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失敗したら二度と許されない国「日本」 そしてそうならないためにすべきこと

TVや雑誌が酷かった

普段あまりTVは見ないのですが、たまたま見たお昼の情報番組で芸能人の不倫ネタと政治家の失言が延々と流れていてビックリしたことがあります。

芸能人の不倫の場合、被害者は配偶者と周囲の方と所属事務所とスポンサーであり、ほとんどの方は(よほどファンでない限り)直接関係ありません。
政治家の失言もたいがいにしてほしいですが、実際に行ったわけでなく口を滑らせただけであれば被害は少ない場合が多いです。
にもかかわらず、メディアの方たちはまるで自分が被害を受けたかのように怒り、非難し、見る側の憎悪まで煽る構成になっていました。

そもそもですが、不倫は犯罪でなく刑事罰もなく、あくまで不倫をした側と受けた側との話し合いや裁判で解決を図るものです。

不倫は刑法に背く犯罪行為や違法行為ではなく、民法上の不法行為(民法709条)です。
犯罪ではないので刑事罰はなく、不倫をした配偶者や不倫相手に損害賠償の請求を行うことができます。

更に違和感を感じたのは、メディアの方たちが感情のままに罪を問い、背景を調べ、どのような罰を与えるべきか話し合っている所でした。
当然ですがメディア側にそのような権限は一切ありません。
日本は立憲主義であり法治国家です。
法に基づき警察と検察と裁判が行うべきことを、感情に基づきメディアが行おうとしていることに危機感を感じてしまいました。

犯罪発生後,容疑者への捜査や逮捕を行うのは警察の役目
容疑者の取調べや裁判にかけるかを決めるのは検察の役目
法律に基づき容疑者を裁判して罰を決めるのは裁判の役目

在宅勤務の方や専業主婦の方の何割かは毎日仕事の合間にこのような番組を見ているのではないか?そう思うとゾッとしました。

例えば「女性セブン」の最新号の表紙。
22年連続日本No.1の女性週刊誌であるこの雑誌の主な内容は、他人の不倫ネタや男女トラブルなどゴシップネタでした。
すいませんが、自分の彼女や母親には絶対読んでほしくないと思いました。

女性セブン

コロナの影響もあると思いますが、TVや新聞や雑誌、それにSNSを含め世の中には誹謗中傷や怒りや怨嗟の声が目立つように感じます。
そして一度失敗したら過去の実績や功績は無視されて犯罪者扱い。
メディアや一般の方の怒りに触れると徹底的に非寛容で、立ち上がれなくなるまで殴り、蹴り、罵倒される。
今から400年前、豊臣秀吉は農民管理のため「五人組」という制度を施行しましたが、現代の日本人は自主的にそれを行っているようです。
失敗したら一度も許さない国、二度と許されない国「日本」。

実際そう感じている人も多い

SNSを見ても、日本は失敗した人に厳しい風潮があると感じている人がたくさんいらっしゃいました。

だけど偉大な人は失敗を気にしないようです

失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ。
トーマス・エジソン(発明家)
ぼくはキャリアを通じて9000回以上のシュートをはずした。300回近い試合に負けた。勝敗を決するシュートを託され失敗したことは26回ある。人生で何度も何度も何度も失敗を重ねてきた。だから成功できたんだ。
マイケルジョーダン(バスケットボール選手)
あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。
エイブラハム・リンカーン(第16代アメリカ合衆国大統領)

失敗とはどうやら、メディアや一般の方にとっては「絶対に許してはいけないこと」かもしれませんが、偉人だと言われている人達にとっては「成功につなげるために必要なこと」のようでした。

残念な日本にしないためこうしよう

なぜTVや雑誌などメディアは、他人の失敗への全力攻撃を発信するのか?
それは見る側の一般の方が求め、喜ぶからです。
視聴率や購買部数や共感を稼げるからです。
この問題はメディア側がどうこうでなく、(残念ではありますが)私達一般の方が低俗だからなのかもしれません。

残念な日本にしないため、個人的にやろうと決めたことをまとめてみました。

①TVを消して情報番組を見ない
②ゴシップ誌やゴシップ新聞を買わない
③SNSのネガティブな声に反応しない

人間の主な感情は喜び・怒り・哀しみ・楽しみ。
それらがどのような割合で心を占めるかで人格は形成されます。

喜びの割合が多い人と怒りの割合が多い人とどちらになりたいか?
例えばそっくりな双子がいて、一人は毎日喜びに、一人は毎日怒りにあふれていたとします。
その状態がもし1か月続いたら?そして1年続いたら?
とても双子とは思えない全く違う人間になっているのではないでしょうか?
人格や性格だけでなく顔つきや表情も違うのではないでしょうか?
どんな化粧水やアンチエイジングよりも効果があるのではないでしょうか?
せっかくなら自分の心を怒りや哀しみでなく、喜びや楽しみで満たすようにしたい。
100%は無理かもしれませんが、ある程度は自分でコントロールできます。

もちろん絶対に許してはいけない違法行為に怒ることは必要です。
ただそうではない赤の他人の失敗や行為に対しては、「No problem!」「どんまい!」「この失敗を生かして次は借りを返せよ!」「次は許さないよ!」と笑って言えるようになりたいと思ったお昼の情報番組でした。

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