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旅で向き合う、隠れている自分

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旅の中で気づかされた、感じたことをできるだけまっすぐに。
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#新潟

#08 初夏、魚沼。

#08 初夏、魚沼。

5月のGWごろになると一斉に田植えが始まり、夏が近いことを知らせてくれる。
こうして四季を感じる光景があることが、今年も確実に時間を生きていることに気づかせてくれている。

陽が高く、長くなったことに夏の気配を感じ、パッとしない雨が続くことに梅雨を感じる。

気づけばキチガイになるような暑さをお日さまが照らし、夏に入ったことを教えてくれる。

米どころ、魚沼にも水が入り始めた。
新潟、三条、長岡あ

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#07 上越国境を越える。

#07 上越国境を越える。

新潟と群馬の県境には谷川岳があり、そこを上越線は越えていく。

今回は国鉄時代の古い車両が検査のために埼玉県の大宮へ向かう道中。
現役最後の検査に向かう姿を見て、意匠、カラーリング等デザインについて考え事。

最近の利用者が置いてきぼりになっている、巨匠たちの発表会のようなデザインと、スクラップ&ビルドが主流の日本の考え方に疑問を持つ。

ただ、一番の筆者の望みはこの素敵な意匠の車両が、作品として

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#05 空が青いととても嬉しい。

#05 空が青いととても嬉しい。

富山生まれの関東育ちなのだから、お日様をたくさん浴びて育ったはずだが、どうも私は北陸育ちを気取りたいのか、鉛色の空がスタンダードなようだ。
数年前から新潟へ出向くことが多くなり、予報通りの冬の曇り空を見ると富山での幼少期に見た、雪、鉛色を思い出し、裏日本の冬なんてこんなもんだ。と思っているのだった。

冬に限らず、天気予報はあてにならないというのか、結果にシビアすぎるのか、薄曇りの中「これで晴れマ

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#01 空を見上げたか。大きく息をしたか。

#01 空を見上げたか。大きく息をしたか。

新潟に撮影で通い始めて3年くらいの2020年の11月。
記録写真としての鉄道写真よりも、新潟のいろんなところに行くことで、季節や風景を感じることが心地よく感じられるようになった頃。

魚眼レンズをつけたカメラのファインダーから覗く風景は、肉眼で見るのとはまた違った表現ができて楽しかった。
空の大きさを表現したり、小さいものにフォーカスしたり。
プログラムの中では実現できない、円の中に収める表現な

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