【雑記】一歩前進

家族に退職のことを伝えた。

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7月に入ってすぐ自然退職が決まった。
家族には言えなかった。

そもそも休職中であることを伝えていない。
彼らは私がうつ病であることを知らない。

家族と同居しているけれど、
休職を隠すことは簡単だった。

私は元々フルリモートで働いている。
家族はIT業界のことをよく知らない。
「こういう時期なんだ」と言えば簡単に信じた。

動かない頭と体をひきずって、部屋でひとり時間をつぶす毎日。
まるでリストラが言い出せないサラリーマンが
公園で時間をつぶしているみたい。
・・・みたいっていうか、まんまその通りか。

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7月後半。

家族に伝えようと思った。
何度も頭の中でシミュレーションする。

「8月いっぱいで仕事辞めるんだ。
9月からはリハビリとしてデイサービスに行こうと思ってるよ」

両親の「障がい者」への考え方が頭をよぎる。
それは決して、ひどい偏見とかではないけど・・・
練習したセリフは口から出なかった。

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今日。

理由はわからない。
なんだか言える気がした。

自然に。
自然に。

「会社が無くなるから9月いっぱいで仕事おしまい」

少しだけ嘘を混ぜた。

会社が無くなるのは、本当。
いつ閉めるかは未定。
今年中に廃業することは確定。
新しく設立する会社に私の席がないだけ。

9月いっぱいでおしまいは、うそ。
本当は変わらず8月いっぱいで退職。
9月いっぱいは働いている「ふり」を続行する。

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嘘をつく自分が情けなくなるけど、
いつまでも黙っていることはできないから。

今日、
一歩踏み出せたことを
誇りに思うことにした。