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苦手だなと思った相手と上手にコミュニケーションをとる技術

こんにちは@tateshina_lifeです。

今日は苦手な感じがする相手と良い関係をつくるためのコツについて書いてみます。

初対面もしくは2回目くらいまでのコミュニケーションの中でやりにくいなと直感的に思った相手のことです。今回紹介するやり方をトライすることも含めて何度もやり取りしてそれでも苦手な相手とはそれ以上付き合う必要はありません。

僕は経営コンサルティングを生業としているので色々な業界の様々な会社、それもあらゆる職位の方々とコミュニケーションを日常的に行います。当然、苦手に感じる相手と直面することもあります。

以前、大手のコンサルティング会社に勤めていた時にクライアントであるとある総合商社の女性管理職を苦手に感じていました。彼女は堅い表情で型通りのことしか口にせず、こちらの報告内容についての間違いについて事細かに指摘してきます。

大きな仮説を報告書に盛り込み、クライアントの気づかない戦略のヒントを与えることで信頼を勝ち取ることができると思っていた僕にとって、細かいことを指摘され続けることで大きな流れについての議論をさせてもらえないことはフラストレーションに感じられました。

2回目の報告時点で彼女と自分の関係が敵対関係に近いと思い込むようになっていました。

3回目の報告を前にして憂鬱な気分になっていた僕は思い切ってみることにしました。彼女のことを「プライベートでも好きで大切な相手」と思い込むようにしたのです。

いつものように細かいことを指摘してくる彼女ですが、僕はどうしてこういう間違いをしてしまったのかについて客観的に答えるだけでなく、主観を交えて答えていました

「失礼しました。実は○○が正しいのかもしれませんが、△△について個人的には強い思いがあったのです」といったような感じで、自分がどう思っているのか、その理由で個人的な話をするようにしたのです。

すると堅かった彼女の表情が柔らかく変化していきました。彼女と議論ができるようになっていきました。組織のトップである彼女の変化を敏感に感じたクライアントのメンバーたちも積極的にかつ前向きな議論に乗るようになりました。

結果、プロジェクトは円滑に進み、クライアントからも高く評価され継続的な関係が続くことになりました。

生来、DNA的に苦手な相手は実際にいます。しかし、結論を出す前に自分の態度を変えることで相手の変容を引き出すことについてトライしてみることには価値があるな、と感じた瞬間です。

正論で相手を変えることはできないのです。

変えられるのは自分だけなのです。

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