セカンドノート

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あべのハルカスで再発見する広重

先日、あべのハルカスで開催されている歌川広重の展示会に寄ってきた。 お盆の期間ということで盛況だった。子供連れもちらほらいたが、全体的に年齢層は高めだった。さすが広重。 広重は絵師になる前は消防士だったそうだ。転職して良かったなと思う。 東海道五十三次などの風景画で有名な彼だが、花鳥画も有名だそうだ。初めて知った。美人画も少し描いていたそうだ。 彼の絵師人生のほとんどは風景画だったわけだが、マンネリ化に陥り、絵の構成を変えてみたりと工夫と挑戦を重ねたらしい。何歳になっても挑戦

    • 結束を強めるイベントとしてのお祭り

      先日、吉野山にある金峯山寺のイベントである「蛙飛び」に参加した。 この祭りは、カエルの着ぐるみを着た人を乗せた太鼓台が吉野山を練り歩き、カエルから人間に戻る場面を再現した金峯山寺蔵王堂で行うことで終了する。厳密行けば、その日の夜中の3時から蓮の花をどこかに持っていくことで終了だ。 私の地元である枚方のふとん太鼓に似たようなイベントだなと思いながら参加した。12時ごろに金峯山寺から神輿を担ぎ、吉水神社まで登って、ロープウェイの吉野山駅まで下る。そこからまた金峯山寺まで戻るという

      • ぶらり歩きに思うスポットバイトの衝撃

        梅田辺りをぶらぶら歩いていたら、行列ができているレストランの前を通り過ぎた。休日ということもあるだろう。その一体の人の数も平日よりは多いと思う。そのレストランを通り過ぎると、10メートル離れた場所にもそのレストランの列があった。人通りが多いため、長い列を連続して繋げられないためだと思われる。もちろん、列を管理する店員も配置させていた。 そこで思った。「その店員の給料がもったいないのでは?」と。 なぜなら、お客さんの量は時間帯によって違うからだ。 そこで再び思った。タイミーって

        • 観光客目線で観光地を訪れる

          先日、ふ道頓堀を訪れた。 吉野杉の家のゲストであるセネガル人アーティストさんに大阪らしさを味わって欲しかったからだ。いつもは夜に訪れないため、かなり様子が違った。しかも、ゲストと訪れると自分では行かない場所に行き着いた。 行き着いたバーは道路に面しており、DJが大音量で音楽を流している場所だった。そこに観光客と地元の人が半々の割合で騒いでいた。 クラブにもたくさん外国人がいたが、脇道にある小さな露店バーに外国人が予想以上にいることに驚いた。 どこかのメルマガでも見たが、観光

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          体調を崩して思う時間の感覚

          今週久しぶりに体調を崩して仕事を休んだ。2日間も。強制的に部屋にいたのはコロナの隔離期間以来だ。隔離期間と違ったのは、ステイ時間が全く苦痛ではなかったことだ。とてもあっという間であった。
時間感覚を忘れて何かに没頭するというのはとても心地が良かった。時間に対して従属感が全くなかった。
余計なことを考えずに頭のスイッチを切り替え、日々心が躍るプロジェクトと真摯に向き合う。改めて、自分に言い訳しないことを気づかせてもらった。

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          吉野杉の香りが楽しめる日本酒”菊正宗”

          地味な花粉症に悩まされている今日この頃です。 高品質酒樽”菊正宗”神戸市東灘区にある日本酒メーカーである菊正宗の工場見学に参加した。吉野町より吉野杉の魅力が感じることができた良い体験だった。 宮水が豊富な地、灘 菊正宗の周囲には他にも数多くの日本酒メーカーが点在している。これは日本酒に適した美味しい水である宮水が豊富に湧き出ているからだ。宮水とは西宮の水の略称で、この地域の裏に存在する六甲山という山が関係している。花崗岩で濾過された中硬水はミネラルを多く含み、日本酒のキレ

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          村上隆さんもゼロからものづくりしてないのでは、、、村上隆さんもゼロからものづくりしてないのでは、、、

          昨日、村上隆さんの「もののけ 京都」へ行ってきた。 隆さんの作品はポップでアニメ風なので、個人的には充実した時間を過ごすことができた。休日ということもあり、来場者数は多めだった。特に外国人の来場者数に驚いた。京都という立地と村上隆というブランドがなせる技なのかもしれない。まだ見ていない人は是非言って欲しいと思う。 DJ能力って大事隆さん以外のアーティストさんも同じだと思うが、クライアントが必ず存在する。出資者がいるから個展を開けるし、作品が生み出せたりするのだと思う。 した

          村上隆さんもゼロからものづくりしてないのでは、、、村上隆さんもゼロからものづくりしてないのでは、、、

          中国という名の脅威

          先日興味深い記事を見つけた。それは中国が将来、世界的な木材輸出国になるのではないかという記事だった。世界の工場と言われて発展してきた中国。製造業だけではなく、今やIT業界での存在感の方も大きくなっていることは周知の事実だろう。その中国が林業でも幅をきかせようというのだ。日本は大丈夫か?大丈夫ではなさそうだ。 中国が世界最大の木材輸出国になる日も近い 中国の森林面積は1950年ごろには8.6%程度だったのに対し、今や20% を超えている。そして2050年までに42%を目指し

          中国という名の脅威

          田舎で将来の日本を夢想する

          今週末地元で町長選挙が行われる。その出陣式が職場倉庫の出入り口で行われて感じたことがあった。それは、現町長の出陣式に駆けつけた応援者のほとんどが高齢者だったのだ。それはそのはず。吉野町の高齢化率は52%。2人に1人がおじいちゃんとおばあちゃんなのである。全国平均は30%だからかなり高めなのだ。調べてみると奈良県の吉野郡は全国有数の高齢化地域みたいなのだ。 老人ホームの中で暮らす吉野町でのこの現状は、日本のどの地域でも起こっていること。しかし、田舎だけの話、と対岸の火事ではい

          田舎で将来の日本を夢想する

          異文化交流の重要性

          フランス出身のデザイナーであるマーク・フェランド氏が吉野山にやって来た。初来日で吉野に来てくれたのは嬉しい。1週間の滞在で吉野町や川上村の事業所の視察やローカル方を交えた講演会を催してくれた。 竹林院で開催された講演会では、彼のデザインの説明がメインでなされていた。和紙を活用した、木材とのコラボをプレゼンしてくれた。 You Are Wood!! 続いて行われたQ&Aで面白い発見があった。(改めてそう感じた。) 彼からすれば、吉野材の持つクオリティーを実現している地域はE

          異文化交流の重要性

          意思疎通のムズかしさ

          個人的によくみる名詞の中に「境界知能」がある。 境界知能とは、知的障害ではないけれど、知能指数が一般より低いIQ70~84に値する人のことを指す言葉だ。認知の違いは見た目では分からないし、短期的な付き合いだと気付きすらしないだろう。しかし、仕事など、長期的な人間関係を続けると露わになる可能性は高い。 コミュニケーションが困難な人 現在の仕事に従事して、「この人なんか話通じないな」と感じる人がいる。 国語力がなく、説明が格別に下手。なので齟齬が生じ、ほぼ確実に伝達ミスに繋が

          意思疎通のムズかしさ