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【失敗体験】人の評価、無意識に内容ではなく、人物で決めていませんか?

4月、新社会人として入社する人、人事異動で部署が変わる人、ちょうど良いタイミングと考え転職する人。。。
様々な理由で新たな出会いが起きやすい時期でもあります。

新たな考え方がチームに加わることでイノベーションが起きたり、人員が増えたことで営業先を増やすなど選択肢を広げることもできるなど、いいことがたくさんあります。
ただここで、今一度気を付けないといけないのが表題の内容です。

「いやいや、ちゃんと評価できている」
と思われた方は、既に私の話を聞く前に、自分の都合の良い方向に話の内容を変換していませんでしょうか。
私が伝えたい評価とは、年に数回ある人事評価の評価の仕方ではなく、常日頃から相手を理解して想うことができているかということです。

突然ですが質問です。あなたが上司で、AさんとBさんという部下がいるとします。
Aさんは愛想がよく、仕事が終わった後、「ご飯行きたいです」と声をかけてくれるので度々ランチや飲みに行きます。
Bさんは逆にお弁当を持参している上に仕事を終わらせたらさっさと帰ってしまうため、ランチや飲みに行くことができません。
この場合、あなたはどちらの部下を可愛がろうとするでしょうか。
人はコミュニケーションを取ることで信頼していく生き物なので、よほど馬が合わない限り、Aさんを可愛がろうとするのではないでしょうか。

追加の質問です。
先ほどの条件で、AさんとBさんから「相談事がある」と言われた場合、どちらに親身になって相談を聞くことができるしょうか。
また、AさんとBさんから「○○の件、失敗しました」と言われた場合、どちらが仕方ないと思えるでしょうか。
これもAさんだと思います。

唐突な質問、失礼しました。
極端な話と思われたかもしれませんが、実際に私が前の会社で働いていた時にあった実例なのです。

例に出したBさん(男性)が入社した時には、Bさんの奥様が身ごもられており、直ぐにお子さんが産まれ、不幸なことに奥様はノイローゼにかかってしまいました。
Bさんは奥様とお子さんのお世話で疲労困憊。ご飯にお金をかける余裕もなく、仕事を終わらせたら直ぐにでも帰ってしまいました。また、そんな状態だったので仕事で細かいミスを連発してしまい、Bさん直属の上司も私も、グループメンバーも皆フォローすることでいっぱいいっぱいになりました。
そうなると私も上司も、他のグループメンバーも皆、【ミスをたくさんする人】と思い込んでしまい、何かと忙しくなると、Bさんのせいにしてしまったのです。

流石にチームが崩壊しそうになったので私が話を聴き、そこで初めてBさんが仕事どころではない状況であることを知りました。
何故ミスをたくさんしてしまうのか、もっと早い段階で話し合えれば、チームが崩壊寸前まで行くことはありませんでした。

「自分がこうやってきたから、こうあるべきだ」
と自分の考え方を相手に押し付けてしまったことが最大の敗因です。

皆、置かれている環境が違います。
例えBさんのような人がいても、理解さえできれば対処も可能です。
実施にBさんの件は、Bさんの担当を減らし、メンバーに依頼する前に一度チェックする時間を作ってもらうことで余計なフォローが減り、カバーし合うことができました。また、Bさんには特別に直行直帰を許可することで、家族との時間を少しでも長く取れるようにすることで奥様も無事回復できました。

昔に比べて、様々な考え方や事情を持つ人が増えています。
1人1人時間を作り、話し合うことで解決できる問題はたくさんあると思っています。
今回は過去の私の失敗体験をまとめましたがいかがだったでしょうか。

少しでも思い当たる人は1回立ち止まってこのままで本当に良いのか考えてみてください。

◆参考
PR TIMES
楽天インサイト、「社会人の意識に関する調査」結果を発表


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