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文春報道から考えるネットの恐ろしさとその対策

炎上が更に炎上する理由

連日、ダウンタウン松本人志のニュースが報道されています。
雑誌の売上やPV数を稼ぐなど、外的な要因はありますが、根本的な理由としては見てもらいたい、認めてもらいたいという承認欲求からだと考えます。
そのため、告発する人が増えるにつれ、手を上げる人が更に出てくることで開示される情報が増え、話が大きくなり、注目を集めるために情報をまとめて発信する人が出てくるなど、歯止めがきかなくなります。
そうなると、「あれ、この人は?」と憶測を呼び、その憶測が新たな証言や証拠のようなモノまで出てきて飛び火し、更に憶測を呼ぶことで、更に炎上し続けます。
これが、私の考える根本的な理由だと思います。

炎上が連鎖した例

今田耕司の件で例えてみましょう。
今田耕司は同じ吉本興業所属のパンクブーブー・黒瀬純がナビゲーターを務める『今田耕司のすっぴんツアー』の放送を見合わせることで注目を集めました。元々は今田耕司ではなく、黒瀬純に注目が集まっていましたが、番組の放送を見合わせ、更に公式ホームページまで無くなり、ごっつファミリーであったので、憶測を呼ぶことになりました。
そして、1994年1月20日に放送された『ダウンタウン汁』(TBS系)の放送内容が世に出回り、「今田耕司=悪い人…かもしれない」という構図ができ上がってしまいました。

デジタルタトゥーは他人に作られてしまう時代に…

『ダウンタウン汁』の放送は今からちょうど30年も前のことです。
当時と今では価値観も変っていますし、本当にあったかどうかは正直分かりません。また、話を盛ったり、作ったりしているかもしれません。
ただ、憶測が更に憶測を呼び、ネットでは「もしそうなら、悪い人だ」という意見も出てきました。
【嘘も百回言えば真実となる】という有名なセリフがあるように、皆が「悪い人」と発信をし続けたら真実がどうであれ「悪い人」になってしまうのです。

情報収集は難しい

情報が溢れ返っている現代だからこそ、何が真実なのか、何が正しいのか、何が間違っているのか、冷静に考えなければいけません。
私の記事を読んでいただいている皆さまも、もしかしたら、少なからず今田耕司の印象を悪くさせてしまったかと思います。
が、もしここまでの内容で「今田耕司=悪」と決めつけてしまっていたら注意が必要かもしれません。
皆さまはどうでしょうか。客観的に判断できましたか?

この事例から考える自分自身の対策方法とは

方法は2つあります。
1つ目は情報を色々な方向から集め、常に客観的に考える癖を付けることです。
「こうだからこうだ」と決めるけるのではなく、「こうじゃないかな」と考えることで、もし間違っていたとしても、直ぐに考えを修正できるようになります。
決めつけない、だけを意識すれば客観的に考えられるようになりますよ。
2つ目は、1つ目の続きになります。
客観的に考えられるようになると、誰かに撮られているのではないか、聞かれているのではないかと常に意識することができるようになります。
その行動・発言をしたらどう思われるのか、一度考える癖を付けましょう。

私の実例を最後に紹介します。
先日、電車で頭のおかしい老人に絡まれました。
正直対抗しようかとも考えましたが、グッと我慢しました。
誰かがもし撮影していて、私が悪そうに見えるワンシーンだけが切り抜かれてネットに掲載された場合、世間から見たら私が悪者になってしまうと考えたからです。
顔が分かれば住所や所属(会社や学校)も特定される可能性があります。
「この人、可哀想に…相当辛いことがあって誰にも言えないんだな」と勝手に想像して我慢するが吉です。
ただ、誰もがこう考えられるとは思っていません。
その場合は、次のことを試してください。

イラっとした時はアンガーマネジメントを積極的に活用しよう

自分を制御するためには、アンガーマネジメントが有効です。
イラっとした時、「1…2…3」と深呼吸をしながら6までカウントしてください。
不思議と「しょうがないね」と思えますよ。

最後に

自分から発信しなくてもデジタルタトゥーができてしまう可能性がある現代、最新の注意を払う必要がありそうですね。

参考資料

・公益財団法人えひめ地域活力創造センター
 研究員ブログ

・MAG2NEWS
 松本人志「女子中高生」と今田耕司「初潮前」を結ぶ点と線。
 “ワイドナ上納システム”噂の真偽は?“松エンジェル”事件化を危惧する声

・三井住友カード
 アンガーマネジメントとは?「6秒ルール」などの意味や、
 診断方法を解説


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