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マダムミハエルさんに伝えたいこと 田舎暮らし vol.17

先日「ふと、合点がいったこと」がありましたので、ここに書き留めておきます。

筆者は放送作家時代に、占いをメインとしたラジオ番組の構成を手がけていた時期がありました。

毎週月曜から木曜?まで、ひとりのミュージシャンが通しでMCを務め、各曜日に日替わりで占い師が登場し、MCと占い師が共に、世相やエンタメニュースについて、占い目線からトーク展開していくという深夜番組でした。

筆者が担当していたのは木曜日。

その木曜日に毎週登場していただいてた占い師さんが、マダムミハエルさんというかたでした。

今から20年以上も前の話なうえ、筆者の脳も随分劣化したため、記憶も曖昧な部分が多々ありますが「誤情報」になってしまうことを恐れず、今現在の頭の中にある記憶をそのまま書かせていただくと…

マダムミハエルさんは、当時、他曜日の占い師さんたちとは少々雰囲気が異なっていたかたで、容姿や言動など、まったく占い師然とされていないかたでした。

つまり、占い師さんぽくなかったのです。

これこそ誤情報であれば大変失礼なのですが、元々は放送局に出入りして、アーティストのCDをPRするレコード会社のプロモーター職に就かれていた方だったような記憶があります。これは御本人ではなく、別ルートの人物から聞かされた情報だったと思います。

そのプロモート活動のさなか、先方との人間関係を構築していく過程で「ミハエルの勘はよく当たる」という評判が評判を呼び、「ちょっと占い師のような活動も始めてみました」…

というのが、当時のマダムミハエルさんの立ち位置だったように記憶しています。

そのため、お香が立ち込める占い館の主…といった雰囲気はまるでなく、ごくごく普通の社会人、それこそまさに「プロモーター・営業職」といった横顔でした。

間違えていたら、本当にごめんなさい。

でも、ここまで書いたのだから、マダムミハエルさんの人となりについて、さらにいい加減な記憶も追記しておきます。

筆者よりも若干お姉さんで、当時、すでにご結婚されていたようです。

ただ、確実に憶えていることは、とにかく物腰が柔らかくて、話しかけやすいお姉さん、

そして…

何回目かの木曜の晩に、マダムミハエルさんからぽつりと言われた、あのひと言です。

あれは生放送の本番前だったか、放送終了後だったか…

占い師さんに診断を仰ぐには、本来であればマネーが必要です。当然です。みなさん遊びでやられてるわけではありませんから。

しかし、その木曜の晩、筆者は番組スタッフであるという特権を活かして、マダムミハエルさんに不躾にこんなことを訊いてみました。

僕は将来、どんな感じになってますかね?と。

すると、

マダムミハエルさんは深く考える様子もなく、ただ、漠然としたことしか今はわからないと前置きしたうえで、こんなことをおっしゃったのです。

「なんか… 緑に囲まれて生活してるんじゃないですかね…」

あれから20年余り…

当たっとる!

当たっとるやないかい! ミハエル!

しかも緑多過ぎ!!

先日、裏庭の竹をゴシゴシ切りまくり、ボーッと休憩していた時に、ふと、このマダムミハエルさんの言葉を思い出したのです。

20年以上前のマダムミハエルさんは、もちろん、東京で一介の放送作家にすぎなかった筆者の人となりやルーツ、バックボーンなど、何も知らない状態でした。

まして当時は山中の土地や建物など、筆者の所有物ではありませんでした。

だからとて、筆者は本noteで、とりわけマダムミハエルさんが優れていると吹聴するつもりはございません。

ただ、あの優しくて、話しかけやすくて、しかし、誠に残念ながら(?)既婚者であられたマダムミハエルさんに、高知県の山中から伝えたいだけです。

当たってましたよ、と。

占いやスピリチュアルというものは、診断結果が正解なのか? あるいは不正解なのか? その答えが出るまでには、それなりの歳月を要します。

筆者の場合も、このように20年以上の歳月がかかりました。

あなたは緑に囲まれて生きている…

20年前当時は筆者もまだ若く、どっぷり東京生活の中に身を置いていたため、マダムミハエルさんの回答に、もしかしたら大変失礼なリアクションを取ってしまったかもしれません。

元来、他人からなにか言われると、すぐ顔色に出てしまうのも筆者の欠点です。

はあ? 都会にいる俺が、なんで森で生活する羽目になるんだよ。なに言ってんだこの人は… そんな顔をしていたかもしれません。

自ら診断を仰いでおきながら、マダムミハエルさんに横柄な態度をとっていたなら恥ずかしいかぎり。森の中で思い出し、ちょっぴりほっぺが紅梅色になってしまいました…

当たるも八卦、

当たらぬも八卦、

ただ筆者の場合は当たっていた…

今回はそんなお話しでした。

まもなく移住から半年を迎えます。

マダムミハエル姉さん、検索してみたら、現在も元気に活動されているようです。


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