『テレビの前に座らない同僚』の話。

会社には誰でも見れるテレビが置いてある。
もっぱらニュース番組が流れている。
元々はテレビなど無かった。
しかし娯楽を求めた同僚がテレビの設置を申し出た。
僕はテレビがあっても無くてもどちらでも良かった。
実際テレビを求めた同僚がいない時はテレビを点けていない。
だから休憩する席もテレビから遠い後ろの席に座っている。

そこで少しおかしな事が起きている。
テレビを求めた同僚も後ろの席に座っている。
テレビの前の席が空いているにも関わらず。
どう考えても前の席のほうが観やすい。
だが頑なに後ろの席にこだわる。
なぜだ？
僕の隣が良いのだろうか？
理由を聞いてみた。

同僚「後ろに誰かいるのが嫌なんですよね」

お前はゴルゴ13か！！！

伝説のヒットマン気取りだった。
まさか背後を取られることを恐れていたとは思わなかった。
まぁそういう理由なら良いだろう。
全然理解は出来ないが。
というか僕の隣が良いのではとか思ってしまってとてつもなく恥ずかしい。
もう同僚の後ろにも隣にも立つのはやめることにする。

『テレビの前に座らない同僚』の話でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。