄り過ぎていたと痛感しました。

それだけ、初めて家族に向き合ったし、すごく楽しかった。これは続けたいこと。

それと気になっていること

今まであった日常は単なる日常ではなかった。尊いものだった。仕事についてだと、はんこ文化は変わるといいよね。WEB上でのミーティングは今までより発言権が公平だ。でも、会わないと名前はどうやら覚えにくいようだ。外に出ないとむしろ自分が社会の一員だと改めて感じた。そしてその社会はあまりにグローバルへつながっていて恐怖したし、忘れてはいけない。逆に自分の行動が少し世界を良くできると思えた。1人1人の努力は確かに感染のスピードを遅らせた。ぼくらにスポーツやエンタメは不要不急かもしれないけど、でも無いと人生はどうやらつまらなくなること、少なくとも僕はそうだ。フットボールだけじゃない。ライブや演劇とかもそうだ。生のエンタメは肌を震わせ、未来を輝かせる。24時間365日営業だってきっと不要だ。そんなに困らない。便利が何よりも優先される時代は終わった。環境との付き合い方も考える必要がある。人間が動きを止めたら世界はきれいになった。けど、全部止めるのは先進国の独り勝ちが進むだけで、資本主義社会の今を考える必要はありそうだ。そのほかにも、この時間が気づかせてくれたことはたくさんあった。

そんな色々はこれから僕は湘南ベルマーレフットサルクラブという看板をかりて、とりあえずそのホームタウン3市8町の皆さんと少しずつ良くする努力をしてみようと思う。

そして、始まったら、

『ベルマーレが帰ってきた! 楽しい!』と言える場所を作ろう。

元の日常が恋しい。この新型コロナウイルスで多大な被害を被り、今でも大変な医療関係者は多い。早く全て落ち着き、新しい日々が始まることを願っている。

繰り返すようだけど、僕は以前にすべて戻したいとは思わない。

坂下


PS:湘南ベルマーレフットサルクラブ、この状況下でも負けずにいろいろ企画も頑張ってるのでよろしくね! 読み終わったら下のtwitterをのぞいてみてね!!


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