ありがとうさよなら其の伍
朝起きて
子供たちと一緒に
棺に眠るあなたの周りに
お花を添えた
だけど
火葬場に着くまでは
棺からあなたを出して
自分で抱いてた
火葬場に着いて
時間を見計らって
タオルにくるんで
棺の蓋をした
お別れの時に
かなり取り乱したけど
時間が経つにつれ
かなり落ち着いてきた
火葬場のひとの対応は
まるで人間を扱うかのようで
とても 丁寧で…
骨を拾って
粉骨も残さず
持ち帰ることが出来たから
良かった
思えば
犬と暮らしたいと
幼かった長男と
ペットショップに行き
一軒目のペットショップで
見つけたのが
あなただった
めちゃ人懐っこい
おちゃらけた性格で
長男は最初から
この子がいいと言ったけど
他の犬も見てみようと
1ヶ月ちかく
何軒もペットショップや
ブリーダーを周り
なかなか見つからず
また
そのペットショップに行った時に
あなたは
売れ残ってた 笑
長男は
最初から名前を決めていて
どうしても この子がいい と…
きっと
最初から あなたは
うちに来る運命だったんだよね
あなたと暮らせて
毎日楽しかったし
あなたがうちの子になってくれて
ホント良かったって思う
今日
桜が満開の穏やかな日に
送り出せたこと
良かったって思う
あなたは
小さな骨壺に納められ
これから
毎日 リビングで
うちらのそばにいる
だから
寂しくないよ