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256. 捨ててなんかないよ。いまは、脇に置いているだけ。

何か大事なものを失っていないか、
大事なものを捨ててしまっているんじゃないか、
ふと怖くなることがある。


そのことを話したら

捨ててないよ。
いまは、脇に置いているだけ。

だいじょうぶ。
あとで取り戻せるから。

そう言ってくれた人がいて、涙があふれてしまいました。



目の前の大事なものを抱きしめるたびに、思い出します。

そう、この大事なものを抱きしめる時間がたくさんほしくて、
私はいま仕事をお休みしているんだって。

いまは、これを思いきり抱きしめるための時間なんだって。

心の底からそう思います。

それでも、得ているものと引き換えに
失ったものを思って、もやもやしてしまうことがあります。



でも、いつも思うのです。

人生はトレードオフ

だと。


何かを得れば、何かを失うのだと。
同時に2つのものは選べないのだと。

食べたいランチがふたつあっても、
ひとつのランチしか食べられないように。

行きたい学校が複数あっても、
ひとつの学校にしか通えないように。

読みたい本が複数あっても、
いま読むことのできる本は
一冊でしかないように。



わたしたちは、いつも
いちばん得たいものを
ひとつずつ選び続けて生きているのだと思います。


何かを選んで得ていくということは、
選べなかった何かを失っていくこと。

だから、何かを選ぶことが怖くなったりすることがあります。

でも、何かを失わなければ何も得ることはできない。
だから、失うことを恐れたくはないと思います。




そういえば、ある幸福学の本を読んだ時、

「子どもがいる人生のほうが幸せなんでしょうか」という質問に対して、

「子どもがいることで、得られる幸せもありますが、子どもについての心配や不安なども背負うことになります。トレードオフです。ですから、子どもがいるほうが幸せか、などということは、分かりません」

というように、幸福学者の方が答えていました。


なるほど、確かにそうだ、
どんなことだって、そうなんじゃないか、と思いました。

マイナスの側面がないものはないのだし、
同時にふたつの人生を歩むことはできないのだから。


だからこそ、やっぱり、
自分が何をいちばん得たいのか、
いちばん大事にしたいものは何か、
自分の心の声に正直になって選んで
いきたいです。

そうしていれば

何かを得るときに
同時に失うものや
付帯してくるマイナスの側面についても
引き受けていけると思うからです。


そんな心持ちで、よくよく考えた末に
育児のために休職することを選びました。

ですから、
ふと自分が失ったもの(お金など)を思って
不安に思うことはあっても、

捨てたわけではない。
脇においているだけ。

あとで取り戻せる、
あとで「取り戻すんだ」という気持ちで
今できることを大切に過ごしたいです。

あとで取り戻すことのできない
子どもたちと過ごす今を
思いきり楽しんでいきたい
です。

いつか、このnoteを懐かしんで読み返したときに、
「子どもたちと過ごす時間、大切にできてよかったよ」
「捨ててなかったよ。ちゃんと取り戻せてきているよ」
そう言えていますように。

さぁ、そのために、今できることをやっていこう。
このnoteもそのひとつです。


読んで下さる方がいることが本当に励みになっています。
いつもありがとうございます。

読んで下さるあなたがいるから、今日もnoteが書けています。 またお時間のあるときに見に来てくださると嬉しいです。