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伊上 申
2024年2月3日 14:41
用語(組織)・人物説明 カオスティックワールドに登場する国の制度(組織)、用語等や登場人物の簡易的な説明をしています。進み具合によって修正や追加があります。また物語の内容と多少食い違う点がありますので、ご参考程度にお読みください。 少し複雑なので、物語の中枢となるSDがどの立ち位置にいてどんな役割を持っているかが少し分かるかと思います。図式は、pixivとnoteにて掲載してます。【国
2024年1月5日 01:21
始動 1話『――俺が、此処にいる事は奇跡かそれとも……』 ――時はAD5527年。 世界は機械化文明が進み、機械を満散させた都市を未来都市、従来の、【タイヤ】を取り入れて動く自動車がある従来都市、また、機械化文明が充分に行き届いてない所を普通の都市と呼んでいた。そんな世界の中、国は八つに分かれていた。 5511年に勃発した世界勢力戦争(世界大戦)、後の十年大戦。 八つある国のうち
2024年1月5日 02:14
始動2話「…第六執務室? …そうだった。今日はーーいや、『今日から』か……」 リースと呼ばれた青年は何かに気付き、ウンザリした面持ちで受話器をおき、寝間着から軍服に着替え急ぎ第六執務室に向かった。 リースのいる場所は、ミッド連合第一本部軍事寮である。第一本部と軍事寮は隣接しており、ブリッジと呼ばれる巨大な橋のような廊下で行き来出来る。 リースは、ブリッジにてカーゴ(人や荷物等を運ぶ
2024年1月5日 08:48
始動3話「まさか、中佐に楯突くなんてなぁ…」「…それは……もう言わないで下さい」 面白がるビルトに、リースは顔をしかめた。「まぁ、お前の気持ちは分からん訳でもない」「……」 ビルトの率直な言葉に、リースのポーカーフェイスが一瞬だけ崩れた。「俺は、『お前』に期待しているからな」「ー…俺の事、お見通しなんですね?」 ビルトには、自身の思いなど見透かされているに違いない
2024年1月7日 10:47
始動4話 男は疑うような視線で差し出されたカードを一目見て、忽ち顔を引きつらせた。「……し、失礼致しました! まさか、大尉殿とは存ぜず…ッ」 男に敬礼されて慌てたのはリースの方だった。「い、いえいえ…気になさらないで下さい。…あの、状況とかは分かりますか?」「…は! 一キロ先の森林公園付近にてクリーチャーが出たと市民通報があり、SDが出動したそうですが……」 警備隊の男は、
2024年1月28日 18:06
始動5話 リースが来る二時間ほど前――「何もないって、何だよ!」「ホルス~、それシャレなの?」 苛つきながら叫ぶ男に、ワザとらしくツッコミを入れるのはSD隊員のノヴァ・ヂュアリ。「お前はウルサい! ー…でもおかしくないか? 市民通報があって現地到着までの間、ほんの数十分だぜ?」「確かに。クリーチャーの痕跡がないのは腑に落ちないわね…」 ノヴァにホルスと呼ばれた男の意見に
2024年1月28日 18:29
始動6話 ある考えに達し、ホルスは漸く口を開いた。「…わざわざクリーチャーを使ってまで俺達をおびき寄せた目的ってのはーー」「ーー分かってんだろ? お前等の始末さ」 ホルスの言葉の続きを、インディ兵長は愉快な笑いと共に繋げた。「……ご苦労な事で…」 ホルスは少々嫌みげに納得し、インディの方へ構えを向ける。「…そういう事ね」 あらかた事情を理解したセイラは、ホルスに倣い