発達障害,不登校,様々な特性をもつお子さんの「きょうだい児」と,どう向き合うか【療育関係者の立場から】
こんにちは,umenoです.
発達障害や不登校,様々な特性をもつお子さんの「きょうだい」に親御さんがどう向き合うかは難しい問題だと思います.この点は,現場でよく相談されることが多いことの一つです.「きょうだいのための時間が取れない」「我慢させてばかりになってしまう」など.今回はこういった悩みに対し,具体的にどう「きょうだい児」と向き合っていくか,私なりに考えをまとめました.親御さんや教育・療育関係者の皆様にとって少しでも参考になれば幸いです.
①少しでも良いので時間をつくる
親御さんは日々忙しいです.そのため,いつ,どのように,どうやって時間を作るかは,ご家族ごとに違います.もしアドバイスをする療育や教育関係者の皆さまであれば,「生活リズム」を親御さんから聴き取ることをおすすめします.その中で,「きょうだい児」と二人になれる時間を親御さんとみつけていくこと,または意識して作ることが大切だと感じています.具体的には,「寝る前の数分」,「お風呂の時間」,「実家に一人を預かってもらっている時間」などです.極端に言えば,毎日であれば数秒でもいいので,二人だけで何かをする時間(幼児期であれば絵本を見たり,手遊びをしたりなど)をつくることをおすすめします.印象としては,その数秒も本人にとっては,とても貴重な時間となっています.
②感謝を伝える
当事者本人とその親御さんはとても悩んでいます.そして,きょうだい児も悩み,それぞれが課題に向き合い必死に頑張っています.なので,きょうだい児には「いつもありがとう」「○○の時は助かったよ」などポジティブな声掛けをしていくことをおすすめします.「気にかけてくれている」ということを本人に思ってもらうことが大切です.
③まとめ
現場では直接きょうだい児に何かをすることはできませんが,親御さんには具体的に上記のようなことをご提案することが多いです.また学校の先生は直接きょうだい児と向き合うこともあり,様子などを気にしやすいかとは思います.一人一人,より良い育ちができるよう,きょうだい児へのフォローは忘れず,大切にしていきたいですね.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.
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