第27回 元23区職員による大学3年生12月からの特別区試験の突破方法について①筆記編
皆さんこんにちは。たろ坊です。
本日は公務員試験に合格するための私がとった独自の戦略と合格方法について解説いたします。
この方法はすべての方に向けた王道ではなく、限られた時間で公務員に合格するための可能性を挙げる方法です。多くの方が書いている正攻法とは別ですが、何か役に立てばと思っています。小論文と面接対策を含める長文すぎるためここに書き込めませんでしたので次回までお待ちください。(この記事全体は3500字あります)
試験の概略は知っていて時間がない方は4番の戦略からどうぞ。(2000時程度)
1.特別区職員のおさらい
私の前職は特別区職員になります。
具体的な区については控えますが、よくネットで上がっている大人気区から人気区(千代田、港、世田谷、杉並等)のいずれかに入庁しました。
平成30年入庁の私は特別区の採用人数1100名程度の中で、50名ほどの募集の第一希望に入庁することができました。
特別区職員は東京23区と人事組合、競馬組合などを含めた東京都内の地方公務員のことを指します。東京都庁で働く人はこちらに該当しません(試験も異なります)。イメージとしては〇〇市役所と同じように住民に接する地方公務員になります。
2.私がめざしたきっかけ
私が目指したきっかけは「自分のこれからの人生を安定的にしたい」と考えたからです。
私は大学3年12月まで週4回の運動サークルで活動をしており、そこから大手の民間企業に行くことが現実的には難しいと3年生になり実感しました。
サークルの同期が引退後に民間企業に挑戦し苦労して就活浪人をしたり、何十社も落ちている姿を見て、私の大学でもしっかりと準備をしなければかなり民間は難しいと肌で感じました。今ほどではありませんが当時から有名な企業はインターンや複数の面接など厳しい戦いがあると考えていたためです。
そこで、勉強の試験なら公平で努力次第で安定的な環境に就職ができると思った点が挙げられます。また給料と働き方が安定しており、自宅からも通いやすく転勤が区内ということも理由の一つです。
3.公務員試験の概要と注意点
私は12月から本格始動する前に9月頃にTACに入会をして公務員の試験勉強の準備を始めました。
しかしながら、週4回サークル活動と練習を考える幹部をしていたため勉強時間をとることができないため、数的処理と憲法のみを少しづつ始めました。
『大前提ですが、お金はかかりますが予備校に通いましょう!』独学は科目数が多いことや戦略が立てずらいためお勧めできません。
この記事をご覧の方なら公務員試験についてわかる人も多いと思います。
公務員試験は教養科目と専門科目があり20科目以上があります。それぞれの点数の合計が55点程度がボーダーラインとなり7割程度の点数が必要となります。
また国家公務員でいう官庁訪問のような制度があり、行きたい区に行けるかは筆記、論文、面接の総合得点が高い人から名簿にのることで希望の区役所の面接にいけいるような制度をとっています。
巷では1年以内で複数の公務員試験に合格する方もいますが、これは要領のいい方や国立大学試験を受けたことのある複数科目を受験をした方などアドバンテージのある人が多いと感じます。
私の実感として複数の公務員試験合格は現実的にはかなりハードルが高いと思います。まして勉強に加えて面接対策もできる万全な人は多くはありません。
私の場合は政治経済受験により、日本史と世界史については高校でほとんど勉強したことがないことや、文系出身のため物理化学についても知識がありませんでした。
正攻法では難しいと考えたため、そこで私は独自の背水の陣の考え方に切り替えました。
4.時間がない私の合格戦略概論(ここから本題です)
そんな私でも突破できた方法は以下5つです。
これは万人には通用しない背水の陣の戦略になります。
私が特別区を専願した理由は最大の理由は教養と専門科目が一部選択制で科目が選べるという点になります。
