aoi m.

詩を書きます

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記事一覧

【詩】Hello

自分の身の回りの狭い世界 その中で誰からも 振り向いてもらえない けれど世界は広い 漂っていけば ひとりくらい Hello 誰かはいる 嘆くことはない

aoi m.
1か月前
8

夢なんてない

地面を踏み締める現実 足を浮かせて 浮世離れ 夢は夢のまま 風船のように膨らましては 飛ばしてさようなら 足跡のないところに道はできない 着地できずに ふわりふわり…

aoi m.
1か月前
4

【詩】窓の外

窓の外は猛暑 部屋の中は冷んやりと 体を縮ませて 今朝見た怖い夢を 何度も思い返してる 不穏な毎日 抜け出せない薮の中 窓の外の景色は 明るくどこか羨ましい 決して交…

aoi m.
1か月前
8

【詩】光を追って

光を追って闇を走る 暗がりに飲み込まれないように 夢に取り憑かれないように 地に足がついていることを 確かめながら この長いトンネルを いつか出られるように 走…

aoi m.
1か月前
8

【詩】帰郷

しばらく漂っていた 亡骸のような心は 陽の光が沁みて ある日 波に乗って帰ってきた 懐かしい砂浜 足跡や貝殻 沖を眺めれば 穏やかな海面に 陽の光が降り注いでいる

aoi m.
1か月前
6

【詩】願い

小さな鳥居をくぐり 清めた手と手を打つ 自分より家族のこと どうかお願いします 願いを込めたお守り 授与されて心温まり 家族に届けるまでは 大切に仕舞っておく どうか…

aoi m.
1か月前
1

【詩】海と空

私は貝になる 熱せられないように 海水に浸って 隙間から覗く空 雨雲でも眩しい ここから出たくない でも自由がほしい 安全な場所にいたい でも旅をしたい 自分を抱い…

aoi m.
2か月前
9

【詩】坂道

坂を登る時は必死だった 平地を求めて 気力を振り絞っていた 登り切ったところで ぷつんと何かが切れて 危ない下り坂 つまづいて転ぶ 絞り切ってしまった気力 つかまる…

aoi m.
5か月前
9

【詩】短い一日

何をしてもしなくても 今日という日は終わってゆく ベッドに横たわり ただ時間が経つのを待つ 短い一日の消費 無駄遣い そうであっても そのように過ごすしかなく また…

aoi m.
5か月前
8

【詩】月夜

不安な時も 元気な時も 歩いた この道 暑い日も 寒い日も 歩いた この道 私は変わり この道は変わらない 暗くなって 心細くても 月が照らしている この道

aoi m.
7か月前
7

【詩】勇気をください

目の前が真っ暗 まだ受けていないのにショック そんなことに支配されて 小さくうずくまる 想像なのに 現実みたいに 頭の中を駆け巡る 心配憂鬱 子供の頃から 心配ばかり…

aoi m.
8か月前
4

【詩】虹

黒雲が広がり 雨が降り 心にも入り込む 闇と涙 こんな姿見られたくない 部屋でうずくまり 窓の外を憂いて カーテンを閉めた 君の気配を感じて立ち上がる カーテンを開…

aoi m.
8か月前
4

【詩】太陽が見ている

天気は心と関係なく 小春日和 芯は冷えていても じんわり表面は温まる 重たい頭 やっとの思いで見上げる空 正視できない太陽 私のことを見ている あの光の元に きっとあ…

aoi m.
9か月前
8

【詩】砂の粒

溢れてゆくばかり 木々のように芽吹くこともなく 有限の終わりが姿を現すのを ただ恐れながら 諦めながら 減りゆく時をやり過ごす 何も考えないでいられた頃の 無鉄砲さ…

aoi m.
9か月前
4

【詩】解き放って

疑ってしまったこと 伝わってしまったら 取り返しがつかない 謝っても わだかまりは残る ずっと自分の中に 巻き戻せない時間に ぐるぐる巻きになって 身動きができなくな…

aoi m.
10か月前
3

【詩】海へ

あなたの温もりは思い出の彼方 時々引き出しを開けるようにして 確かめてまた仕舞う 心の中で呼んでみても 何の返事も無く 自分の足だけが頼り 強がれる気力も無い 心細…

