【書籍レビュー】マンガでわかる「西洋絵画」のモチーフ【無料版】

西洋絵画は明確な目的を以って描かれている


■手に取ったきっかけ

 1500年台に描かれた西洋絵画を中心に、その絵画がどの様なモチーフ(意図・目的)で描かれたかを絵で解説してくれている本です。文字ばかりのハウツー本が続いていたので、たまにはイラスト中心の本を読みたくなって手にとりました。


■本のザックリとした内容

 西洋絵画は「文字の読めない人に宗教を広める為のツール」として利用されていた部分があるらしく、モチーフ(意図・目的)はそういう所に絡むものが多い様です。例えば聖書の内容(人物やストーリー)だったりするのですが、日本人だとその辺りの知識が少ないかと思うので、聖書のこのストーリーをモチーフに描かれていますと言われても、ピンと来ないかと思うかもしれません。その辺りはちゃんと補足説明を入れてくれていますが、それでもまぁまぁ頭が混乱します。

知らなくても読み解ける部分は、あまり深く考えずに読み進めた方が良いかも‥‥ 少し見方がズレますが、そういう設定が大好きな人・勉強したい人は、とても楽しく読めると思います。


■漫画家志望 or イラストレーター志望向き?

 基本的にはイラストレーター志望向きかと思います。イラストを描く際のモチーフの考え方について理解が深まるかもしれません。

西洋絵画は何百年も前に描かれている絵だけであって、その表現方法は現代とは趣向がだいぶ異なる様です。良い刺激やインスピレーションを受けるかもしれませんね。


■役に立つポイントは?

 難解な西洋絵画のモチーフが分かりやすく書かれている点以外だと、その事例数の多さが素晴らしい点だと思います。数えてはいないですが100点近い絵画が載っているので、なかなかのボリューム感があります。絵画を見る為の本としても活用できるんじゃないでしょうか? (1ページに数点載っていたりもするので、写真は小さいです)


■まとめ&星(5段階):★★

 今までnoteに書いてきた様なハウツー本ではないので、自分を変える為の具体的な手法が載っている訳ではないです。自分で考えて、絵や漫画に取り入れる部分を探さないいけないですし、何も見つからず参考にならない可能性もあります。個人的には西洋絵画に興味がありましたし、その手の設定が好きだったりするので★4をつけてもよかったです。


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