たたら小町

東京生まれ日活育ち。映画美術屋を経て、文化の潮目を辿るうちに国東半島へ漂着。神仏習合、…

たたら小町

東京生まれ日活育ち。映画美術屋を経て、文化の潮目を辿るうちに国東半島へ漂着。神仏習合、古墳、磐座、たたら製鉄...etc追いかけてみたり。 最近は、盲僧琵琶ともゆかり深い筑前琵琶を習い始め琵琶に夢中。移住生活も10年目に突入、自分なりの田舎暮らしやあれやこれやの雑記。

マガジン

  • 田舎暮らしだからこそ気になるあれこれ帖

    地域おこし協力隊制度を利用して大分県へ移住し、田舎暮らしをエンジョイしている。住環境が良いからこそぶつかる問題(虫、草刈り、自然エネルギー、車社会etc)や変化、疑問や感動を書き付けている。

  • 竹との暮らし帖

    竹にまつわる文化、竹工芸、竹を活かした暮らしのことの雑記帖

  • 韓国ウォッチ帖

    似ているようでまるで違う、違うようで似てもいる所もあるお隣の国。留学時代から現在まで見聞きしたこと、文化、料理、エンターテインメントなど韓国にまつわる雑記帳。

  • たたら製鉄を紐解く。

    古代より日本各地で行われて来た「たたら製鉄」。その技術も、産業を担ってきた職人のことも明らかになっていることは少ない。戦いを司る八幡神信仰の一大聖地であった国東半島でも、たたら製鉄が行われて来た遺構や地名は残っているが実態は全く分からない。そんな謎を紐解くために、たたら製鉄実験の様子や資料を集めた冊子。

最近の記事

交差したあの時間から

若い俳優さんの訃報に触れて、想いがいっぱいになって久しぶりにアウトプットしたくなった。 今から十数年前、前職(映画の美術スタッフ)で彼の出演する映画二本に立て続けて参加したことがあった。 1本は『恋空』という青春ラブストーリーで、全編の7割ほどを大分県で撮影した。もう1本は『奈緒子』という、駅伝に賭ける若者達のこれまた青春ストーリー。ほぼ全編を壱岐と長崎市内で撮影した。2本通して半年近く九州でロケをして過ごした年だった。 彼はまだ17才かそこらだが、事務所が本腰を入れて

    • 煩悩の数だけ書き付けてみて

      連続更新108日目。 気付けば、noteの記事数は220にもなっていた。 最初は21日間連続更新のチャレンジを友人達としていたが、クリアしてこの先どこまで続けようか考えた。 何かの宣伝のために書いているわけでもなく、日記代わりに毎日三行でもいいから何か記してアウトプットしようと思って始めた。 志低く始めたつもりが、想像以上に読んでくれる方もいてけっこう「ちゃんと書こうかな。」と無理しそうになっていた時期もあったりする。 「あれが知りたい。」 「これをしてみたい。」

      • ファミリーヒストリー

        父方のいとこ達と、最近よく交流をしている。それぞれの近況や、知られざる思い出エピソードを聞かせて貰ったりしてとても新鮮だ。 父達が幼い頃の写真(60年以上前のもの)を本家のいとこからシェアして貰い「NHKのあの番組みたい!」と盛り上がっていた。 私たち孫の代にはもう点に見える昔の事象も、祖父母たちが生きてきた道のり=線がありその大きな流れの先に自分が居るということを感じずにはいられない。 両親とも東京の生まれ育ちだが、母方の祖母を除き祖父母達はみな地方出身だった。子沢山

        • 最強の安眠法

          昔から寝付きが良くない方で、布団に入ってから色々考えたりする時間がかなり長い。寝る前に本を読むのもあまり良くないらしいが、この時間を大事にしているのでやめられない。 最近、早く眠りにつくために使っている安眠法がある。 羊を数えるのではなく、愛猫の素晴らしいパーツを思い浮かべるのだ。 ・ピンクの消しゴムのような感触の鼻 ・白いハチワレの額 ・小さなスベスベの顎 ・右耳の先の色が薄くなって桜色 ・ピンと垂直に伸びた眉 ・きなこみたいな甘い香りがする後頭部 ・猫パンチした時の

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          9本
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          7本

        記事

          【未読】すぐやる!

