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短編155.『ラッパ+er』

 俺はラッパーだ。

 トランペット吹きだ。

 法螺貝に端を発した人類の先導者。

 ラッパに”er”付ければ立派なラッパー。

 ブロウでフロウするハッパ咥えたライター。

 ビバップ正常進化ヒップホップ。

 ギャングスタラッパーみたいなバッパーのパーカー。

 真っ裸でホテルの電話借りに降りるヤク中のビバッパー。

 RAPするラッパ吹きでもの書き。

 雨を降らせたい。

 見せてやるぜ真髄。

 “さんずい”よりも深い詩の世界。

 『The Sky Is Crying』ーーーGary Coleman 

 百人まであと三人。

 Yo! - Check しときな、俺のタイムライン。

 いつか蹂躙してみせるぜ、駐禁のオマワリ。

 咲くひまわり。

 大輪の乳輪に大量の洗濯バサミ。

 そこらへんのもの書き、ラッパー、ミュージシャン、大道芸人。

 ラッパの一吹きで吹き飛ばしたいが

 俺の言語運用能力に楽器演奏能力が追いつかない。

 でも、

 俺はトランペット一本で成り上がる。

 その為に、一人と一本でしまなみ海道を渡ってきたんだ。


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