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ビクトリーブーケが届いてメダリスト気分が味わって欲しい!? 東京五輪で帰ってきた、ビクトリーブーケの裏舞台も教えちゃいます。

東京2020オリンピックが開幕しました。すでに日本勢のメダルラッシュで、嬉しいニュースが舞い込んできています。このオリンピックで続々と誕生するメダリストたちに、表彰式でメダルと共に贈られるのが“ビクトリーブーケ”。今回は、このブーケにまつわる裏舞台をご紹介します。

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ビクトリーブーケの誕生は、1984年のロサンゼルス大会。以来、メダリストにブーケが贈呈されてきたがましたが、2016年のリオデジャネイロ大会、2018年の冬期・平昌大会では採用されませんでした。実はこのビクトリーブーケ、生の花で作られるので、いろいろと大変なのです。そのため過去2大会では、花の調達の問題で行われませんでした。

今回の東京大会では、花の生産・流通に携わる9団体によって2017年に結成された「日本花き振興協議会」が、ビクトリーブーケを改めて採用するよう、大会組織委員会などに働きかけてきました。鑑賞用の植物を取り扱う花卉(かき)業界では、2015年から猛暑の中での栽培に適した品種の開発や改良、花の保存方法の実証実験を行ってきたそうです。そしてこの協議会の尽力により、今大会にビクトリーブーケが帰ってきたのです。

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そこにあったのは、震災復興や支援への感謝を世界の人に届けたいという想い。また、世界に誇れる日本の高品質な花を世界中に発信したいという願い。そのため今大会のビクトリーブーケには、トルコギキョウ(福島県産)、ヒマワリ(宮城県産)、リンドウ(岩手県産)、ナルコラン(福島県産)、ハラン(東京都産)、バラ(宮城県産)などの被災地で生産された花が使われています。これらの花を日本最大の花の生花市場がある大田市場に集められ、多くのボランティアの方の手によって、一つひとつデザインを守りながら作られます。

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ここまではなんとなく、みなさんも想像がつくと思います。
しかしながら本当に大変なのは、ここから。オリンピックとパラリンピックで5000個ものビクトリーブーケが贈呈されるのですが、期間中に使用される会場は41会場もあり、表彰式が予定されている会場は35会場。これだけの会場に作られたブーケを届けないといけないうえに、セキュリティーの高い会場へ生の花を届けるだけでもひと苦労です。さらに、各会場には花用の冷蔵庫がないので、猛暑の中で花の鮮度を保たなければなりません。この条件に耐えられる花の品種改良とさまざまな検証が繰り返されてなんとか今回の採用につながりましたが、本当に大変な道のりだったようです。


選手の勝利の喜びに花を添え、メダリストを祝福するためにビクトリーブーケを贈る。この見慣れた光景に何の違和感もなかったと思いますが、大会を支えるためにたくさんの人の想いや苦労があって成り立っていることを、ぜひ知っていただけたらと思います。

そして今週+hanaで出荷の花には、このビクトリーブーケと同じ、国産のトルコギキョウ、ヒマワリ、リンドウが入っています。メダリストと同じ花を手にして、オリンピックムードをぜひ楽しんでくださいね。

公式サイト https://tasuhana.com/

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+hana クッキー(プロフィール)

『あなたの楽しみは花のために、花の魅力はあなたのために』をコンセプトとし、季節に合わせた素敵な花を、手ごろな価格でご自宅のポストにお届けするサステナブルな花の定期便「+hana(タスハナ)」の、リーダー&立ち上げメンバー。実現したい思いや夢を中心に、花のあるくらしや魅力、花の世界にあるさまざまな情報をお伝えします。

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