涼風りん。

犬猫たちが話しかけています。 今目の前にいる子も、お空組になった子も 唯一無二の大切…

涼風りん。

犬猫たちが話しかけています。 今目の前にいる子も、お空組になった子も 唯一無二の大切な家族。 縁あって家族になった子や 携わった子の思いを 犬目線猫目線で… 綴っていけたらと思います。 ひとつでも うちと同じだなって思える作品があれば 幸いです。初心者です。宜しくお願いします。

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泣かないで

何も食べられなくて 水を飲んでも吐いて そんなボクを見て 可哀想だと お母さんは泣いていた だから お母さんの涙を ボクは舐めてあげた いつも そうして来たから 同じように舐めた いつもと変わらぬ日常 仲間たちとソファーに寝転び ボクは お母さんのことを じーっと見つめていた お母さんがボクを忘れないように ボクがお母さんを忘れないように お母さんが 笑いながら ボクに話しかける そのうち 何となく虚になって 目を閉じて ボクは家族に ありが

    • りん。の声11

      動物愛護の シンポジウムに行く前から 何となくそうなんだろうなぁ…とか 思っていたこともあって やっぱり…と それ以上のこともあったりして 犬や猫 畜産動物や実験動物にまで 口が聞けないからと 人間の身勝手で まぁ…あまりにも酷すぎる 嫌 人間じゃないだろう ホント鬼畜だ 私のnoteを 読んでくださっている方の中にも 以前は知らずに ペットショップで買いました という方もいるとは思う 私だって遠い昔 ペット業界が こんなことになる前は

      • ディゴの木の下で…

        昔は猟に出て 山を走り回ってた… ある日 用済みだと 物のように捨てられて 彷徨っている時に 罠にかかり  その後保護された 罠にかかった足はダメになり 僕は3本足で生きることになった そのうち 知らないおじさんが 僕を迎えてくれて 行った先には 小さい仲間が沢山いた なかなか 心を開かない僕を おじさんとおばさんは 一生懸命にお世話してくれて 何となくなんだけど その場所が 居心地良くなってた 少しずつ慣れて お兄ちゃんたちとも 自然に過ごすように

        • ありがとうさよなら其の伍

          朝起きて 子供たちと一緒に 棺に眠るあなたの周りに お花を添えた だけど 火葬場に着くまでは 棺からあなたを出して 自分で抱いてた 火葬場に着いて 時間を見計らって タオルにくるんで 棺の蓋をした お別れの時に かなり取り乱したけど 時間が経つにつれ かなり落ち着いてきた 火葬場のひとの対応は まるで人間を扱うかのようで とても 丁寧で… 骨を拾って 粉骨も残さず 持ち帰ることが出来たから 良かった 思えば 犬と暮らしたいと 幼かった長男と ペッ

        • 固定された記事

        泣かないで

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        • 人間目線
          5本

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          ありがとうさよなら其の肆

          明日 あなたの生身の体とはお別れだから みんなで 代わる代わる あなたの体を 拭いた ありがとうと泣きながら… 子供たちに 命あるものとは いつか 別れの日が来ると… うちらだって いつかは そんな日が来るんだと きちんと話して聞かせ 自分にもまた 言い聞かせ 心を無にすることが精一杯だった 感情を出せば 涙が止まらなくなる 胸が苦しくなる わかってるから 気丈に 気丈に… 新しいタオルで あなたを包み 棺に あなたの布団を置き 寝かせた 悲し

          ありがとうさよなら其の肆

          ありがとうさよなら其の参

          昨夜は ベッドに入って 夜中まで チビと話してたけど いつの間にか 寝てた 朝まで 熟睡して 起きて さっきまでベッドの中で 目だけ動かしてた 身体が動かない 今日は 細々とした用事が沢山あって 何気に忙しく 嫌でも動かなきゃいけないのに… いつもなら あなたを抱っこして リビングに降りて トイレに出して ご飯出して そんな毎日だったけど 昨夜から あなたはリビングで寝てるから そんなあなたに おはよーって声かけて ソファーに座って またちょっと

          ありがとうさよなら其の参

          ありがとうさよならその弐

          結局 あれからいっぱい泣いた 病み上がりでも ちょっと忙しく動いて 気を紛らわせ ちょっと 気が緩めば また泣いて 過呼吸気味になり 倒れかけ 横になり また泣いて まるで抜け殻のように過ごしてた でも 泣きながら 洗濯物を取りに行った時に チビに言われた 僕がやる! と ママが 倒れたら困るんだ! 嫌なんだ! って 号泣された あたしは 何やってんだ… もっとしっかりしなきゃだよな… いくら悲しくても 子供たち 守ってかなきゃいけないの

          ありがとうさよならその弐

          ありがとうさよならその壱

          あなたにあえたこと 幸せでした いつもあたしのそばにいて あたしのことみてて 多分 あなたはあたしが大好きで 今日帰宅して あなたが昨日の朝に死んだと聞いて まるで夢を見ているみたいで 信じられない気持ちでいっぱいです 12年前ペットショップであなたを見つけて 一緒に暮らし始めて いろんなことあったね 毎日楽しかったな そのうち 人間の都合で 時間に余裕がなくなり あなたと遊ぶ時間は 何となく減って行き それでも毎日を一緒に過ごして いつの間にか歳をと

