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【完】預金は貸出の原資でない。でも...

前記事で「大和総研、富士通総研、野村総研、新生証券調査部長などが、当然一般常識、いわゆる”又貸し論”を理解した上で、”それは間違い”と結論づけている」と紹介しました。

【全国銀行協会の書籍】

度々紹介している「全銀協(銀行の業界団体)」様です。

一般人向けHPでの説明は下記の通りでした。(こちらの記事で紹介)

銀行は預金を企業に融資するなど、運用して収益をあげます。

全国銀行協会HP

一方で
全銀協の企画部金融調査室発行の「図解 わが国の銀行」記載は

「銀行が貸出を行う際は ~略~ 
 現金を交付するのではなく 
 預金口座に貸出金相当額を入金記載する。
 つまり、銀行の貸出の段階で預金は創造される仕組み

(第200回国会 衆議院内閣委員会 第二号 R1年10/23 012 安藤裕 より)

【日本銀行企画局による国会発言】

下記の通り
「民間銀行が貸出を行い
 それに対応して預金が増加する」んだと。

(第200回国会 衆議院内閣委員会 第二号 R1年10/23 013 日銀企画局審議役 藤田研二より)

【日銀副総裁の国会発言】

西田議員の依頼を受け、雨宮副総裁が「サラ金などとの違い」を中心に信用創造について説明しています。
ポイントは

・銀行は決済性預金を唯一持っているので
”自ら貸出しと預金を同時につくりだすことができる”
・ノンバンクのように「調達した金を貸す」のではない

下記(第198回国会)

ということで

前提:
1)銀行はノンバンクなどと違い
2)決済性預金により信用創造ができる。

結論:
信用創造とは
3)「貸出時に預金口座に貸出金相当額を入金記載すること」であり
4)貸出と同時に預金を作り出すこと。
よって
5)「貸出金はどこかから調達したものではない
というもので

言い換えると
「貸出金はつまり、新たに記帳されるは預金」なのだから
 ”その原資はそもそも存在しない”、当然”原資は預金”という理解は間違っている、となります。

ここまで丁寧に説明をしておいて
以降「でも、やっぱり又貸し論が正しい!」と説明をしていきますっ!?

お楽しみに~


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