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信用創造「支店長の視点」

『「自分が正しい」と「自分だけが正しい」は違う』の続き

信用創造「又貸し論は間違い!」を丁寧に説明して完結させつつ…
今度は、その自分の書いてきた内容を否定しまーす。


《今まで僕は「支店長の視点」だった》

信用創造を考え、語る際に
僕は
『貸出を決裁者が決める瞬間』、『貸出(入金記載)する瞬間』までをイメージしてた。

貸出の決定の際に「銀行預金残高の確認が必須ですか?」とか
貸出実行って「入金記載という行為で完了してるよね」とか。

=銀行支店長の視点とは?=
・支店で貸出を決定・決済し、実行する瞬間の話であり
・勘定系システム(資金系システムではない)であり
・貸出金利の基準(最低ライン)がある前提であり
・「銀行全体での財務バランスとか考えない」視点
 というような感じです。

《「支店長の視点」が絶対ではない①》

海外で実際に
預金口座を持たない銀行から住宅ローンを借りるのが一般的」なんですと!?

今まで説明してきた「通帳に入金記載で終了」って書いてきたことが実行不可能な訳ですね。

もちろん
「このケースが全て」じゃないし、「日本では無いこと」かもしれないけれども、ともかく「こういうケースも事実としてある」んだ、と。

《「支店長の視点」が絶対ではない②》

そもそもシローンというのがあって
 自行の預金に入金記載なしで「イキナリ他行振込」の場合があると。

しかも、額が大きいそうです。
※ シンジケートローン(略:シローン)=複数の金融機関が協調し、一つの融資契約書に基づき融資を行う資金調達手法

もちろん
「こういうケースもあるよね」の話で
「これだけが正しい」とか言ってるんじゃなくて。
でもね
「こういうケースも事実としてある」んだ、と。

《「支店長の視点」が絶対ではない③》

上記の2つの例で共通するのは

「銀行間決済」の現実・視点です。

「自行口座がない人に貸出」し、その実行のために他行振込だろうと
シローンによって、他行振込であろうと

「自行の預金に入金記載することで、預金が創造される」のでなく
「自行預金口座を一切介さず
 他行決済・他行への振込が実施」される、と。

そういうケースもあるんだよ、と。

貸出っていうのは
自行で完結(自行預金記載だけ)の場合もある。
その事実を否定はしていない。

でも
そうでない場合もあるよね、と。

「〇も正しいし、△も正しいよね」と。

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ということで

銀行間決済の視点:まず知識」、「資金運用・調達の視点」に続きます。


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