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【詩】坂道

坂を登る時は必死だった
平地を求めて
気力を振り絞っていた

登り切ったところで
ぷつんと何かが切れて
危ない下り坂

つまづいて転ぶ

絞り切ってしまった気力
つかまるものもなく
ぶつかりっぱなしで

平地を見ることもなく
下ってゆくだけの
坂道

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