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いい男、いい女になる秘訣

とらねこさんの企画に参加する。
お題は「いい男、いい女になる秘訣」である。

僕には分からない。人生経験は少ないし、もはや人生を生きているかすら不明であるが、それでも飛び込むのは僕の性かもしれない。竹槍歩兵が難敵にぶつかりにいくようなもんだ。青二歳の文章を笑ってやってほしい。


僕は「いい男・いい女になる秘訣」は
自身の「座標」を持つ事だと思う。

漫画が好きで、漫画編集者に関するYoutubeも見る。

そこで、小学館の編集者さんが「編集者にまず必要な事」として、「座標」を持つ事を、紹介されていた。

「座標」とは何か?

好き嫌い、自身の思う格好が良い・格好が悪いの
基準を指し示したものであるらしい。

座標が明確であれば、新人の立場であっても、ベテラン漫画家に対して、自身の意見を発する事が出来るし、またヒントを与えるきっかけになる。と仰られていた。

ある意味、自身の「存在」を明確にしたものが、「座標」とも捉えられる。

池波正太郎のエッセイ集「男の作法」が好きだ。

ピザの食べ方、袴の着方、仕事への向き合い方など、彼の人生と衣食住における好き嫌いが詰まっている。

正直に言うと、彼の純粋なる好き嫌いが文章となっており、現代っ子の僕には共感出来ない偏った内容も沢山ある。

ただ読んで本を閉じた時、「いい男だ。」と思った。

「座標」があるからだ。惹きつけられる。

白州次郎の本も好きだった。

僕がパーティーに行った時、誰かが「あの人は色気があるなあ。」と言っていた。肝心のあの人も、言っていた人も忘れてしまうのが、僕なのだが。

その後、僕は考えた。「色気」について。

「いい男・いい女」=「色気がある。」と言い切る事は出来ないが、全く無関係でもないだろう。容姿や声もあるが、もっと感覚的な話をしたい。

僕は「色気」とは凸凹なのではと思っている。色気のある人間とは人を惹きつける凸がありながら、凹のある人間であると思う。

凄くカッコ良いモノを作るのに、その人は浪費癖があり、家賃も滞納してしまう。ただ、その出来ない凹を埋めてあげてたいと思わせられる。匂いに誘われて。凸凹の凸の香りで人が惹きつけられ、凹に取り込まれていく。

キングダムに桓騎と言うキャラクターが居る。「色気のある男」と称される。頭が切れるが、残虐で自己中心的なボスであるが、人に囲まれている。この残虐性は幼い頃の悲しい記憶から起因しており、凹なのだ。皆んなで埋めて暖めたくなるのだ。

初めに秘訣は「座標」を持つ事と書いた。

僕は「座標」を持つ事で、凸を伸ばし、凹が生まれていくのではないかと思う。その人の「色気」となる凸凹を作り出す第一歩となるのだ。

だからこそ、確固たる「座標」を持ち、真っ直ぐに生きることが「いい男・いい女になる秘訣」なのかもしれない。

「好き嫌いせず、何でもやってみろ。」「黙ってやれ。」と言われる現代。限界が見え始めているのは事実だ。だからこそ、各々が「座標」を持ち、補いながら、生きていく事がこれから求められるのかもしれない。

「全国民いい男・いい女計画」である。

とんでもない理想論だなあ。
が、一理あるはずと信じる。

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