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高級酒を販売するとは その2 デフレ型の商売からの脱却 本日の紹介酒 問世 問世 純米大吟醸 2016

酒、観光、飲食業界の本当の課題

デフレ型の商売の在り方からの脱却、これからの酒業界、観光業界、飲食業界の大きな課題だと思います。一方で、普段飲みや家庭での食の部分に関しては、ある程度低価格が求められるのは当然かなって感じます。

価格の安さは決して正しい事でとは言えない

長年飲食の業界に携わっていますが、この業界独特の安い=正しい事って考え方がどことなくあるように感じる事が、以前からよくありました。日本で生活する場合、確かに衣食住に関しては、この20年間大きくは物価変動がなかったように生活していて感じます。ただ、一方でサラリーマンの平均年収は年々減少し、日本の国のGDPに関してもこの10年位、年間1%程度の成長があるかどうかだと思われます。結果的に、日本の経済規模は、世界第3位に後退し、日本に外国人が訪れる最大の理由が、日本は物価が安いからだと現在言われています。

実際に生活していて感じる事

やはり物価が安いせいか、普段生活していると給与が一定水準もらえていれば、生活していて不自由は無いのは事実ですし、現実問題として1,500円あれば、おいしいお酒と一食を楽しむ事は充分に可能ではありますし、500円出せば、吉野家で牛丼と味噌汁を清潔で快適な店内で楽しめる事も事実です。

付加価値のありかた


ただ、一方で付加価値の出し方に関して、日本人自体が正直下手な部分が有りますし、一流のビジネスマンとは、一流企業に勤めて居るから一流のビジネスマンでは無いことを理解出来ない方が多すぎる事も、日本社会がデフレ構造から脱却出来ない最大の原因では無いかな?って感じます。

日本酒の味わいがわかる事だけでは一流のテイスターとは言えない

私自身は、良くも悪くも業界団体の研究員を長く勤めさせて頂いて居りますが、日本酒の味が誰よりも解る事が、一流のテイスターの条件では無くて、日本酒の味が高いレベルで理解出来るのは、当然、その上でビジネスや在庫管理、販売方法、経済や文化に対しての見識やその文化的価値を付加価値として表現出来る事や社会人としての資質が備わって、本当の一流のテイスターって言われるように感じます。
まあ、私等はまだまだ到達するには長い道のりだと思いますけどね。

問世 純米大吟醸

本日の紹介酒

問世 純米大吟醸 2016

主体となる香り

原料香主体、清楚な果実香と淡いハーブ香有

感じた香りの具体例

炊いた白米、生クリーム、マシュマロ、青りんご、スウィーティー、マスカット、白桃、ライチ、和梨、スペアミント、若草、青竹、上白糖、檜

具体的に感じた味わい

ふわりとなめらかな飲み口、ふくらみがあり滑らかな旨味が主体
後味はスッキリキレる、スウィーティー、白桃、スペアミントを思わせる含み香

このお酒の特徴

ふわりと滑らか、後味のすっきりキレるお酒

温度設定のポイント 

12℃前後にて 清楚な果実香と滑らかな味わいを引き出す
38℃前後にて 滑らかでふくよかな味わいを引き出す

この日本酒に合わせてみたい食べ物

桜鯛の天ぷら、鯉のあらい、さしみ蒟蒻、栗ご飯、松茸の天ぷら、筍の塩焼き、モンブランのショートケーキ等

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