          ありがとうさよならその壱

          りん。の声⑩

          こんにちは。 涼風りん。です。 春先は寒暖差があって 体調崩しやすいようですが←特に私みたいなオバさんは笑 皆さんはお元気にお過ごしでしょうか? 我が家は犬たちも猫たちも 人間もかろうじて元気です^^ 春先  よそのお家の お外で過ごす猫さんたちのお手伝いに バタバタして ない頭でいろんなこと考えながら ぽーっとしておりました。 でも まだやるべきことはあります。 我が家のお庭の 新入りさんのお手伝い。 お手伝いと言うのは TNR 俗に言う避妊去勢です

          りん。の声⑩

          またいつか

          会いに来てくれたんだね 15年前 ボクらはここに捨てられて 必死で一緒に生きていて そんな時 キミはあっちの家に ボクはこっちの家に 保護された あれから ずーっと気にはなっていたんだ でも ボクのお母さんが キミが幸せに暮らしていると そんな風に教えてくれていたから ボクは安心して ここで 家族たちと 楽しく過ごしていたんだよ それから しばらくして 犬のおねえちゃんが旅立って おねえちゃんは 人間の目には見えなくても いつもこの家に居るんだけど

          またいつか

          猫だって恋をする それはね 春とか秋とかの 発情期じゃなくてね あたし 本当に大好きな子がいるんだよ 名前はシロちゃん! あの子が ここんちに連れてきてくれて あたしは いつの間にか7年もの長い間 ここんちの庭でお世話になって ここら辺のボス猫になった 近所の女の子も時々来るけど だいたい男の子がやって来て あたしが凄みをきかせると 借りて来た猫みたく小さくなるの まぁ… 最初から 猫なんだけどね笑 あの子は… シロちゃんは 時々なんだけど 様子を見に

          そばにいるから

          お母さん 僕がこの世から旅立って 今日で一年経ちました 僕は一度虹の橋を渡り そこにいる仲間たちに挨拶をして しばらくゆっくりした後に 神様が 好きな場所に行って良いよって… そんな風に言ってくれたから ここに… 僕のおうちに戻って いつも通り過ごしています お散歩も ドッグランも トリミングも 一緒に行くし 夜はお母さんの隣りで眠ってる お母さんがお出かけの時は 着いて行くし お仕事の時は 仲間とおうちで寝たり 遊んだりしているんだよ 僕の姿は見えな

          そばにいるから

          生活する場所

          わたしたちは 生活する場所が決まってる あの道の向こうは 三毛のおばさんが仕切ってて 反対側の道のあっちは 黒いおじさんが仕切ってて あたしのとこは 特にボスはいないんだけど だからこそ 誰かしらに 荒らされることもある ご飯は今までは 人間のおじさんに貰ってた でも おじさんいなくなっちゃって 今はおじさんの妹っていう おばさんから貰ってる あたしらが生活する場所は おじさんちの納屋 何もない限り ここで穏やかに過ごせてる いなくなったおじさんは TN

          生活する場所

          りん。の声⑨

          数年前 誰か…心ない人間に捨てられたのか それとも迷ってここに辿り着いたのか ポコと名付け 地域猫にした猫が居ました 結局 我が家の庭に住み着いて そこでお世話をしていたのですが…笑 そして ご近所で飼われていて 散歩途中必ず我が家に寄っていく メリーちゃんと言う犬が居ました ポコはメリーちゃんと仲良しでした 2020年2月28日 ポコがお空に旅立ち それから 約4年たち 先々週の日曜日に メリーちゃんもお空組になったそうです メリーちゃんが飼われていたおう

          りん。の声⑨

          勇気を出して

          雪が降って 身動きとれなくて お腹が空いて どうしても 何か食べたくて ボクはある家の 玄関先に行ってみた そこの庭で 何匹かご飯を食べているのを知ってたし なんなら 食べ残しがあれば 隠れるようにして 食べに行ったこともある たまに そこの家のおばさんが 離れた場所で ボクのことを呼んだり 優しく話しかけてきたから もしかしたら…って 行ってみたんだ だけど 玄関先に ご飯の残りも無かったし ボクは勇気を出して 何度もニャーって鳴いてみた そ

          勇気を出して

          愛をありがとう

          5年以上前のこと ボクは飼育放棄されていた 飼い主に愛されず 暗い部屋の中で ひとりぼっち ある日のこと その家から出られた 連れられてきた家には 沢山のお兄ちゃんたちがいて そこで素敵な名前も貰えた ボクは この家での暮らしが気に入った 特に パパとの 幸せな時間… それは長いお散歩! 本当は 甘えん坊のボクだから パパを独り占め出来る時間は 凄く嬉しかったんだ こんな幸せが ずーっと続くといいなって思ってた でも ボクの背中に腫瘍が見つかり 余命

          愛をありがとう