マガジンのカバー画像

たたら製鉄を紐解く。

7
古代より日本各地で行われて来た「たたら製鉄」。その技術も、産業を担ってきた職人のことも明らかになっていることは少ない。戦いを司る八幡神信仰の一大聖地であった国東半島でも、たたら製… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

ノロが出た

久しぶりの「たたら製鉄note」を図らずも更新することに。 なんと、我が家の庭からノロが出て…

8

今後のたたら活動に望むこと

「たたら小町」を名乗りながらも、ここの所「竹活動」が優勢だったので久しぶりに書こうと思う…

4

国東半島が生んだ名刀匠・紀行平(きのゆきひら)

たたら製鉄の勉強で、紀行平の足跡を辿る講演を聞きに行った。 豊後刀という系統の日本刀は、…

8

令和元年七月読みたい本

たたら製鉄の界隈では、この本が一番文献としてまとまっている&最新の研究が反映されているら…

4

和鋼風土記

鉄穴流し(かんなながし)の項を、もう一度さらい読み。 タタラ師による製鉄の技法は、ある種…

2

たたら製鉄講座【鉄穴流し実験】

今日は雨が強かったが、たたら小屋で鉄穴流し(かんなながし)の実験をした。 鉄穴流し(かん…

5

たたら製鉄講座【操業までの準備メモ①】

9月の操業に向けた準備をざっくりメモしておこうと思う。 ①木炭の準備・炭切り古代から主に広葉樹の炭が使われていたと言われているが、松などのカロリーが高い炭も使い分けられていた。(溶鉱炉の形態、操業規模によっても違う。)炉を作り乾かす段階から操業まで、かなりの量の炭が必要。木を切り尽くして禿山になってしまうほどの炭が必要だったらしく、赤禿・焼尾・赤根などという地名が国東半島にも残っている。 丸太をスライスした形状のままの炭では、燃焼効率が悪いので3センチ角程に切り刻む。酸化