          半年以上前に購入したが、最初のわずか数ページしか読んでいないまま放置している。 ちょっとした片付けや事務など、割り切ってやれば早く終わりそうなことほど腰が重いタイプでなかなか不便なのでこのような本を買ってみた。 買って放置してみて気付いたが「すぐやる!」という本すら、すぐ読めない人には向いていない。やはり処方箋はないのか。 ポスターや地図のように見開きで貼っておける「すぐやる!」メソッドの一覧表だったら、良いかも。 などと、また考えが脱線してまた今夜も色々と「すぐやれ

          【未読】すぐやる!

          それぞれの暦で暮らす

          我が家にはカレンダーがたくさんある。台所には日めくり、夫婦で違うカレンダーを使っているので寝室には2つ。 私はトップ画面の、国東半島在住の画家さんが毎年作っているカレンダーだ。旧暦、二十四節気、月の満ち欠け、記念日などが表記されている。画家さんが国東半島や西日本で見た風景画、が季節に合わせて選ばれている。旧暦基準の行事が多い田舎暮らしでは、大いに役立っている。 夫はと言うと、新年に釣り具屋さんで頂く「釣り人カレンダー」(勝手に言っている。)こちらも、潮の満ち引き、月の満ち

          それぞれの暦で暮らす

          ガレット作ってみた

          食パンのストックも無いし、かと言って昼からお米のご飯もな…と思って冷蔵庫にある野菜と小麦粉でガレットを作ってみた。 【生地】 ・小麦粉 ・牛乳 ・塩 【具材】 ・ズッキーニ ・ジャガイモ ・ソーセージ ・玉子 ・チーズ 生地を寝かせなくてもOKだし、意外と手早く出来た。 味付けは基本的に塩胡椒。 お気に入りの調味料「レモスコ」も少しふって食べた。 チーズと玉子が入ってることもあって、けっこう食べ応えがあった。カロリー警察に摘発されそうだ。 美味しいけど、昼からワ

          ガレット作ってみた

          新習慣・眼鏡を洗う

          先日、誕生日プレゼントとしてちゃんとした眼鏡屋さんで国産の丈夫な眼鏡を作って貰った。出来上がりまで数週間かかるので、トップ写真は今現在使っている方の眼鏡。 その時に、眼鏡屋さんから眼鏡の正しい手入れを教えて頂いた。 眼鏡は、いきなり布やペーパーで拭いたりしてはいけないらしい。 なんと正解は水洗いだそうだ。 まず、ホコリや汚れを水で洗い流してそれから柔らかい布やペーパーで拭かないとレンズに傷を付けてしまうらしい。 水洗いをすると、耳が当たる部分や鼻当て付近の皮脂汚れも

          新習慣・眼鏡を洗う

          電子書籍のゆくえ

          紙の本は好きだが、スペースの問題もあるし遠出する時のお守りのような感じで電子書籍とは付き合っている。主に、新書や青空文庫にある古典作品を読むことが多い。 ここ半年、電子書籍より古本を買うことが多かったがここ数日電子書籍のセールがやっていたので久しぶりに触ってみた。 私が専用のリーダーを持っているのは、周りにほとんどユーザーがいない楽天koboだ。電子書籍が普及して来た2010年頃に、kindleにするかkoboにするか迷った挙句に購入したのがkoboだった。決め手は、当時

          電子書籍のゆくえ

          三つが合う日

          今日は大きな節目の日だった。丸3年間活動を続けてきた任意団体を法人化申請した。 法人化申請にあたって「縁起の良い日を選ぼう!」ということで「三合の原理」という日を選んだ。 【三合の原理】(さんごうのげんり) 地位・名誉・発展・金運を司るとされる吉日で何かを始める時や、動かす時などに、とても良い日とされています。 ≪良いとされること≫ 開店・開業、登記、入籍、慶事、出生届、墓守など この団体は私を含む3名で運営してきた。 「何だか3という数字に縁があるね〜。」と言いな

