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躁鬱就活生、フラットじゃないと働けない?

とある特例子会社の面接を受けた。
たくさんの質問をされた中で、他の企業(一般も特例も障がい者枠も含む)では聞かれなかったものがあった。
それは、「実際働くとなったら、どのような場面がストレスになりそうか想像がつくものはありますか?」というもの。
この質問には全く答えを準備していなかったので少々驚いたが、これは自分のストレスやトリガーを把握しているかどうか、つまり障がい理解度をはかるための質問だな、と思った。

わたしは2つ答えた。
まず一つ目は「相談できる人がいない、又は相談しにくい環境である」ということ。
私は悩みや不安を1人で抱えてしまい素直に相談できない傾向にあるので、業務内容や体調のことを相談しやすい環境があると働きやすいと思った。
2つ目は「うつ状態や少し低めの時に、業務量が多いと全てをうまくこなすのは難しくなるかもしれない」ということ。これはうつ状態では活動性が低下するので自分でよくわかっていることだ。

面接官の方は終始優しい感じで聞いてくれた。さすが特例子会社ということもあって、双極性障害の症状を1から言わなくてもわかってくれていた。そして私が二つ目のストレス源を挙げたときに、
「確かにうつ状態の時に、こなせる業務量が少なくなる方は多いですね」
と言った。
この時に私は「ああ、完璧にフラットで安定してる状態じゃなくても、社会に出て働いている人がいるんだ。」と思った。
そりゃそうだよな。人間なんだし、病気でもあるんだし、完璧に安定してたら配慮や特例子会社なんていらないよな。
もちろん不安定すぎる状態で就活してたら、働けるんですかそれ、ってなると思うけど、薬や自分で気をつけることで気分の波を小さくはできても、完全に無くなりはしないのかも、と思った。

そして私は、「就活するにあたって、完璧に体調安定させなきゃ、どこも受け入れてくれない」と完璧思考をしていたことに気がついた。
就活を始めてから約半年間ずっとそればかり考えていたように思う。
気分の波をなくす、うつ状態や不安感をなくす、月1以下の通院頻度を目指す、体調安定してます!って言える状態になる……
「障がい者雇用では、障がい理解や自己理解や体調の安定が大切です!」と言われすぎて、囚われてしまっていた。
「病気や障がいと付き合いながら働く」ということは、完璧に健康・正常な状態を目指すことではなく、たまに症状が出ることがあっても自分で対処方法を身につけ、うまくコントロールしていくということなのかもしれない。

面接官が言っていたことはそういうことではないかもしれないが、わたしはその方の一言で、なんだか少し、肩の荷が降りたような気がした。
気分の把握に気を取られすぎるのはやめよう。
完璧じゃなくても、工夫を身につけていれば、私を受け入れてくれるところはあるのかもって思った。

今これを書いてる私は実は少し低めで、身体が重く頭の働きも少し落ちてるから、ベッドに寝そべってスマホで文字を打ってる(パソコンの前に座って書くのしんどい、あと納得の行く綺麗な文章を作れない笑)。でもメンタルサーファー目指して、この波、乗りこなします。

最後まで読んでくれてありがとう。 るえな

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