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【働かざるもの食うべからず?】人が余る世界

こんにちは。みーきちです。

今日は「有効求人倍率」についてのお話です。

「何のこっちゃ?」となる方もいらっしゃると思いますが、話をしてみます。

有効求人倍率とは、以下で定義されています。

「月間有効求人数」を「月間有効求職者数」で除した(=割り算した)もの
出典:厚生労働省

ぐぬぬ。ちょっと難しいですね。

もう少しかみ砕くと、有効求人倍率とは、「求職者1人当たりにつき、何件の求人があるか」を表す指標です。

有効求人倍率は、ハローワークの有効求職者数と有効求人数をもとに算出されます。

詳細な説明は省きますが、有効求職者数とは「現在無職で、就職を希望する人の合計人数」で、有効求人数とは「会社側が募集している、仕事をして欲しい人の合計人数」です。

もっとかみ砕くと、有効求人倍率が「1.0を上回っている場合」は、「就職したい人」よりも「求人件数」が多く、いわゆる「人手不足」です。

逆に、有効求人倍率が「1.0を下回っている場合」は、「就職したい人」よりも「求人件数」が少なく、いわゆる「人手余り」です。

もちろん、ハローワークを経由した就職希望者数と求人数の集計ですので、ハローワークを経由しなかった就職希望者数と求人数は含まれていません。

その点を考えると、有効求人倍率は正確な値ではない可能性がありますが、今回は誤差として無視します。

それでは、総務省統計局のデータを見てみましょう。

有効求人倍率

出典:総務省統計局

わーお!特に赤で囲ったところをご覧ください。

平成14年(2002年)~平成30年(2018年)の合計27年間のうち、約4割に当たる「10年間」は、有効求人倍率が、「1.0を下回っています」

これ、どういう意味でしょう?

そうです。「日本に仕事がそんなになくて、人が余っていた」ということです。

いわば「極めて就職しにくい状況」であったということです。

私が東証1部上場のIT企業に就職した「平成16年(2004年)」の有効求人倍率は、なんと「0.83」です。

当時は不況で、就職氷河期でした。私は過重労働で「うつ」を発症し退職しましたが、就職できた当時は「ラッキー」な部類に入っていたと思います。

それでは、有効求人倍率について、最近の状況を見てみましょう。

厚生労働省のページを見ると、以下の記載があります。

「令和3年2月の有効求人倍率は1.09倍で、前月に比べて0.01ポイント低下。」

グラフを抜粋します。

有効求人倍率推移

わーお!グラフを見ると、コロナ禍の影響で、有効求人倍率はガクッと低下しています。

有効求人倍率が1.0を割り込めば、また「仕事ねーよ!」の社会に陥ります。

今、就職活動をしている大学生の方たちは、めっちゃ不安だと思います。

私が若いころ就職活動していた時も、めっちゃ不安でした。

当時、周囲を見ると、何十社と企業の採用試験を受けたにも関わらず、内定がもらえない知人がたくさんいました。

就職活動に頑張っている人々は、世間から「頑張りが足りない」「自己責任だ」と言われ続けました。

今、就職活動に苦心している学生の皆様に、私が言いたいことは1つです。

「あなたが会社に就職できないのは、あなたのせいでは、ありません」

ふと周りを見ると、優秀な機械が、あなたの代わりに働いています。

ふと記事を調べると、全国に「引きこもり」の人が、2019年現在で「61万3千人」います。

引用:日本経済新聞

ここで、あなたに気づいて欲しいのは、61万3千人の人々が働いていないにも関わらず「日本は何とか回っている」という点です。

これは凄いことです。61万3千人もの人々が働かなくても、日本は成立しています。

これ、どういう意味でしょう?

結論を述べると「もはや日本という国は、介護などの一部の業種を除いて、ほとんど仕事がない可能性が高い」と私は考えています。

引きこもりの人々が、一斉に求職活動をすると、恐らく、有効求人倍率は、どんどん下がります。

有効求人倍率がどんどん下がり、いわゆる「人手余り」が加速すると、1人当たりの給料は「どんどん下がっていきます」

野菜を作りすぎて余ると、単価がみるみる下がって、売り物にならなくなるのと一緒です。

共働きしても、給料の低下に歯止めがかからない世界が到来するかもしれません。

そんな中、日本は「生産性をもっと高めよう」としています。

生産性が高まれば、より機械化、AI化などのシステム化が進み、人はどんどん不要になります。

「全部お前の妄想だ」と言われるかもしれませんが、個人的に「ヤバい」と感じています。

そんな中、日本経済新聞から、本日、以下のグラフを見つけました。

大恐慌

引用:日本経済新聞

もはや日本だけでなく「世界的に仕事が減少している」と言っても、過言ではないような気がします。

「仕事ねーよ!金がねぇじゃねえか!」

そんな私たちの未来に待ち受けているのは「世界恐慌」から引き起こされる「第三次世界大戦」かもしれません。

ふと世界を見ると、経済不況による暴動が起きています。

暴動

出典:国際ニュース(AFPBB News)

私の妄想で散々不安を煽ってしまいましたが(スミマセン)、ここでタイトル回収します。

結論から言うと「働かざるものも、食ってください」

大切なので、もう一度言います。

「働かざるものも、食ってください」

世界的に、今は、私たちを取り巻く状況が悪過ぎます。

Yahooニュースにぶら下がっているヤフコメを見ると「生活保護受給者は自堕落だ!黙ってどんどん働け!」という意見がありますが、どんどん生活保護受給者が働き始めると「恐らく、あなたの給料は下がります」

最悪「あなたは、失業します」

「そんな訳ねーじゃん!どんな状況下でも、働けないのは自己責任だ!とにかく働け!」と、機械のように何度も同じことを言っている方は、もしかすると自分は人間ではなく機械なのではないかと、一度念入りに自身を確認してみた方が良いかもしれません。

私は、戦争に備え「食料の備蓄と疎開の準備」そして「農作業に関する知識の習得」をしようとボンヤリ考えています。

私たちに「明るい未来」が待っているのか、それとも「悲惨な未来」が待っているのか、私たちは、岐路に立たされているのかもしれません。

換気扇にこびりついた油汚れのような私の記事を読んで頂き、本当にありがとうございます。サポートして頂けると、妻がニッコリします。