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誰でも体験できる自転車競技の素晴らしさ

こんにちは@tateshina_lifeです。

今日はリアルで体験することの圧倒的な情報量、入ってくる感覚の凄さについて自転車(ロードバイク)を例にお話します。

自然が身体に入ってきて自分の意思とは無関係に身体が動く感覚、ライバルであるはずの他のロードバイクラライダーたちと高速の中で助け合う爽快さ。レースが終わって疲れているはずなのに、生命力が全開になってどこまでも走っていけそうな実感。

この感覚は普段の生活をしていても味わうことはできないと思います。皆さんにレースに出ろとは言いませんが、フレンド系の大会もありますし、見にいくだけでも感じられると思います。ぜひ日常に非日常を、と言う思いで書いてみます。

リアルの大会、富士チャレンジ200に出場しました

富士チャレンジ200というロードバイクのレースイベントに参加してきました。主に自動車やモーターバイクのレースで使用される富士スピードウェイをロードバイク(自転車)で周回してタイムを計測するもので、僕はソロ男子50kmというカテゴリーで出場しました。

Garmin EDGE 530J, Assioma Duoパワーペダル、Polar心拍計データよりStrava集計

結果はDNS(Do Not Start)を除く出走者182人中37位で、タイム的には上位30%に入ったのでBronzeタオル賞をいただくことができました。

普段のトレーニングからレースに至るまで全てデータで計測しているので色々と比較できるのですが、僕が毎年の目標としている”Mt.富士ヒルクライム”という富士山の麓から五合目までスバルラインを25kmで1,270mの標高を上がるレースがあるのですが、2021年のデータを比較してパワー、ケイデンス(回転数)ともに伸びていました。

カテゴリートップとの差は13分もあり彼らは1周を6分台で走るので2回も周回遅れにされています。他人と比較すると果てしないですが、過去の自分に勝つ、Beat Yesterdayを信念として続けていますから、今回の結果は日々のトレーニングの成果としては最高のプレゼントとなりました。

普段のトレーニングはどうのようなものか?

僕は日々のトレーニングを主に室内で行っています。wahooのKICKR BIKEという各種センサーとフライホイールを内蔵したスマートローラー(電力で負荷をコントロールできるエアロバイク)で行っています。特に冬場は路面が凍結したり雪だらけになるのでとても外で練習はできませんから。

wahoo KICKR BIKE

TRAINERROADという目標に合わせてトレーニングメニューを組み、KIKCR BIKEに連動して指示を与えるアプリ(有料)を使っています。

TRAINERROADのカレンダー画面

UIは極めてシンプルでセンサーで取得された目標負荷とそれに対する瞬間のパワーやケイデンス(回転数)、心拍数などが表示されているだけです。ですから気晴らしにYouTube動画を見ていたりします。何が言いたいかというとそれはそれで結構地味な作業です。やりきると充実感はあるのでつまらないということはないのですが、やはり今回リアルで走ってみて、かつレースに出てみたことでリアルで体験することの圧倒的な何かを感じたという訳です。

リアル体験の語り尽くせない壮絶さ・美しさ

僕がレースでメインにしているのはヒルクライムというカテゴリーでひたすら山の峠道を登って標高を上げていくというものですが、今回はトレーニングも兼ねていたので平地の周回コースを選びました。

山では下手すれば時速7kmくらいまで落ちてヒイコラ走るところ、今回僕が記録した最高時速は60kmを超えています。平均時速も40km弱。しかも平坦なので集団で走行することになります。所謂”列車”、”トレイン”と呼ばれるもので前のライダーの数cm後ろのところ、タイヤが接触するかしないかという距離で走ることにより空気抵抗を減らすことができます

周回コースですから僕が”乗っている”トレインを先頭集団トレインがシャーッという轟音とともにものすごい迫力で追い抜いていきます。龍が現実に現れたかのような得体のしれない動き、雰囲気です。鳥肌が立ちます

僕はと言えば慣れない集団走行でトレインを中断から切り離さないように、そして前の列車と接触しないように数cmのところに気をつかいながら、100mくらい前で起こる危険、ライダーのヨレや接触、落車、落下物にも気を配ります。基本的には遠くを見つつ間接視野で近くを見る、それを高速の世界で1.5時間続けます。

富士スピードウェイのピットにてスタート前

自転車競技の面白いところかもしれませんが、危険を察知した時には声やハンドサインを出して後続車両に伝えます。競技ですから他のライダーはライバルでもあります。しかし、競い合いながら同時に助け合うのです。スポーツマンシップです。本当に気持ちいい。

レースが終わってからSNS上で自動車に詳しい友人に「レーシングコース走ったんですか?バンクが凄いので自転車めっちゃ怖そう!」とコメントをもらいました。

メインストレートの最後にある第1コーナー”パナソニック”は下りながら右にカーブしているのでたしかに怖かった。ただバンクの高低差による恐怖などは一切感じませんでした。

それよりも普段とは全く違うものすごいスピードの中で自然と一体になる感覚というか、もはや自分の意思でペダルを回していないような、外界が僕に乗り移ってそのリズムをそのまま実現しているような気持ちになりました

やはりリアルの体験はバーチャルでは得難いものだと再認識しました。グリーンシーズンは始まったばかり、来週は”善光寺トレイル”でトレランレース。

また自然に身体を回してもらえます
ワクワクします。

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