同日に試験のある都庁職員については筆記のウェイトが高いです。また地方上級の市役所については得点の配点が全体的に広がりより幅広く勉強をする必要がありました。
私大文系の私にとっては試験の科目数が体験したことないほど広いため、時間もなく要領も悪いかった私は考えました。
科目を広げすぎず、自分のできる科目をしっかりとりきる試験である特別区試験のみを受験の選択して、着実に点数の積み上げる方法で勝つ為の戦略作りを目指しました。
5.教養科目について
重点的な対策は以下の3つの通りです。
①教養科目については具体的には数的処理です。
苦手な方もいると思います。20点あるので6割程度(12点)とれるようにしましょう。
『できる問題を確実に、できない問題は後回し』
これは転職時のSPIの数学も同じ考えだと思います。できる問題を着実にとる考え方はすべてに共通しています。
②私は人文学の社会(日本史、世界史)は全切りしています。
私は高校時代に政治経済受験のため知識が全くないことや得点が1点と低いことから、それなら物理や生物をゼロからしたほうが2倍の得点があることから取捨選択をしました。
自然科学は合計8点の大きな分野です。これは暗記をしっかりすれば取れる分野です。私はこちらをお勧めします。(6点)
③時事問題についてはしっかりと日経新聞やヤフーニュース、ボイシーのような音声アプリでもいいので最新のニュースに敏感になりましょう。
受験の1年位前から意識していたらそこまで負担なく多くの点数が稼げます。ほぼ満点を目指しましょう(3点~4点)
6.専門科目について
具体的には4つです。
①注意です。民法。
こちらはかなり難しいです。
「正直頭がおかしくなる感じがありました」
条文の暗記だけではなく事例やケースで考えることが多いので深追いは絶対にやめましょう。
得点は高いですが試験勉強が嫌になります。
ですのでまず「憲法」はしっかりやり、それを学習することにより、教養の法律をとけるようになります。一石二鳥です。条文や法令に抵抗がない方は民法に進んでいきましょう。順序を間違わずに!
②憲法と同じく行政法は得点源にしやすいのでこちらには時間をかけましょう。この二つを法律科目の主軸にしてあとは自分の取りやすい法律科目を選択しましょう。(民法も半分取れれば御の字です。)15点
③ここでまた注意点です。
ミクロ経済、マクロ経済。政治学選考の私にとっては本当にきつかったです。得点も15点もありました。
しかしながら、私はマクロ経済のテキストは捨てる決断をしました。(財政学も含みます)
ミクロ経済に特化しました。勉強しても勉強しても全く手ごたえがありませんでした。すべてが嫌になる前に戦略的にこの科目は捨てて、他の科目でとる方向に変更しました。
④残りの行政系の2点ずつの科目については政治経済受験だったため、しっかりやることである程度点数を積み上げられました。比較的経営学、社会学は暗記科目のため点数がとりやすかった記憶があります。
7.筆記試験のまとめと過去問について
このような形で私は特別区に受かるためだけに科目の選択をして、勉強を進めました。
一般教養の自然科学が人文科学の2倍になってる点、専門科目は各科目5点と1科目の点数比率が高く、さらに40/55と選択回答ができ苦手分野を勉強しない方法もとれることが特徴です。
また、勉強のインプットはこれらのやり方ですが『アウトプットと過去問をやりましょう!!』
よく過去問重視と言われますが同じ問題もかなり出た記憶があります。理解が伴わないところは過去問の暗記も案外通用する試験だと私は思います。
特別区試験の他に別時期にある公務員試験については科目が増えたり、点数が変わったりして勉強を幅広くする必要があります。
それは万人にはお勧めしません。
まずは自分の選んだものをしっかりできるようにする。そのうえで科目を広げていく方向が大事だと思います。
長くなりましたが、筆記試験の戦略は以下の通りです。次回は筆記と面接対策です。次回で完結します。本日もありがとうございました。
2024.6.2たろ坊
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