aoi m.
11か月前
5
【詩】Hello

【詩】Hello

自分の身の回りの狭い世界
その中で誰からも
振り向いてもらえない

けれど世界は広い
漂っていけば
ひとりくらい

Hello

誰かはいる
嘆くことはない

夢なんてない

夢なんてない

地面を踏み締める現実
足を浮かせて
浮世離れ

夢は夢のまま
風船のように膨らましては
飛ばしてさようなら

足跡のないところに道はできない

着地できずに
ふわりふわりと
漂っている

【詩】窓の外

【詩】窓の外

窓の外は猛暑
部屋の中は冷んやりと
体を縮ませて
今朝見た怖い夢を
何度も思い返してる

不穏な毎日
抜け出せない薮の中

窓の外の景色は
明るくどこか羨ましい
決して交われない
違う世界のようで
部屋から出ることを躊躇する

【詩】光を追って

【詩】光を追って

光を追って闇を走る

暗がりに飲み込まれないように

夢に取り憑かれないように

地に足がついていることを

確かめながら

この長いトンネルを

いつか出られるように

走り続ける

【詩】帰郷

【詩】帰郷

しばらく漂っていた
亡骸のような心は
陽の光が沁みて
ある日
波に乗って帰ってきた

懐かしい砂浜
足跡や貝殻

沖を眺めれば
穏やかな海面に
陽の光が降り注いでいる

【詩】願い

【詩】願い

小さな鳥居をくぐり
清めた手と手を打つ
自分より家族のこと
どうかお願いします

願いを込めたお守り
授与されて心温まり
家族に届けるまでは
大切に仕舞っておく

どうかお願いします
家族のことそれだけ
どうかお願いします
健やかであるように

【詩】海と空

【詩】海と空

私は貝になる
熱せられないように
海水に浸って

隙間から覗く空
雨雲でも眩しい

ここから出たくない
でも自由がほしい

安全な場所にいたい
でも旅をしたい

自分を抱いて眠る
安心でいられるように
移りゆく空の下で

【詩】坂道

【詩】坂道

坂を登る時は必死だった
平地を求めて
気力を振り絞っていた

登り切ったところで
ぷつんと何かが切れて
危ない下り坂

つまづいて転ぶ

絞り切ってしまった気力
つかまるものもなく
ぶつかりっぱなしで

平地を見ることもなく
下ってゆくだけの
坂道

【詩】短い一日

【詩】短い一日

何をしてもしなくても
今日という日は終わってゆく

ベッドに横たわり
ただ時間が経つのを待つ

短い一日の消費
無駄遣い

そうであっても
そのように過ごすしかなく

また今日という日が
音もなく閉じていく

【詩】月夜

【詩】月夜

不安な時も
元気な時も
歩いた
この道

暑い日も
寒い日も
歩いた
この道

私は変わり
この道は変わらない

暗くなって
心細くても
月が照らしている

この道

【詩】勇気をください

【詩】勇気をください

目の前が真っ暗
まだ受けていないのにショック
そんなことに支配されて
小さくうずくまる

想像なのに
現実みたいに
頭の中を駆け巡る
心配憂鬱

子供の頃から
心配ばかりして
解決のための
行動は起こせないでいた

行動すること
一人が不安なら
誰かを頼ること
それができなくて

増幅させた心配は
心を縛り付ける
まだ起こらないことに
傷ついている

必要なのは
一歩踏み出す勇気
動いてみたら

もっとみる
【詩】虹

【詩】虹

黒雲が広がり
雨が降り
心にも入り込む
闇と涙

こんな姿見られたくない

部屋でうずくまり
窓の外を憂いて
カーテンを閉めた

君の気配を感じて立ち上がる

カーテンを開けると
風にゆらめくワンピース

雲間から光
虹が射して

心にも灯る光

君がいてくれるから
きっと きっと

【詩】太陽が見ている

【詩】太陽が見ている

天気は心と関係なく
小春日和
芯は冷えていても
じんわり表面は温まる

重たい頭
やっとの思いで見上げる空
正視できない太陽
私のことを見ている

あの光の元に
きっとあなたがいて
見てくれている
そう思えて

祈るように
あなたの名を呼ぶ

どうか見放さないで
そこにいて

【詩】砂の粒

【詩】砂の粒

溢れてゆくばかり
木々のように芽吹くこともなく

有限の終わりが姿を現すのを
ただ恐れながら
諦めながら
減りゆく時をやり過ごす

何も考えないでいられた頃の
無鉄砲さと希望の煌めきは
すっかり色褪せた

笑うことも忘れて溢れる
涙の粒

音もなく落ちる
砂の粒

【詩】解き放って

【詩】解き放って

疑ってしまったこと
伝わってしまったら
取り返しがつかない

謝っても
わだかまりは残る
ずっと自分の中に

巻き戻せない時間に
ぐるぐる巻きになって
身動きができなくなった

誰も許してくれなくても
自分だけは許そう
そうして解き放って

同じことは繰り返さない

【詩】海へ

【詩】海へ

あなたの温もりは思い出の彼方
時々引き出しを開けるようにして
確かめてまた仕舞う

心の中で呼んでみても
何の返事も無く

自分の足だけが頼り

強がれる気力も無い
心細さの日々

遂にあなたの全てが
海へ還ってゆく

消えてしまっても
決して無くならない

旅をし続けるあなたに
きっと会いに行く

海へ