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東京で岐阜の商品を広める“アンテナショップ”の仕事

岐阜ホールで働く高田さんをもとまるが訪問

(株)リトルクリエイティブセンターが運営する岐阜ホールは、東京・上野で岐阜ならではの特産品や商品を販売するお店。店内には、岐阜の素材を使ったメニューが楽しめるカフェや、岐阜の魅力を発信するイベントスペースなども設けられています。今回は、岐阜ホールで働いている高田桃子(ももこ)さんの仕事を見学しました。


岐阜ホールの店舗運営を担当している高田桃子さん

岐阜と東京をつなぐ存在に

岐阜ホールは、東京ではあまり知られていない岐阜のいいものを紹介する場として、2019年に誕生しました。もともと岐阜で病院に勤務しながら、休日にマルシェなどのイベントを企画・運営していましたが、結婚を機に東京へ引っ越すことに。その頃、オープンしたばかりの岐阜ホールを知り、「岐阜の商品を発信して、岐阜に役立つ仕事をしたい」と働き始めました。


お店の中には岐阜の商品がズラリ

現在、高田さんは、お店に置く商品を選定したり、在庫を確認して不足している分を補充したりする店舗運営の仕事をしています。「岐阜では当たり前だけど、東京では珍しいものがたくさんあります。『これ、岐阜の商品だったんだ!』など、うれしい驚きを感じてもらえるものなどをセレクトしています」と話し、東京に住む岐阜出身の人が懐かしさを感じるような郷土料理や、東京ではなかなか手に入らないご当地商品などを店頭に並べています。

また、店内にあるカフェスペースでは、岐阜の素材を使ったメニューを考案して、実際に味わってもらいながら、商品の良さを伝えています。そのほかにも、イベントスペースでワークショップを開催するなど、体験や体感を通じてより深く商品を理解してもらえるように、工夫しています。


ドリンクやおやつで岐阜の味を楽しめるカフェスペース

お店以外にも、駅や百貨店などに期間限定でお店を出し、商品を販売することもあります。時には商品を見た人から「うちの店でも販売したい」と問い合わせがくることもあり、「東京の人にも『いい商品を紹介してくれてありがとう』と喜ばれ、岐阜の生産者や企業の方にも、商品を売れる場所が広がって喜んでもらえる。人をつなげるお手伝いができるのが、一番のやりがいですね」と満面の笑顔で話します。

本巣市の魅力を伝える「本巣市マルシェ」を開催

岐阜ホールでは、2022年11月の1週間、本巣市の特産品を集めた「本巣市マルシェ」を開催しました。高田さんは、いちごや富有柿、淡墨桜など、本巣市や商品の特徴が一目で伝わるよう、かわいいテイストのイラストを使ったポスターやチラシを作成。さらに、商品の1つであるいちごジャムを使ったオリジナルドリンクを考え、カフェで提供しました。


制作したチラシを貼って店内を装飾


本巣市マルシェの販売コーナー

本巣市マルシェには、遠方からも多くのお客様が訪れました。中でも一番人気だった富有柿は、試食した人から「おいしい!」と大好評だったそうです。「ほかにも、鹿肉のジャーキーなどはすぐに完売し、引き続き店頭で販売したい商品もたくさんありました。東京の人たちに評価されたことは、きっと生産者の自信にもつながるはず。機会があれば、またぜひ開催したいです!」と、うれしそうにイベントを振り返ります。

独自の目線で岐阜のいいところを発信

もう1つ、高田さんが担当しているのが、ウェブメディアやSNSを活用した情報発信です。「商品の良さはもちろんのこと、作り手の思いや人柄も伝えていきたい」と、自ら取材や編集を行い、岐阜に関する旬な情報を伝えています。本巣市マルシェの初日も、応援にやってきた藤原勉市長にインタビューや撮影を行い、記事をアップしてくれました。


本巣市マルシェに訪れた市長に取材

高田さんは、今回の本巣市マルシェや情報発信を通じて、本巣市の魅力をあらためて実感。「本巣市の生産者さんは、多彩な商品を作ったり、新たなチャレンジをしたりと、いいものを届けようと努力している姿勢が商品からも伝わってきます。もとまるくんもとってもかわいいので、これからも本巣市のファンを増やすお手伝いができたらうれしいです!」と、高田さん自身もすっかり本巣市のファンになってくれた様子です。こうした経験をもとに、今日も岐阜の、そして本巣市のいいもの、いいことを東京で多くの人に広めています。


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