          三つが合う日

          カゴ入り息子

          ここの所の寒暖差のせいなの、学童でも体調を崩す子供が出ている。私もあまり体調が優れない。 午前中に洗濯物を干そうと外に出たら、溶けてしまいそうだった。(まだ暑さにも身体が慣れてない。) これからは、洗濯物は先に室内でハンガーを通した状態で外に持って行き最小限の時間で干そうと心に決めた。 夕方、洗濯物を取り込もうと洗濯カゴをみたら猫の休憩所になっていた。

          カゴ入り息子

          ジャンクなドリンクを飲んでみた

          昨年からタピオカドリンクの再ブームが続いていたが、特に飲みたいとも思わずスルーしてきた。 週末、久しぶりに大型商業施設に行きタピオカドリンクの店を見かけた。夫と興味本位で「飲んでみようか?」と挑戦してみた。 そのお店のタピオカドリンクは、ミルクティーがベースになっているものではなくカラフルなパフェみたいな感じのメニューが主流だった。 値段もレギュラーサイズでトッピングなしで500〜600円する。トッピングしたらあっという間に1000円近くになる。こりゃ、子供にせがまれた

          ジャンクなドリンクを飲んでみた

          竹から日食がこぼれた

          月に一度の竹工芸修練の日だった。 今日、部分日食が起こることは知っていたがあまり深く考えずに竹割りの作業をしていたら、東京の姉から「九州はかなり欠けてみえるのでは?」というメールが入った。 何の準備もしていなかったが、言われたら気になるのでさっそく切り落とした竹の節を利用してピンホールを作ることにした。 時間は16〜18時の間ということなので、教室が終わったあと外で竹ピンホールを光にかざしてみた。(その時間までに曇天が見事に晴天に変わった。) バッチリ、半月のような光

          竹から日食がこぼれた

          新そば解禁ダッシュ

          というわけではないが、たまたま記念日に重なったので懐石料理も楽しめるお蕎麦屋さんで夕食を頂く流れになった。 新そばの解禁発表が昨日だったので、結果一番乗りになった。蕎麦をよく食べる東京っ子なのに、こちらに移住するまで蕎麦に旬があると言うことを知らなかった。 新そばは、見た目がわずかに薄緑がかり青い爽やかな風味がするのが特徴。(そこで好みが分かれるかも知れない。)なかなか、産地で無ければ味わえない。 また、このお蕎麦屋さんは少し特別な場所にあり隠れ家的だ。中世以来ほとんど

          新そば解禁ダッシュ

          【読了】日韓インテリジェンス戦争

          タイトルが刺激的なので、嫌韓や煽りの類の本かと勘違いする人もいるかもしれないが全く違う。日韓外交における外交官たちの情報戦のルポタージュだ。 この著者・町田貢氏は日本外務省の中では「朝鮮半島の生き字引き」と呼ばれ、自らを「外務省の朝鮮屋」と呼ぶくらいの朝鮮半島のプロフェッショナルだ。 そもそも、この本を読んでみようと思ったのはNHKでやっていた金大中拉致事件の特集番組で語り部の一人として筆者が登場していたのだが、その雰囲気がタダ者じゃなさ過ぎて気になったのだ。危ない橋も渡

          【読了】日韓インテリジェンス戦争

          梅は頼もしい

          出遅れた梅仕事だが、梅酵素シロップは順調に発酵してくれている。 果実を使った酵素シロップ作りも、この時期になると油断出来ない。1〜2日混ぜるのを忘れただけでカビがやってくる場合もある。(こないだキウイ入りの酵素シロップをダメにした。) だが、梅を使った酵素シロップで失敗することはまずない。柑橘類もなかなか心強い素材だとは思うけど、梅の強さは桁違いだ。 実際、青梅のままでは毒になるくらいだからほぼ薬といっても差し支えないだろう。 今年は思うような梅仕事が出来ず軽く落ち込

          梅は頼もしい